大河「真田丸」を支える草刈正雄という男

コラム

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 大河「真田丸」を支える草刈正雄という男

視聴率好調のNHK大河ドラマ『真田丸』で主演の堺雅人(43)が演じる真田信繁の父、昌幸役のベテラン俳優、草刈正雄(63)の評価が日に日に高まっている。NHK大河ドラマは一年を通した放送スケジュールなので、物語はまだまだ序盤だ。主人公の信繁はまだ10代という設定なので、この期間はどうしても昌幸演じる草刈が目立ってしまうのも無理はない。

とはいえ、昌幸というキャラクターは権謀術数に富み、ほどよくテキトーで、完全なる二枚舌男、それでいて武将としての威厳を備えた難しい役柄となる。そう考えると草刈以外に適任が見当たらないのも事実だ。今年で俳優生活42年のキャリアを迎える草刈正雄とはどんな男なのか。

■“二枚目俳優”のイメージ払拭に苦労した新人時代

モデル出身のハーフ俳優として1974年に『卑弥呼』で映画デビューし、その後まもなくテレビドラマにも進出。『新選組始末記』(1977年・TBS系)では沖田総司を演じるなどお茶の間にも人気が浸透し、女性ファンが一気に急増。同年には、当時の人気芸能人のバロメーターだったマルベル堂のブロマイド売り上げで、年間ランキング俳優部門の1位を獲得している。だが、決して俳優生活が順調だったわけではない。

「デビュー後しばらくは正統派の二枚目としてのイメージが固定化してしまい、俳優としての評価が低かった。そのダンディな立ち居振る舞いから、漫画にパロディ化されたキャラクターが登場したり、モノマネでデフォルメされたネタになるなど微妙な立ち位置でした。その路線に限界が来たのが1984年の映画『汚れた英雄』の大ゴケ騒動で、それ以降はコメディ作品に数多く出演して、俳優としてのキャリアを地道に築いてきています」(エンタメ誌ライター)

そんな草刈に暗い影を落としたのは、2015年に起きた長男の転落死事故だ。現在でもその心の傷は癒えていないようで、マスコミでは度々、深く抱えている苦悩を告白している。長男はロックバンドのボーカルとして活動歴があり、事故当時にOKAMOTO’Sのハマ・オカモト(ダウンタウン浜田雅功の長男)などのミュージシャン仲間が投稿した嘆きのツイートも話題になっている。

本人は華やかな見た目と違って、“根暗”を自称することもある。女性スキャンダルとも無縁で、浮いた話ひとつ出てこない。最愛の長男を亡くし憔悴しきっていた中でもテレビ番組も収録に臨んだ程、マジメな性格である。

数々の窮地を頭脳で脱してきた真田家の昌幸。人知れず苦労を重ねた草刈正雄が演じることで、物語に厚みが加わっているのは間違いないだろう。

文・ボン梶本

記事制作 : dmenu映画

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