『のぞきめ』板野友美 インタビュー

インタビュー

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ハデな板野友美は封印

AKB48卒業後、アーティストとしての活動が中心だった板野友美。これまで苦手だったと語る演技、しかもホラー映画での初主演という大役を務めた彼女に訪れた、大きな心境の変化とは?

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映画『のぞきめ』は4月2日より全国公開

板野友美とは違うキャラを演じること

Q:ホラー映画で映画初主演というオファーを受けたときの感想は?

今までは撮影の途中にちょっとだけ参加させてもらう役が多く、一人のキャラクターを演じ切るという経験をしたことがなかったんです。だから、主演映画というお話はうれしかったですね。でも、ホラー映画はかなり苦手で、全然観られないんですよ。だから私に出来るのかな、という不安はありました。しかも、人気原作の映画化でしたし。

Q:ホラーが苦手だということですが、台本を読むのも大変だったのでは?

最初、夜に台本読もうと思ったら、やっぱり怖くなっちゃって。一回閉じて、次の日の昼に読むようにしたぐらいですから。読んだ後も何も起こってないのに、寝る前に怖くなったりして。

Q:今回演じた彩乃は報道番組のADでしたが、役づくりは?

決して派手な女のコじゃないけれど、普通に恋愛もしているし、そういう子のヘアスタイルや衣装のバランスが難しかったです。今まではどちらかというと板野友美のイメージに近い役ばかりだったので、初めて役づくりをしたと思うんです。だから、自分と違う性格のキャラクターに成り切ることがすごく難しいことだと勉強させてもらいました。ホント、板野友美とは違うキャラなので(笑)、今までと違った私が見せられるんじゃないかと思います。

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ジャンルを超え、考えさせられる作品

Q:演じる際、監督からどのような演出がありましたか?

彩乃はしっかりした性格の子なので、歩き方ひとつにしても決してフワフワするんじゃなくて、大人っぽくビシッとしてほしいと。あと、長めの袖の衣装を着ても、手で遊ぶ感じじゃなくて、しっかり折って着るみたいな着こなしとか、恋人の信二と話すときも、甘えた感じを出さないとか。とにかく、子供っぽくなったり、かわいらしくなったりしないよう何度も注意されました。

Q:ちなみに、彩乃が取る大胆な行動はどのように見えましたか?

彩乃がのぞきめの謎に立ち向かっていく姿は、とても勇敢に見えました。私はお祈りするのが精一杯で、絶対に危険なことはできないですけれど……(笑)。そして、彩乃の頑張りによって分かる昔起こった悲しい出来事は、ホラーというジャンルを超えて、いろんなことを考えさせられました。

Q:撮影中に苦労されたシーンはありましたか?

「泥まみれになるシーンが大変だったんじゃない?」とよく聞かれますが、そこまで大変じゃなかったです(笑)。なぜなら、最終日だったので、「ここを乗り越えれば終わるんだ!」と思っていたんです。だから、病院のシーンの方が大変でした。泣き叫ぶような重いシーンを夜の病院で撮ることで、ちょっと息苦しかったし、精神的に負担がかかってしまったんです。

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アーティスト活動ではできないこと

Q:エンドロールで流れる自身が歌う主題歌「HIDE & SEEK」について教えてください。

最近はパーティーチューンとか、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の楽曲ばかりでしたが、新曲のサビはロックテイストでカッコいい感じです。曲調は特にホラーっぽくないんですが、「気づいて」とか「もう離さない」とか、『のぞきめ』を連想させるフレーズも出てきたり、ウィスパーボイスもあったりするので、そこを意識して聴くと怖いと思います。

Q:板野さんのようなホラーが苦手な女子に向けて、見どころを教えてください。

この映画には2つのタイプの怖さがあると思います。ひとつは、お化けというか、のぞきめに見られることの怖さ。もうひとつは、自分の目にガムテープを貼って叫んでいる姿や、元気だった人がどんどんのぞきめに追い込まれて壊れていく怖さ。でも、ホラーが苦手な子も、友達に両脇をガッツリ固めてもらえば大丈夫! それで私が観たときのように、手で目を若干隠しながら下の方を観れば、楽しんでもらえると思います(笑)。

Q:本作後、中国映画『雨衣(レインコート)』に主演されるなど、女優としての活動が続くことについては?

『のぞきめ』では1シーンしか、笑っていないんですが、『雨衣(レインコート)』はピュアな恋愛ものなので、ほぼずっと笑っているんです。同じ映画というジャンルでも作品のテイストが全然違うし、ひとつの作品を作ることのスゴさに気づかされると同時に、学ぶこともたくさんありました。だから、もし次に演技する機会があったら、こういう感じでやってみたいなど、いろいろと考えるようになりました。

Q:つまり、演じることの楽しみや醍醐味(だいごみ)を感じられるようになったと?

アーティスト活動は、簡単に自分のキャラを変えるものではないので、板野友美の枠は変わらないですが、女優の仕事は自分ではないいろんな人に成り切ることができる楽しさがあります。いろんな役に挑戦することで、アーティストとしての板野友美がまた新鮮に見えたり、「いつもは派手なイメージだけど、こんな役もできるんだ」と思ってもらえたりしたらうれしいですね。

ヘアメイク:平野琴恵(オサレカンパニー)
スタイリスト:小木曽真奈
取材・文: くれい響
写真: 奥山智明

akinotokusyu

記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)

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