どっちが最恐?『貞子vs伽椰子』2大怨霊対決、ついに公開

コラム

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2016「貞子vs伽椰子」製作委員会

Jホラー界を揺るがす夢の対戦カードが実現した映画『貞子vs伽椰子』 の公開が6月18日に迫っています。テレビから這い出す姿で日本中を恐怖の底に叩き落した『リング』シリーズの貞子と、「ア、ア、ア、ア……」という奇声が耳にこびりつく『呪怨』シリーズの伽椰子。洋ホラー界では2003年に『フレディVSジェイソン』が公開されて大きく注目を集めたものですが、こちらだって負けず劣らずのスター対決です。ただ皆さん、貞子と伽椰子のプロフィールを実際ちゃんと言えますか?

■生前の苗字は“山村”と“佐伯”

公開前に今一度おさらいしておきましょう。貞子の本名は山村貞子で、映画初登場は1998年の『リング』です。基本的なプロフィールとしては、1週間後に見たら死ぬという“呪いのビデオ”を通じて、この世に怨念のこもったウィルスをまき散らします。超能力者・山村志津子を母に持ち、生前は自身も超能力者でしたが、父親に井戸に突き落とされて殺されました。その後シリーズが進むにつれて、東京で劇団員として活動していたこと、井戸の中で30年近く生存していたことなどが明かされました。ちなみに原作には、性別の判別が難しい“半陰陽者”という設定もあります。

一方、伽椰子の本名は佐伯伽椰子で、2000年に東映Vシネマからレンタルビデオとしてリリースされた『呪怨』で初登場しました。生前は夫の剛雄と息子の俊雄とともに暮らしていましたが、学生時代から思いを寄せていた男への恋心をつづった日記を剛雄に発見され、トラブルの末に殺されてしまいます。強い怨念を抱えたまま死んでいった伽椰子は剛雄を呪い殺し、俊雄も自身と一緒にあの世に連れていきました。その後佐伯家は“呪いの家”として、入居者が次々と伽椰子の呪いで死んでいくことになります。

■ゆるキャラ化進む2大ホラーヒロイン

日本を代表するホラーヒロインだけあって、恐ろしげなプロフィールのふたりですが、なんと近年はゆるキャラ化が進んでいます。貞子はTwitterアカウントを運営しており、「…今日のステージって円形ステージなの。周囲をぐるっと客席が囲む感じで、緊張するんだよ~。…ちょっと井戸っぽくて安心もするけど(笑)」とまるでアイドルのようなツイートを投稿しています。対して伽椰子はInstagramで、「伽椰子と俊雄のほのぼの親子日記」を更新中。ふんわりした色調に加工したオシャレな写真で、なかなか起きない俊雄に困る様子や、お花見の風景など、和やかな親子の日常を伝えています。

また『貞子vs伽椰子』は公開に先立ち、公式サイトにてどちらが勝つか予想する“総選恐”キャンペーンを実施中。政見放送として、通訳を介して貞子は「呪いで日本を元気にする」、伽椰子は「VHSビデオなんて今の若い人は知らない」と訴えました。

■霊と霊のガチバトル!

ここまでのPR活動を受けて、『貞子vs伽椰子』 はネタ色の強い作品になるのではないかと危惧する声もあります。ですが、そこは安心して大丈夫なはず。なぜなら映画の監督を務めるのは、カルト的な人気を誇る白石晃士なのですから! 白石監督はフェイクドキュメンタリー形式のホラー作品で知られており、『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズは、ニコニコ生放送で一挙公開されてネット上でも話題を呼びました。

白石監督のホラーは、思わずツッコミたくなるような無茶苦茶な描写と、粘着質な恐怖が同居しているところが魅力です。また暴力描写にも定評があるからこそ白石監督ファンとしては、映画公式サイトの「人を精神的に追い詰める心理戦を得意とする」(貞子)や「素手で人を天井裏に引きずり込むなど、腕力の強さは霊界トップクラスか」(伽椰子)といった、まるでプロレスラーの説明のような表現にも、不安どころか「白石監督がどのように霊と霊のガチバトルを描くのか」と期待が高まるってものですよ! 貞子が伽椰子を長い髪の毛で縛り付ける劇中カットも、ネット上では「物理パワー対決かよ」とネタにされていましたが、いやいや呪力ではなく暴力に訴えるからこそ白石監督の持ち味が生きるんだと笑顔になってしまいます。

あの貞子と伽椰子の対決、しかも心霊×暴力×笑いを得意とする白石監督が手がけるとあって、確実に誰も見たことがない映像となりそうな『貞子vs伽椰子』。Jホラー、いや映画ファンなら絶対に見るべし。

(文/原田イチボ@HEW)

記事制作 : dmenu映画