『世界から猫が消えたなら』佐藤健 インタビュー

インタビュー

  • twitter
  • facebook
  • はてなブログ
  • google+
  • LINEで送る

■小さいころからずっと猫がいる生活だった

映画『世界から猫が消えたなら』は5月14日より全国公開

『告白』『モテキ』などのプロデューサーとしても知られる川村元気原作の小説を、佐藤健と宮崎あおい(※宮崎あおいの「崎」は立つ崎です)の共演で映画化した『世界から猫が消えたなら』。余命わずかな郵便配達員が、自分と同じ姿をした悪魔と取引して一日の命と引き換えに、この世から大事なモノをひとつ消していくというファンタジックな物語が展開する。心優しい“僕”と短気な“悪魔”を一人二役で演じきった佐藤健が、楽しかった猫との撮影や、初海外ロケの思い出を振り返った。

■佐藤健流猫と仲良くなる方法

Q:オファーをいただいた時の気持ちを教えてください。
本が発売されてすぐに原作は読んでいましたし、「もしこれが映画化されたらどうなるんだろう?」という好奇心はすごくありました。ただ、主人公はとても魅力的だけれど、僕ではないなと思っていたので、自分がまさかこの映画に携わることになるとは思ってもいませんでした。オファーをいただいた時は驚きましたが、すごくうれしかったです。もともととてもステキな物語だと思っていましたし、川村元気さんがプロデューサーとあっては引き受けるしかないですね。

Q:佐藤さんは大の猫好きだそうですが、猫と仲良くなる秘訣は何かありますか?
とにかく猫の顔が大好きなんです。ただ、猫と仲良くなるのはなかなか難しいので、あとは行くか行かないかの違いですかね。僕は猫に引かれても自分からどんどん行くタイプです(笑)。だから撮影が終わって共演した猫のパンプ君と別れるのはつらかったし、寂しかったです。ただ、もし自分が今猫を飼ったら、かわいがり過ぎて仕事に行けなくなるかもしれません。

Q:実家でも猫を飼われているそうですね。
僕が生まれた時から家にはずっと猫がいて、一度も猫がいなかったことがないんです。実家を出て一人暮らしをするまでは、猫がそばにいるのが当たり前の生活でした。最初はレオとチロとクロベエの3匹がいて、最後にチロ1匹になったところに、コチローがやって来たんですね。それがコチロー1匹になり、またプチローがやって来て、その2匹は今でも実家にいますね。コチローとプチローは、確か妹か両親のどちらかがもらってきたはずです。

Q:猫との撮影はとても大変だと言われていますが?
それが今回に限っては違ったんです! レタスとキャベツを一匹二役で演じた猫のパンプ君は人なつこくておっとりした性格で、まさに天才でした。猫を自転車のカゴに入れて走るなんて、普通では考えられないのですが、パンプ君は一度も飛び出しませんでしたし、無理だと思うこともちゃんとやってくれるんです。彼がいなかったらこの映画は全然別物になっていたんじゃないかなと思います。ただ、函館での撮影は寒かったので、パンプ君は使い捨てカイロを頭に乗せて温めていました(笑)。

■初の海外ロケに感動

Q:ほぼ全編出ずっぱりの状態で、集中力を保つためにどのような努力をされましたか?
とにかく根性と気合いですね! もちろん一人二役で“僕”と“悪魔”を演じ分けた難しさもありますし、ほぼ毎日自分のシーンを撮影していたので長かったなと。撮影の途中で心が折れそうになったこともありましたが、そこは何とか根性と気合いで乗り切りました。

Q:アルゼンチンの世界遺産・イグアスの滝で撮影した感想を教えてください。
とにかくすごいの一言ですね。あんな場所で芝居が出来るなんて役者として最高に幸せだと思いました。芝居は場所の力も借りてするものだと思いますが、あまりにもイグアスの滝という場所の力が偉大過ぎて、芝居をしているのかどうかもわからなくなるほどでした。あの場所でクランクアップを迎えることが出来て、本当に幸せだったと思います。

Q:宮崎さんは待ち時間に裁縫をされていたそうですが、佐藤さんは何をされていたのでしょうか?
僕は裁縫をする宮崎さんのことを、なるべくバレないようにそっと盗み見していました(笑)。アルゼンチンには撮影で2週間いたのですが、日本食を持ち込むのを忘れてしまい、二人とも最後の方はずっと和食の画像をインターネットで検索して見ていました。

■人生の最後に観たい映画は『せか猫』!

Q:友情や家族愛や恋愛、そして猫との交流を描いた本作に出演して考えさせられたことは?
この作品で“僕”は母親を亡くしますが、自分の両親は元気でピンピンしているので、なかなか喪失感というものがつかみにくくて……。ただ、この役を演じるにあたり、両親に対する思いは必須だと思ったので、しばらく役づくりのために実家に戻りました。だからといって特に何をするわけではないのですが、やはり家族の大切さをしみじみと感じました。当たり前のように愛情を注いでもらい、大事に育ててくれた両親には感謝しています。

Q:佐藤さんが世界から一番に消したいものは、そして最後まで消えて欲しくないものは?
じつは自分は毛虫が嫌いなので……。桜も好きなのでお花見もしたいのですが、毛虫がいると思うとちょっと……。でも、最後まで消したくないものはやはり猫ですかね!?

Q:死ぬまでにこれだけはしておきたいことはありますか?
もともと宇宙に対する憧れがとても強かったり、UFOなども好きだったりするので、一度は宇宙に行ってみたいと思います。今は行こうと思えば誰でも宇宙にも行ける時代じゃないですか? なので、一度外から地球を眺めてみたいです。

Q:劇中で人生の最後に観たい映画についてのシーンがありますが、ご自身だったら何ですか?
なかなか難しい質問ですね(笑)。でも、この映画は候補のひとつです。もちろん自分が出演しているということもあるのですが、とにかくこの映画のすべてが自分の好みの映画です。もちろん大好きな猫が出ているというのもポイントのひとつですが、この映画の色合いも好きだし、王道のストーリーなのに、オシャレな映画に仕上がっていて本当に好きな作品です。

取材・文: 平野敦子 写真:金井尭子

記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)