森田剛「あえて自分を消していく方法」で撮影に挑んだ『ヒメアノ~ル』

コラム

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「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」人気漫画家・の古谷実原作のベストセラーコミックを完全映画化した『ヒメアノ~ル』が公開されます。 連載当時その過激な内容から物議を醸した問題作にして伝説的コミックのですが、映画化でも注目を集めている本作の「ヤバ過ぎる」見どころとは?

ヒメアノ~ル01

“ヒメアノ~ル”とは…
作品のタイトルでもある“ヒメアノ~ル”とは、ヒメアノール【hime-anole】名詞を組み合わせた造語。
アノールとはトカゲの1科で、イグアナ科アノール属に含まれるトカゲの総称でヒメアノール=ヒメトカゲとなるが、“ヒメトカゲ”は体長10cmほどで猛禽類のエサにもなる小型爬虫類。本作での“ヒメアノ~ル”とは、強者の餌となる弱者を意味しています。

物語の主人公は、ビル清掃会社のパートタイマーとして働いている岡田(濱田岳)。「何もない毎日」に焦りを感じながらも、同じような毎日を過ごしていました。そんな岡田は、ビル掃除会社の先輩・安藤(ムロツヨシ)から思いを寄せるカフェ店員・ユカ(佐津川愛美)との恋のキューピットを頼まれ、ユカが働くカフェ向かうと、そのカフェで高校時代の同級生で当時過酷ないじめを受けていた森田(森田剛)と会います。
ユカから森田にストーキングされている事実を知らされ、岡田は不穏な気持ちを抱く。ある事件をきっかけに、欲望のままに無抵抗な相手を殺害していく快楽殺人者になっていた森田により平凡な日常が大きく変わることに…。

ヒメアノ~ル02

森田剛くん、映画初主演
今までも演技には定評があった森田剛くんですが、今回が映画初主演。ビジュアルや予告編の解禁情報が発表されるたび、「森田くんの淡々とした狂気に震える」や、「怖すぎてヤバイ」などSNS上で話題になっていました。
森田くん本人は撮影後のインタビューで、「一見普通に見える男が殺人を犯すリアルさを大切にするために、相手と対峙したとき、殺す以外の感情を考えないように演技をした」と語っています。役を作っていくとか、重ねていくのではなく、あえて自分を消していくという方法で撮影に挑んでいたと語り、殺害シーンでは「演じていて、決して気持ちのいいものでもないし、楽しいものでもなかった。現場では、悲しさと寂しさを持ちながら、気持ちを一気に持っていった。」と撮影を振り返っています。

ムロツヨシが語る「森田くんの演技は怖かった」
森田との再会によって、平凡な日常から事件へと巻き込まれる岡田役の濱田岳くんですが、自身の演技について「猟奇的な森田のキャラと対比になるよう、お客さんにも「あるある」と納得してもらえるようなリアルな日常をいかに演じられるか」を重視したそう。また、岡田の先輩・安藤役のムロツヨシさんは自身の役を「安藤は世の中が自分をどう見ているという、現実を受け止めながら、「ど」が付くほどピュアな男。それでいて、常識を持った犯罪者一歩手前の人。」と理解して演じていたとのこと。
本作の見どころについて濱田岳くんは「とにかく森田さんが理解しがたい役柄をここまでやり通したところが、この映画の見どころだと思います」、ムロツヨシさんは、「無神経な安藤でもぞっとするほど、森田くんの演技は怖かった」と語っており、共演陣からもその演技に高い評価を得ています。

既に試写などで作品を観た人から、「森田剛…すごいって単語しか出てこないくらい衝撃的な凄さ」や、「観た後は放心状態。マジですごい」と大絶賛されていることから、公開後のファンの反応にも期待大!
その衝撃描写ゆえ【R15+】指定となった映画『ヒメアノ~ル』をぜひ劇場で目撃してください。

(文=小宮洋子/CinemaGene)

『ヒメアノ~ル』【R15+】
2016年5月28日、TOHOシネマズ 新宿ほか全国公開
©2016「ヒメアノ~ル」製作委員会

記事制作 : CinemaGene(外部サイト)

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