ヒップホップがアイドルまで飛び火! “リリスク”に見る新世代ラップシーン人気

コラム

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“ラップするアイドルグループ”lyrical school(通称リリスク)が、4月27日にシングル「RUN and RUN」でメジャーデビューします。アイドルがラップ?と思われる人もいるかもしれませんが、彼女たちが主演する映画『リリカルスクールの未知との遭遇』も5月28日から公開されるなど、アイドル×ヒップホップのケミストリーが確実に生まれている模様。メジャーのアイドル界にラッパーが登場するほど、若い世代でラップシーンが盛り上がっているんです。

■加熱するラップ人気

今、特に若い世代のラップシーンで中心的な動きを担っているのが、テレビ朝日系で放送されている深夜番組「フリースタイルダンジョン」。現在までに28回分の放送がYouTubeにアップされていますが、再生回数は3300万回以上と驚きの数字になっています(2015年4月13日現在)。

番組では、日本のヒップホップ界を引っ張って来たアニキ的存在のラッパー、ZeebraがメインMCとオーガナイザーを務め、5人のスゴ腕ラッパー=モンスターに、若きチャレンジャーがラップ(MC)バトルを挑みます。このラップバトルでは、ヒップホップのビートに乗り、チャレンジャー対モンスターの1対1でラップを交互に披露して、勝敗を決めます。全国各地でも、ラップバトル大会は盛んに開催されていて、番組には中学時代からラップバトルで技を磨いてきているようなチャレンジャーも登場しています。

まさに今、海外から英語で入ってきたラップ文化が、日本語独自の音楽シーンとして、めきめきと発展している真っ只中にあります。フリースタイル(即興)で言葉を返さなければいけないからこそ本音も出やすく、バトルであるからこそ、外面から能力まで容赦なくディスられる、そのスリリングな瞬間技に夢中になる人が続出しているんです。

その人気は、ヒップホップの初期を知る世代にも拡大中。俳優の浅野忠信や中村獅童が「フリースタイルダンジョン」のファンだと公言し番組にゲスト出演したり、家族でファンだという作家のよしもとばななが、番組見学に行ったことをTwitterで報告しています。

■音楽シーン満載のリリスク主演映画

ラップ文化が一部のものから一般にまで広がっていることを示すのが、ラップするアイドルグループ、lyrical schoolの存在です。5月公開の映画『リリカルスクールの未知との遭遇』では、リリスクは、現実と同じくアイドルラップグループとして登場。宇宙からやってきたけれど、エネルギー不足で帰れなくなっている宇宙の生命体“バムさん”のために、リリスクのメンバーが奮闘するちょっと奇想天外なストーリーになっています。

“バムさん”を宇宙へ帰すエネルギーを作るためにDJパーティーを開催。さらにはメンバー同士のフリースタイルバトルが勃発したりと、音楽シーンも盛りだくさんになっています。実際のヒップホップシーンでも活躍しているスチャダラパーのANIやZEN-LA-ROCKも登場しているのも、音楽ファンには嬉しいところ。

リリスクは、4月5日に公開されたメジャーデビュー曲「RUN and RUN」のミュージックビデオが、「斬新すぎる!」と一晩で5万回も再生されるなど大きなバズも起こしています。今の日本で大きな影響力を持つアイドル界から発信すれば、さらにラップ人気を推し進めることになるのは確実。この流れが、音楽シーンのさらなる大きなうねりとなるのはもう目前です!

(文/岩木理恵@HEW)

記事制作 : dmenu映画