ハイレベルな無駄話が妙に心に残る漫画『セトウツミ』が映画化!

コラム

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【画像】『セトウツミ』最新5巻

菅田将暉、池松壮亮のダブル主演で7月2日から公開される映画『セトウツミ』。関西弁の男子高校生2人が放課後にまったりとしゃべるだけという、なかなかに斬新な内容で人気の、此元和津也による漫画が原作です。もちろん映画でも原作そのままに、菅田と池松によるまるで漫才のようなハイレベルな会話劇が繰り広げられ、公開前から注目が集まっています。

大雑把な性格で天然ボケ気味の瀬戸(菅田)とクールでシニカルな内海(池松)。その2人の高校生が放課後に川の畔に座って交わす無駄話を切り取っただけという内容で、そこには青春映画には欠かせないケンカもなければ特に何の事件もなく、ただただ関西弁のゆる~い会話がだらだらと続くだけ。それなのに、ついついその会話に聞き入って、彼らの表情に見入って、そしてクスッと笑ってしまう。それほど、ボケとツッコミにあふれ、絶妙な間があり、まさに漫才のような面白さにあふれているんです。

映画の特報からその会話の一部をピックアップしてみましょうか。話を切り出そうとしたタイミングが被ってしまい、お互いがしようとしている話の内容を探り合うところから始まります。

内海「ジャンルで言えば何なん?その話」
瀬戸「『びっくりする話』やな(自信ありげに)」
内海「ええやん、聞きたいわ」
瀬戸「お前の話のジャンルは?」
内海「『歴史がひっくり返る新説を打ち出した話』かな」
瀬戸「……スケールすごいやん(ちょっと尻込み)」
内海「お前の話にタイトル付けるとしたら何なん?」
瀬戸「『驚異!スイーツを食べるタイミング』やな(ドヤ顔で)」
内海「うわー興味あるわ(なさそうに)」
瀬戸「お前の話のタイトルは?」
内海「『ピラミッドの嘘、そして真実』かな」
瀬戸「……スケールがすごいやん……(かなり尻込み)」
内海「その話、登場人物は何人なん?」
瀬戸「俺と……まぁ、オカン」
内海「おー聞きたい聞きたい(半笑いで)」
瀬戸「……お前は?」
内海「俺はNASAとフリーメイソンと」
瀬戸「スケールがすごいやん!」

といった具合。「世間話のスケールがすごすぎる」というボケだけでなく、言葉のチョイスやボケのスカシ方、ツッコミの間など、どれをとっても完全に漫才になっています。

そもそも「セトウツミ」というタイトルも、「おぎやはぎ」や「ますだおかだ」「矢野兵動」「品川庄司」などと同じく主人公2人の名前を合わせたコンビ名になっていて、会話はまさに2人のお笑いが核になっています。とはいえ、それだけでなくやっぱり青春ストーリーだなぁと感じさせるのは、やるせなさだったり、くだらなさだったり、そういうものに満ちているからでしょうか。菅田は「ただただそこに座って、見るものにボケてツッコんで、みたいな。マジの日常会話の中でも、ほんとに意味のない。たしかにそんなやり取り、高校生の時やってたな、って」と言っていますが、確かにあの頃のなんだかワケの分からないモワッとしたものを感じられると思いますよ。

(文/花@HEW)

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記事制作 : dmenu映画