神木隆之介&門脇麦主演『太陽』で話題沸騰!舞台を映画化した作品特集

コラム

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ここ数年は、特に漫画原作が多くなっている邦画作品。そんな中、神木隆之介と門脇麦がW主演することでも話題の映画『太陽』(4月23日公開)は、もともと舞台で演じられていた作品です。濃密な人間模様がドラマティックに描かれる、舞台の映画化作品をご紹介していきます。

■蜷川幸雄も手掛けた傑作『太陽』

作家・前川知大率いる劇団イキウメが2011年から上演していた舞台『太陽』は、2014年には演出家・蜷川幸雄も舞台『太陽2068』として上演した傑作舞台です。今回、映画『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』や『日々ロック』で知られる入江悠監督によって映画化されました。

描かれるのは、ウイルスの感染によって人類のほとんどが死滅してしまい、新人類“ノクス”と旧人類“キュリオ”の2種類に分断された世界。太陽の下では生きていけないノクスに支配されて、太陽を謳歌できるものの貧しい暮らしを送るキュリオ。新世界のルールに縛られて生きる時、人間の本質はどう現れるのでしょうか?

切なさや恐怖、喜びや怒りなど、生きている限り逃れられない人間の感情がすべて描かれているような濃密なストーリーは、舞台が原作ならでは。わずかな人類しか生き残っていない退廃的な世界の映像化も見どころです。

■『手をつないでかえろうよ シャングリラの向こうで』(5月28日公開)

昨年他界した俳優・今井雅之が原作・主演を務めた舞台『手をつないでかえろうよ』の映画化。軽度の知的障害を持つ主人公・真人が、人生の先々で出会う人たちを通して生と死の重厚なテーマを投げかけられます。舞台では、シンプルなセットで語られていた台詞の一つ一つに涙を流す人も多かったようです。脚本に込められたメッセージは、映画化によって、さらに広く伝えられることになりそうです。

今井雅之の舞台は過去にも特攻隊をテーマにした『THE WINDS OF GOD』が1995年、2006年と映画化が実現しています。今作では、1995年の映画でタッグを組んだ奈良橋監督が再び監督を務めています。

■『恋の渦』(2013年)

映画『モテキ』の大根仁監督が、劇団ポツドールの主宰・三浦大輔原作の『恋の渦』を映画化しました。制作費10万円、撮影日数わずか4日間というインディーズ映画であるにも関わらず、単館上映から全国公開へと拡大したヒット作品です。

ある1室で、部屋コンのために集まったDQN系の男女9人。そこから始まる本音と嘘が混じり合った恋愛模様は、あまりのリアリティに見る側の本音も洗い出されてしまいます。蓋をしていた部分を開けられてしまったような嫌悪感を通り過ぎると、不思議と人間のおもしろさが残ります。

演劇は敷居が高い…という方も、映画なら気軽に見られますよね。そうして、もともと演じられていた舞台や劇団へも興味がわいてきたら、実際に舞台が上演されている劇場まで足を運んでみてはいかがでしょうか? 劇団イキウメの舞台『太陽』は5月6日から東京・三軒茶屋のシアタートラム、6月3日から大阪・ABCホールで再演されることも決定しているので、映画と舞台の両方を楽しむ良い機会になるでしょう。

(文/岩木理恵@HEW)

記事制作 : dmenu映画