「更年奇的な彼女」にみる若年性更年期障害

コラム

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『更年奇的な彼女』/©New Classic Media Corporation /配給 : アジアピクチャーズエンタテインメント

映画『更年的な彼女』は若年性更年期障害となってしまったヒロインのラブコメディ。『猟奇的な彼女』や『僕の彼女はサイボーグ』を手掛けたクァク・ジョエン監督による「彼女シリーズ」の最新作。

ヒロインのチー・ジアを演じているのは中国四大女優の一人、ジョウ・シュン(周迅)。ヒロインを支える「最も冴えない男」ユアン・シャオオウを演じるのは人気俳優のトン・ダーウェイ(?大為)。ジョウ・シュンが撮影後、映画と同様に逆プロポーズを行って結婚を果たしたことや、日本語吹替版でヒロインの吹替を担当した藤原紀香が再婚したことなどから、一部で「結婚できる映画」と囁かれています。

『更年的な彼女』では、大学卒業を控えたヒロインが同棲中の彼氏にサプライズを仕掛け、卒業式でプロポーズすることを企てます。

彼女が卒業式にウエディングドレスで出席して、友人たちの前でプロポーズをするも…彼にふられてしまいます。結婚という夢を失い、プライドまでも打ち砕かれてしまった結果、落ち込み続けて体調を崩した彼女は26歳の若さで「更年期障害」と診断されます。

■失恋によるホルモンバランスの乱れ!?

動悸や息切れが多い、イライラが続く、情緒不安定、頭痛、不眠、食欲不振、そして性欲低下…こんな症状が「更年期障害」のサインです。

「更年期障害」とは、更年期(一般に女性が50歳前後に月経が止まりつつ、女性ホルモンの分泌が減少していく時期を指します)におけるホルモンバランスの乱れを原因とした身体的不調、精神的不調のことで、自律神経失調症の一つです。

映画と同様、40歳に満たない若い女性(20代や30代)でも妊娠していないのに月経が止まり、更年期障害と同様の症状を訴える「若年性更年期障害」の人が増えているようです。

若い女性が閉経(1年過ぎても月経がない状態)となる可能性は極めて低いので、これはストレスや無理なダイエットなどが原因となって卵巣の働きが低下したり、ホルモンのバランスが乱れることによって更年期と同じ症状が現れていると考えられています。女性も男性と同じように仕事の責任を抱え、休日出勤や残業など、精神的にも肉体的にもストレスが溜まるようになった現代、ストレスが原因でホルモンバランスを崩している女性は増えているようです。

『更年的な彼女』で描かれた、失恋のショックから女性ホルモンが減少してしまうことは実際にある話。少しでも疑問を感じたら婦人科に向かい、血液検査で女性ホルモンの量などを調べることで診断して、結果に応じて治療を行うことは可能です。

ちなみに、「更年期障害」は男性にも起こる症状で、女性と同様に「若年性更年期障害」に苦しんでいる人も実在します(男性の場合は女性と比べて症状が出にくいので、自覚症状が無い場合が多いようです)。失恋のショックで失った女性ホルモンは、恋することでとり戻せば良いのです。

実際に恋をしてない人でも、誠実に相手を愛することを描いている『更年的な彼女』を観ることによって擬似的に恋愛脳が活性化されて、体内で女性ホルモンが増えるかもしれません?!

文・しのたいき

記事制作 : dmenu映画