超ゴージャスなハリウッド黄金時代!映画『ヘイル、シーザー!』はアカデミー賞確実!?

コラム

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アカデミー賞を4度受賞したコーエン兄弟の最新作『ヘイル、シーザー!』。
第66回ベルリン国際映画祭にてオープニング上映され、大絶賛だったこともありコーエン兄弟の華麗なる集大成と言われています。本作で描かれている最高にゴージャスだった1950年代のハリウッドの裏側はどんな世界だったのでしょうか。

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1950年代、ハリウッドが“夢”を作り、世界に贈り届けていた時代。
本作は、1950年代のハリウッドが物語の舞台。スタジオの命運を賭けた超大作映画「ヘイル、シーザー!」の撮影中に、主演俳優であり世界的大スターのウィットロック誘拐事件が発生!撮影スタジオは大混乱に陥ります。
そこで、貧乏くじばかりを引いている“スタジオの何でも屋”エディ・マニックスがいつものように事件解決へ動き出すことに。お色気たっぷりの若手女優や、みんなの憧れのミュージカルスター、演技のヘタすぎるアクション俳優など、撮影中のスターたちを巻き込みながら、世界が大注目する難事件に挑みます。

輝かしいハリウッドの裏側
本作は、ハリウッド黄金期へのオマージュであり、当時のスタジオ・システムに対して愛と辛辣な視点が描かれています。「夢工場」として知られたハリウッドを称えると同時に、絶頂期だった映画産業のありのままの裏側が描いています。

1950年代前半は、テレビという新たなライバルの急速な台頭と、第二次世界大戦以降の政治的、社会的情勢の変化に各メジャースタジオは悩まされていましたが、一般人からは憧れの別世界として見られていました。
当時のスターはスタジオの上層部が役者たちの公私両面を厳しく取り仕切り、管理体制の下生活をしていました。
スターたちは、出演する映画、服の着こなし、デートの相手まで指示されるという窮屈な生活を過ごしています。
そのため、スターは反抗することも。そのようなときは、スタジオがトラブルを解決するフィクサー(何でも屋)を雇い、役者の軽率な行動が表にでないように画策などをしていました。

本作中でもフィクサーは、男女トラブルや宗教指導者の説得から聖書に基づくスペクタクル超大作の撮影許可に至るまで、様々な問題解決に取り組むシーンが描かれています。
イーサン・コーエン監督曰く「フィクサーの役割はサンディエゴで飲んだくれている映画スターを見つけ出し、彼を救って道中で彼が怒らせた相手の口止めをしたり、実はゲイの人物を誰かと結婚させたりすることなんだ」

一般社会ではあり得ない!?ハリウッドならではの裏側は見どころの一つです。

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超豪華!オールスター総出演
主人公のウィットロックは、ジョージ・クルーニーが演じます。ウィットロックは、長きに渡り輝かしいキャリアを歩んできた存在で、「世話をされることに慣れていて、そこで快適に過ごし、守られていると感じている」典型的なスターを演じています。
スタジオの稼ぎ頭のディアナを演じるのは、スカーレット・ヨハンソン。ディアナはとあるトラブルに襲われ、身動きが取れなくなり、フィクサーのマニックスに相談をします。
そして、みんなの憧れのスターを演じるのはチャニング・テイタム。タップダンスやアクロバットダンスなど、伝説的なミュージカル俳優の演技を熱演。三角倒立をしたり、バーやテーブルの上を滑る姿は、華やかで夢の世界ハリウッドを表現する重要なシーンとなっています。

ハリウッド超大作の主役級スターから、アカデミー賞常連の名優まで、コーエン兄弟にしか実現できなかった豪華スター総出演で、「夢工場」ハリウッドを描き出します。

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本作がコーエン兄弟の集大成と言われる理由
10年以上温め続けた題材がようやく映像化したと言われている本作。
コーエン兄弟最高傑作と言われる『ファーゴ』や『ノーカントリー』を彷彿とさせる“突然消えたスーパースターを探す”サスペンス溢れる展開がベースとなり、 『ビッグ・リボウスキ』や『オー・ブラザー!』で描いた独特のコメディ要素と、高い評価を受けた『トゥルー・グリット』や『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』のドラマティックなエンディングを想起させる物語となっています。過去作の良いところを詰め込んだ本作はコーエン兄弟の集大成!と言われ、大注目を集めています。

アカデミー賞に直結する映画祭でも大絶賛!
本作は第66回ベルリン国際映画祭にてオープニング上映され、称賛を受けました。 コーエン兄弟の大ヒット作『トゥルー・グリット』や、銀熊賞を受賞した『グランド・ブダペスト・ホテル』といった、その年のアカデミー賞に直結する話題作が選出されることでも有名な第66回ベルリン国際映画祭で称賛を受けたということは…本年度アカデミー賞確実!?と期待されています。

今、想像を超える<最高にゴージャス>な映画『ヘイル、シーザー!』の幕が開きます。ハリウッドの裏側、ちょっと覗いてみませんか?

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『ヘイル、シーザー!』
5月13日(金) TOHOシネマズ シャンテ他 全国ロードショー
©Universal Pictures

(文=小宮洋子/CinemaGene)

この記事で紹介している作品

ヘイル、シーザー!

記事制作 : CinemaGene(外部サイト)