『探検隊の栄光』藤原竜也&小澤征悦 インタビュー

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くだらなさから生まれた壮大なコント

『探検隊の栄光』藤原竜也&小澤征悦 インタビュー

荒木源の小説を実写映画化した『探検隊の栄光』。伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」を探し求め、秘境を探検するテレビ番組クルーたちの姿を描く。常に全力投球で熱い隊長の杉崎を演じた藤原竜也と、何事にもアバウトなディレクターの瀬川を演じた小澤征悦が、ハードな撮影を振り返った。

映画『探検隊の栄光』は10月16日より全国公開

UFOと遭遇したまさかの過去

Q:この役を引き受けようと思ったきっかけは何ですか?

藤原竜也(以下、藤原):まずは監督やユースケ(・サンタマリア)さん、小澤さんとの出会いから、面白い作品が作れるという予感がしたんです。最初は南国にロケに行けるかと思って喜んでいたんですが、八丈島だと聞き、「いいじゃん、八丈島」と言っていたところ山梨近郊になり、最終的には千葉に落ち着きましたね(笑)。とにかくクランクイン前から楽しみで仕方なかったです。

小澤征悦(以下、小澤):僕はこれまであまりコメディー作品には出たことがなかったので、今回はハードルが高いと感じました。人を笑わせるというのは一番難しいことだと思うんですよね。ただ、台本が面白くて、竜也とユースケさんが共演ということだったので、これはもうやるしかないと。それぞれカラーの違う人たちが集まるので、絶対に面白い作品になると確信しましたし、きっと現場も楽しいだろうと思ったんです。

Q:藤原さんはもともとUMAがお好きだそうですね?

藤原:僕らの世代ってUFO番組や徳川の埋蔵金や、UMAや夏場の心霊現象などの特番をワクワクしながら見ていましたからね。幼い頃から無限に広がる未知の世界や宇宙に思いをはせていたんです。だからこういうテーマは大好きで心揺さぶられます。いまだに星空を眺めながら何かの出現を心待ちにしていたりしますからね。

小澤:僕は「川口浩探検シリーズ」というテレビ番組を見ていたので、台本を読んだときに「あの世界を体験できるんだ!」とうれしくなりました。僕は小学生の頃、1度UFOを見たことがあって。うちの両親と一緒に夕方空を眺めていたら、光が一定の速度で飛んできてピタリと止まったんですよ。飛行機だと思っていたら、幾何学模様のような動きをして、あるとき1つの点がいきなり7個ぐらいに分かれてそのままスーッと消えていったんです。

『探検隊の栄光』藤原竜也

張りぼてのワニとガチ対決!

Q:かなりハードな現場だったそうですが?

藤原:今回小澤さんはディレクター役で、ユースケさんはプロデューサー役という設定だったので仕方ないんですが、俳優役で出演していた僕だけあちこち動かされて、先輩たちは皆さん楽な思いをされていると思いました(笑)。水辺のワニとの格闘のシーンとか本当に大変でした。

小澤:あれは本当にいいシーンだったね! ユースケさんと一緒に「竜也は一人で何やっているんだろうな?」と言いながら、丘の上から楽しく彼の奮闘を見させていただきました(笑)。実はあのとき、張りぼてのワニが水を吸って大変なことになっていたんですよ。それでも山本(透)監督からは「もっと激しく!」と注文されていました。僕とユースケさんがモニターの前でいろいろ勝手なことを言いながら指示を出して笑うシーンなんですが、あのとき僕らは本気で笑っていましたからね。

藤原:みんなで一体何やっているんだろう……というストーリー展開ですが、監督いわく「壮大なコント」を全員で作り上げていったというか、いい意味でくだらないことを必死にやったおかげで、最終的には作品自体が面白くなったという感じです。

『探検隊の栄光』小澤征悦

洞窟内での撮影は拷問並み?

Q:ユースケ・サンタマリアさんとの共演はいかがでしたか?

藤原:これは監督もおっしゃっていたんですが、ユースケさんの口からはほぼ9割グチしか出なかったそうです。しかも本気のグチですからね。僕ら俳優は自分がマイクを着けているのを自覚していますから、話は全部監督にもスタッフにも筒抜けだというのをよく知っているんですね。そこをあえてユースケさんはカットごとに「ここはワンカットでいかなきゃあり得ないよな。どう考えてもおかしいだろ?」とかブツブツ文句を言うわけですよ。

小澤:「必要ねぇよ、さっき撮っただろここ!」とか本気でぶつくさ言っていました(笑)。

藤原:監督に「あと2、3回このシーンやりますから」と言われて、一応「はーい!」と返事をするんですが、「聞いた!? あと2、3回だってよ! あり得ねぇだろ!?」と監督にわざと聞こえるように言うんですよね。僕が「ユースケさん、監督の思い通りに撮らせてあげてくださいよ」とお願いすると「おまえらはみんな裏切り者だ」というような会話も全部聞こえているんですよね(笑)。

小澤:もっとひどいのはユースケさんがさんざんグチを言った後に「って藤原君が言ってまーす!」と人のせいにするんですよね。でもね、ユースケさんが現場の雰囲気をつくってくれたという部分もあるんですよ。ただ現場がハード過ぎて、撮影中何度も翌日ユースケさんは来ないんじゃないかと心配しました。

藤原:洞窟の中ではずっとしずくがポタポタ垂れてくるんですけど、人間ってずっと同じ所にしずくが落ちてくると、だんだん気がおかしくなってくるんですよね。ユースケさんはなぜか江戸時代の拷問事情に詳しくて、当時は同じような拷問があったそうで「これは絶対に拷問だよ!」と叫んでいましたからね。

Q:パート2の可能性はありますか?

藤原:僕はぜひやりたいと言っているんですが、小澤さんとユースケさんがね……?

小澤:違う、違う、違うよ! おまえは隊長なんだから絶対にやらなきゃ。僕だってユースケさんがやると言うんならやります。ただ、ユースケさんがいないのに僕だけ出演するっていうのもバランスが崩れちゃうしね……。僕はぜひやりたいと思っていますから!

藤原:あとは本当にユースケさん次第です!

取材・文: 平野敦子 写真:尾藤能暢

記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)

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