『テラフォーマーズ』伊藤英明インタビュー

インタビュー

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■火星でタバコって、どーなってんだ!

 映画『テラフォーマーズ』は4月29日より全国公開

2599年の火星で異常進化を遂げた“ある生物”と、人類との戦いを描く人気漫画の実写映画『テラフォーマーズ』。火星に送り込まれた主人公の小町小吉を演じた伊藤英明が、VFX技術を駆使した撮影のウラ話や、自身の仕事に対するスタンスを明かした。

■プレッシャーよりもワクワク感が大事!

Q:人気漫画の実写化ということで、プレッシャーがあったのでは?
プレッシャーは感じなかったです。僕も漫画やアニメが好きだから、あの原作が実写化されるワクワク感のほうを大事にしました。例えば、『海猿』も漫画原作だったけど、映画はまったく違う設定でした。そこを否定していたら、ああいった映像作品は生まれなかったわけですからね。原作が人気だということは足かせではなく、むしろ得のような気がするんです。すでに熱を持っていらっしゃるファンの方がいる作品なので、その方々に対してアプローチできる。「ここは違うだろ!」とか、いろんな意見があるかもしれませんが、そこも含めて楽しんでほしいです。

Q:小町小吉という原作でも人気キャラの人物像を、どのように作っていったのでしょう?
役づくりとか、何もないんです(笑)。グリーンバックで見えない敵と戦っていたので、とにかくガムシャラでした。想像力をフルに働かせて、監督の演出を自分の中で消化しながら、現場ではとにかく楽しんでいました。小町の感情なども、あんまり考えていなったですね。これは現代から500年後の火星で……なんて設定をじっくり考えて演じる作品でもない。だって、普通にタバコを吸っているキャラクターがいたりしますからね。どーなってんだ火星! っていう(笑)。今回は、VFXチームの功績が大きい映画なんですよ。だから、演技をストレートに出すよりも、仕掛けとかCGとの兼ね合いとか、映像になったときの仕上がりを考えて動いていました。ただ、せっかく生身の人間が演じるのだから、リアルになるように表現したつもりです。

■衣装は約20キロ、メイクには2時間!

Q:宇宙服など、コスチュームの再現度もかなり高かったですよね。
あの宇宙服、重さが約20キロあったんですよ。最初にあれを背負いながらアクションをしたのがケイン・コスギ(ゴッド・リー役)さん。それを見て、「これはスゲエ!」と思ったんです。完成版の冒頭を観たとき、どういったお客さんがどういう感覚で観るのかな? って疑問に感じた瞬間もあったけど、ケインさんのシーンからは「ドラゴンボール」を観ているような感覚になりました。まさに“エンタメど真ん中”の世界観。だから、お客さんにも何も考えずに軽い気持ちで観てほしいです。

Q:特殊な手術で昆虫のDNAを組み込まれた隊員たち。小町が昆虫の姿に変異するシーンが圧巻でした。
あの特殊メイクには2時間以上かかるんです。僕の素顔がよくわからないから、坂口憲二がやっても変わらないんじゃないかな(笑)。変異した姿でいえば、山下(智久)くんのアクションがすごいですよね。ダンスをやっているからか動きのキレがいいし、グリーンバックで演じる上での感覚がすごくいい。感心してしまいました。

Q:アクションではご苦労もあったんでしょうね?
特殊なアクションでしたね。なにしろ敵のテラフォーマーはCGなので、僕たちが彼らと直に対峙することはなかったんです。まず、テラフォーマーの動きをするアクションスタッフさんと2人でやって、自分の動きを覚えて、本番は振り付けのような感覚で一人芝居をする。相手がそこにいないから、パンチを打っても力が入らなくて、バランスを取るのが難しかったです。

■プライベートで仕事話はNG

Q:撮影中、三池監督や山下さんと食事に行かれたそうですが、そういった機会は多かったんですか?
一度だけでした。もともと三池監督って、俳優と食事に行ったりする方じゃないんです。(小栗)旬も(山田)孝之も、付き合いは長いけど行ったことがないはずですよ。今回は、スタッフさんも交えて監督とご一緒する機会があって、そこに山下くんも来てくれて。体力勝負の映画で、監督も撮影に入ると食べることも寝ることも忘れて没頭してしまうタイプなので、体力がつくというスッポンを食べることになったんです。

Q:作品について語り合ったりされたんですか?
しないですね。監督は作品のことを語るのがいやだから、飲みに行かないんだと思うんです。僕もプライベートの場で演出について語り合うのって、得意じゃないんですよね。すでに終わったこととか、これからどうするのかとか、そういったことは自分だけで考えればいいんじゃないかと思ってしまう。僕は、撮影が終わったら1秒たりとも現場にいたくないタイプなんです(笑)。特殊メイクも、通常は落とすのに40分くらいかかるんだけど、僕の場合はビリビリっと剥して5分で落としてすぐ帰る。メイクさんには「肌に負担がかかるからやめてください」って言われたけど、一刻も早く帰りたくて。

Q:オンとオフの切り替えが早いんですね。
それはよく言われます。結構、不器用なので、何かひとつのことしかできないんですよ。ひとつの撮影が終わると、スパッと休んでどこかに行っちゃいます。海外に旅行ったり、国内の温泉に行ったり。最近だと霧島温泉に日帰りで行ったりしました。

Q:原作は男性ファンが多いかと思うのですが、女性の方が楽しめるポイントは?
山下くんの一糸まとわぬ姿(笑)。ぜひ、大画面でご覧いただきたいです。あと、武井咲ちゃんが変異したときの衣装。あれ、質感を出すためにギリギリまで決まらなくて、何回も何回も衣装合わせをしていたんですよ。あの衣装を着るのに、メイクも合わせて6時間くらいかかったそうです。そんなところにも注目してもらいたいですね。

取材・文:斉藤由紀子

記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)

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