『本能寺ホテル』綾瀬はるか&堤真一 インタビュー

インタビュー

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何となく流されちゃう性格が似ている

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映画『本能寺ホテル』は1月14日より全国公開

繭子が出会ったのは、400年前の「本能寺の変」前日の織田信長だった。謎めいた「本能寺の変」に迫る歴史エンターテインメント。共演作も多く、相性抜群の繭子役の綾瀬はるか、信長役の堤真一が作品の意外な魅力を語る。

初めての信長信長役への思い

Q:『プリンセス トヨトミ』のチームで「本能寺の変」とはびっくりですが、企画を聞いた時の感想は?

堤真一(以下、堤):鈴木雅之監督だし、面白いチームなので楽しくなるだろうと思いました。

綾瀬はるか(以下、綾瀬):鈴木監督のあの独特の撮り方もそうですし、歴史が絡んでいることや京都での撮影もとても楽しみで、きっと面白いものができると確信していました。

Q:綾瀬さん演じるヒロインの繭子は、まるであて書きのようと言われていますが、自分で似ていると思った点や共感したところはありますか?

綾瀬:撮影していくうちに、「やっぱり、似ているかな」と思うことはありましたね。何となく流されちゃうところだったり、でも気になると最後まで突き詰めてしまったりするところですね。

Q:堤さんは初めての織田信長役です。これまでいろんな方が演じてきましたが、どういうイメージで臨みましたか。

堤:あまり「信長をやる」っていう臨み方はしなかったです。調べはしたんですが、信長を演じることに対してのプレッシャーはなかったです。全体を通してみるとコメディータッチな部分もあるし、特に正統派の時代劇をやるわけではなかったので。

人生を変える出会い

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Q:繭子は信長と出会って、自分のやりたいことを見つけました。お二人はこれまでのキャリアで、自分の成長につながった出会いはありますか?

綾瀬:作品ごとに自分の成長につながるような刺激はいつもあります。ただ、自分としては、こんなに長く続けるとは思っていなかったです。そういう意味では、大河ドラマ「八重の桜」に出演したことは大きかったです。それまでは、「30歳くらいで辞めるのかもしれないなぁ」と漠然と思っていたんですけど、この仕事は面白い仕事なんだと改めて気づきました。それまでは全体を見るというより、自分の目の前にあることに一生懸命だったので、なかなか気づくことができなかったんです。それが、みんなで何か作るのは面白いことだと思いました。それ以来、関われることがあるなら、面白いと思えるものに関わっていきたいと思うように変化しました。

堤:僕も役者になろうと思ってやってきたわけじゃないんです。舞台『天守物語』で、坂東玉三郎さんに出会って、「役者、やるんでしょ」と言われ、やり始めたものの、セリフ一行もらうのも嫌で嫌で、とにかく恥ずかしかった。でも、負けず嫌いなところがあるから、何とかほめてもらいたい一心でした。そうしているうちに、今度は演出家のデヴィッド・ルヴォーに徹底的に芝居を教えこまれました。それは大きかったですね。とはいえ、「楽しい」とか、「芝居っていいな」とか、未だにあまり思ったことがない。ただ、昔よりは全体を見られるようになったかな。作品自体もそうだけど、演出家や役からも教わることが多いから、作品ごとに少しは成長しているとは思います。

役者泣かせの鈴木監督のカメラワーク

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Q:演技に正解はないとよく言われますが、演じていて充足感が得られるのはどんな時ですか?

堤:あまりにも毎回反省、反省となってしまうから、若い時は頭がおかしくなりそうで、辞めてしまいたいと思ったこともあります。いまは反省こそすれ、監督から「OK」が出たなら、それでいいと思えるようになりました。明らかに、「ちょっと違うな、うまく芝居がかみ合ってなかった」と思ったら、「もう一回やらせてほしい」って言いますけど。僕は舞台が多いので、舞台は日々変わっていくから、そこは面白いですね。相手が変われば、こちらも変わらざるを得ず、それがずっと続く。わざと変えるのではなく、こなれていく。余裕が出てきて、周りの役者さんの芝居が変わっていけば、自分だけ変えないというスタンスはありえないから、そういうところが舞台は面白いです。

綾瀬:私は充足感をあまり感じることはないんですけど、たまにあります。役者同士で、通い合った瞬間とか。

堤:演じている同士にしかわからない感覚があるんです。お芝居をやっているときに、何も考えずにいられる瞬間が。

綾瀬:そうそう。

堤:それで芝居ができている時はお互い、口にはしないけど、「あっ!」って思いながら、ちゃんと繋がっていられる。そういう時はすごくうれしいです。

綾瀬:うん、うん。

Q:今回はどうでしたか?

堤:それが鈴木監督は、撮り方が特殊なんです。

綾瀬:カメラがすごい寄りで、ほとんどのシーンがカメラに向かって演技をするんです。だから、相手の顔がほとんど見えていない(笑)。

堤:そうなんですよ。演じる時は一回カメラを外して、綾瀬さんの顔を確認してから、またカメラに向かうんです。相手の表情、見えなかったなぁ(笑)。

取材・文:高山亜紀 写真:尾藤能暢

記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)

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