そこまでやる…?ゲスすぎる映画の主人公たち

コラム

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ゲス男 
ゲスすぎて……だいぶ引いちゃいます

映画に出てくる主人公は、頼れるしっかり者もいればごく平凡なタイプもいたりとさまざまです。中には主人公なのにものすごくゲスなキャラクターも。表立っては決して共感できないけれど、なぜか心のどこかで共感してしまう……そんなゲスな主人公が登場する映画をご紹介します。

■『苦役列車』(2012年)

日雇い労働でその日暮らしを送る主人公は、たまに行く風俗だけが楽しみのような“友ナシ・金ナシ・女ナシ”の3拍子揃ったろくでなし。あるとき彼は同年代の青年と知り合い、少しずつ仲良くなっていき……。出演は森山未來、高良健吾、前田敦子など。彼らの演技は各所で絶賛されています。

「森山未來のゲスっぷりがものすごくいい。主人公は性格や素行が最悪すぎてまったく感情移入できないんだけど、どこか憎めないのは俳優の演技力が高いからだと感じた。日々の不満を、自分の信頼を損なうような形でしか表現できないクズな人物が見られるのは、やはり映画だからこそだろうと思う」(26歳女性)

映画の予告編でも主人公のゲスさをいくらか観ることができます。気になった方は予告編だけでもチェックしてみるといいでしょう。

■『トレインスポッティング』(1996年/イギリス)

ドラッグやセックスに溺れて怠惰に日々を過ごす若者たちの物語。描写されている内容は退廃的なのですが、ひとつひとつのシーンやそのバックにかかる音楽がスタイリッシュで、あまり暗い印象がないばかりか、むしろお洒落な印象を観る人に与えます。

「主人公たちのゲスっぷりたるや相当もので、たとえばドラッグにふけっている間に仲間内で育てていた赤ん坊が死に、悲しみから逃れるためにさらにドラッグを摂取しようとしたりする。どうしようもない連中だと思うんだけど、漠然とした不満からドラッグに流れてしまう若者特有の心理っていうのも、わからないでもないような」(34歳男性)

どうしようもない生活を送る中、主人公たちはどこへ向かっていくのか……。それはぜひ映画本編を観て確かめてほしいと思います。

■『ナイトクローラー』(2015年/アメリカ)

ケチな泥棒家業をしていた主人公が、事故現場専門の映像パパラッチ、通称“ナイトクローラー”として仕事を始めるストーリー。映像を買ってくれるテレビ局がより刺激的なものを求めるため、主人公は事故現場を改ざんしたり、事故を自ら起こしたりするようになります。

「(主役の)ジェイク・ジレンホールの狂気溢れる演技が素晴らしかった。その迫力から目が離せないし、自分のビジネスを成功させるために、全然真っ当なやり方ではないんだけど色々な工夫を凝らしてのし上がっていく様はある種のサクセスストーリーだった。とにかく面白い映画だった!」(40歳男性)

主演のジェイク・ジレンホールはこの作品のために9キロダイエットして挑んだとのこと。徹底した役作りから生まれた臨場感は見ものです。

■『冷たい熱帯魚』(2011年)

実際に起こった“埼玉愛犬家連続殺人事件”をモデルに作られた作品。監督は園子温。熱帯魚屋を営む主人公(吹越満)は家庭に不和を抱えるおとなしい中年男性。あるとき、大きな熱帯魚屋を営む男性(でんでん)と知り合いになり、彼と仲良くなっていくのですが、その男性には隠された本性があったのでした。

「俳優たちの演技が素晴らしかった。でんでんさんのテンションや吹越満さんの鬱屈した感じがすごくいい。そしてラストあたりの展開が……。観ていて引くしかないゲスっぷりでした」(22歳女性)

全編に渡ってかなり過激な描写が含まれます。鑑賞の際は十分なご覚悟を。

■『その男、凶暴につき』(1989年)

北野武の初監督作品。主人公は暴力的な刑事で、署内でも要注意人物としてマークされています。主人公は、ある麻薬密売組織を捜査していくのですが……。

「主役の北野武がいろんな意味でヤバすぎる。とにかく暴力的で、唐突に人をこれでもかというほど痛めつけるし、観ていて冷や冷やさせられっぱなし。でもなんとなく観てしまう、というか目が離せないし、観終わった感想は『面白かった!』の一言」(21歳男性)

暴力の描写に定評がある北野武監督ですが、その手腕はすでにこの作品から発揮されていたといえるでしょう。

主人公がゲスであればあるほど目が離せなくなってしまう……そんな気にさせられてしまいます。王道な映画ではない、ちょっと違う趣向の映画が観たい際は、ぜひこれらの作品もチェックしてみてくださいね。

(藤井弘美+プレスラボ)

記事制作 : dmenu映画