非合法賭博を楽しむ!? 危険なギャンブルの世界

コラム

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最近、何かとニュースで取り上げられる非合法賭博。よく聞くワードではありますが、果たして、合法と非合法はどう違うのでしょうか? 出発点として考えたいのは、日本においては「賭博」自体がそもそも刑罰の対象となる非合法行為であるということ。ただし、「一時の娯楽に供する物を賭ける程度の行為」ならば、罰せられないそうです。と言っても、よく分かりませんよね。具体的な例を挙げると、競馬・宝くじは法律で税源として認可されているため合法で、パチンコは企業の利益に繋がるものの直接換金できないためグレー、私的な賭けならば低額でもNG…こうやって見ても、やはり不明瞭な定義づけです。掘り下げていくと、日本社会の暗部が見えてきそうな気配すらします。
ちなみに、海外ではどうなのかというと、やはり、大体の先進国では賭博行為に制限を掛けているようです。ラスベガスのイメージから、ギャンブルに対して寛容かと思われるアメリカでさえ、例外ではありません。州によってはカジノをつくれないところもありますし、そもそも昔はギャンブル自体違法だったと言います。

しかし、人間は本質的に刺激を求める生き物なのでしょう。また、コツコツ日銭を稼ぐより楽して儲けたいと思ってしまうのでしょう。国から認められている程度のヤワな賭け事では満足できなくなったり、あるいは、一発逆転に一縷の望みをかけてしまったりしてしまうのは、ある意味、本能的衝動なのかもしれません。現実社会でその衝動に身を任せてしまってはアウト。ですので、ここは一つ、映画で非合法賭博の世界を堪能して、その興奮を疑似体験してみてはいかがでしょうか?

■『ラウンダーズ』 (1998年公開・アメリカ)

「ラウンダーズ」とは、カードゲームで生計を立てる人のことを指します。マッド・デイモン扮する主人公は、法科大学の学生。生活費と学費を稼ぐため、賭けポーカーに興じる彼は「手堅く勝つ」ことを信条とするギャンブラーです。しかし、ある出来事をきっかけに、悟ります。「慎重すぎると人生全体が退屈になる」と。そこから闇賭博のポーカーの世界へのめり込んでいくのです。ここでも、平凡な日常からの脱却を希求する人の本質が描かれています。

■『ザ・ギャンブラー/熱い賭け』 (2014年公開・アメリカ)

こちらの映画は、既に主人公がギャンプル依存症なところからスタートします。マーク・ウォールバーグ演じる主役のジムは、毎晩カジノで大金を賭けるような破滅型の生き方をしている大学教授。ついには、マフィアから借りた金、母親との関係を悪化させた挙句に工面してもらった金をも溶かした末、命を狙われるようになって…というストーリーです。
本作で主題となっているのは、「完全な勝利でなければ意味はない」というジムの哲学。マフィアに狙われ、母から捨てられたどん底状態からの大逆転こそ、価値がある…そんな彼独自のフィロソフィーで貫かれた作品です。負けているときこそ「あと1000円使えば当たりを引けるかも!」と妙にポジティブな発想になるパチンカーは、全面的に共感できる映画な気がします。

■『ロシアン・ルーレット』 (2010年公開・アメリカ)

リボルバー式拳銃に一発だけ実包を装填。シリンダーを回転させて、引き金を引く…それがロシアン・ルーレットです。本作はそんな命がけのギャンブルに挑戦する17人の男を描いた映画。劇中の主人公である貧しい青年は「大金がもらえる仕事がある」との誘いに乗ってしまったがために、ゲームへ巻き込まれてしまいます。17人が輪になって銃を突きつけ合うこのルーレットでの勝率は、わずか1%。何もないところから巨額の富を得ようと思うならば、大きなリスクを背負うしかないという社会の不文律がここにあります。

■『カイジ 人生逆転ゲーム』 (2009年公開・日本)

で、「どうしても手に入れたいとなったらこれはもう命を張る以外ないっ! 」と明確に言っているのが、こちらの映画。1000万円獲得を目指して集まった借金苦の男たち。しかし、待ち受けていたのは、負け=即死という過酷なゲームでした。そのゲームへのチャレンジを躊躇する彼らに、主催会社の幹部、香川照之演じる利根川が言い放ったのが、上記の一言です。反論の余地もない箴言に、劇中のチャレンジャーたち同様、身が引き締まります。

いかがでしたか? これら非合法ギャンブルを扱った映画には、富を築くか破産するか、生か死かというギリギリのスリルと共に、様々な人生訓が散りばめられています。その多くが生き方を考えさせるものであり、だからこそ、観る人の共感を呼ぶのでしょう。その金言・格言を自身の生活に役立てるのは良いですが、くれぐれも作中で描かれているような、破滅型のギャンブルには興じないようにしましょう。

文● ロックスター小島

記事制作 : dmenu映画