『白鳥麗子でございます! THE MOVIE』河北麻友子インタビュー

インタビュー

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「おーほほほほほほ!」は肺活量が命

映画『白鳥麗子でございます!』は6月11日より全国公開

これまで鈴木保奈美、松雪泰子が演じるなど、時代を超えて同世代の女性から人気を誇るコミック「白鳥麗子でございます!」。今回テレビドラマ版に続いて、劇場版でも強烈なお嬢様キャラを演じた河北麻友子が、麗子さまに成り切る苦労を語った。

■麗子さま独特の高笑いに苦戦

Q:テレビドラマ版に続き、劇場版でも白鳥麗子を演じることについて、特に意識したことはありますか?
実はテレビドラマ版を撮影している後半から、劇場版を同時に撮影していました。テレビ版のシーンを撮った1時間後に、劇場版のシーンを撮影するようなスケジュールだったんです。テレビ版のラストから1年後の設定なので、恋人の哲也くんとの関係が深まったことを意識しつつ演じましたが、特に変えるようなことはなかったです。でも、劇場版の撮影初日がクライマックスのシーンだったんです。だからどこか不思議でしたし、その気持ちの整理は難しかったですね。

Q:麗子さまといえば、「おーほほほほほほ!」という独特な高笑いが特徴的ですが、それは映画版でも健在ですね。
「おーほほほほほほ!」は、一番大変でした。最初は違和感ばかりで、自分のものにするまで、とにかく練習しました。高笑いは息を続けるのが前提で、かなりの肺活量が必要なんです。だから、カットがかかるまで続かなくて、撮り直すことが何度もありました。テレビ版ではとても長い高笑いのシーンがありましたが、映画版のラストでは一番幸せな麗子の高笑いが聞けると思います!

Q:哲也役の水野勝さんをはじめ、人気男性ユニット“ボイメン”ことBOYS AND MENのメンバーも参加している本作ですが、劇場版ではパティシエ経験もある小林豊さんが御曹司の桐生役で参加していますね?
ボイメンのみなさんは、とてもフレンドリーで、優しい方ばかり。だから、現場はまるで高校のクラスメイトと一緒にいるようでした。その中で、小林さんはプライベートでも、かなり乙女というか、女子力が高い方。私のファッションやネイルにスゴく反応してくださったり、クランクインのときに手作りのお菓子を現場に持ってきてくださったりしました。マシュマロにチョコを乗せたかわいらしいお菓子で、「何色が好きですか?」と聞かれたので、私が「ピンク!」と答えたら、「ピンクはないけど、赤はどうですか?」って、ホント女子っぽい会話でした。

Q:河北さんも手作り菓子の差し入れをされたのですか?
私も頑張ってクランクアップのときに、手作りクッキーを持っていきましたよ! でも、みんなから「ホントに作ったの?」と突っ込まれました(笑)。みんな、私のことを麗子さまに似ていると思っているようですが、料理は意外とできるんです。ニンニクのみじん切りとかも、しっかりできますし!

■最後にして、最強の恋のライバルの存在

Q:新たな、そして最後の恋のライバルとして、哲也の幼なじみである留美が登場しますね?
留美ちゃんは行動力がある子なので、一見男前女子に見えるんですが、女子として一番気を遣っている子。男性の心をくすぐるようなかわいさもあるし、絶対にモテると思うんです。哲也くんに対しての気持ちだけは変わらないから、そこを譲らないという意味ではライバル関係ですが、麗子さまとは戦いにならないぐらい真反対の性格。だから、哲也くんが留美ちゃんみたいな子を好きになっちゃったら、麗子さまは太刀打ちできないと思うんです。

Q:さらに、劇中では白鳥家と秋本家の確執も描かれ、麗子と哲也は「ロミオとジュリエット」のような関係になる意外な展開もありますね?
テレビ版では麗子さまと哲也くんの恋愛がメインでしたが、劇場版ではこれまで登場しなかった秋本家が出てくることで、家族や友達、それにライバルなど深いところまで描かれています。テレビ版を観ていた方は、麗子さまと同じ思いになって、胸がキュンキュンしたり、イライラしたりすると思いますし(笑)、テレビ版を観ていなかった方も、十分に楽しめる内容になっていると思います。

Q:クライマックスで、麗子さまが取る選択についてはどう思われましたか?
麗子さまは、誰も傷付くことのない正しい選択をしたと思うんです。近道はいろいろあったとは思いますが、これは自分ができることをやり通した結果。麗子さまの人となりが良く分かる選択だったのではないでしょうか。

■フレンドリーでハッピーな環境づくり

Q:先ほどから、「麗子さま」と呼ばれていますが、なぜそういう言い方をされているのですか?
もともと麗子というよりは、麗子さまといったキャラだと思いますし、実際に現場では「私を麗子さまと呼びなさい!」というぐらい、自分をいい意味で高いところまで持っていって演じました。それぐらいの気持ちで演じなきゃ失礼のようにも思える独特なキャラクターだと思うし、私の中でそういう気持ちが強いからこそ、撮影が終わった今でも、あえて麗子じゃなく麗子さまと呼んでいるんです。

Q:劇場版で完結編になりますが、主演という立場で白鳥麗子という人気キャラを演じられて、学んだことがあれば教えてください。
人気キャラを演じるということ以上に、主演ということでみなさんを引っ張っていかなきゃいけないし、カメラが回っていないところでも、なるべくみなさんの力にならなきゃいけないという強い意識はありました。そして、ハードなスケジュールでも、少しでもみんなが笑えるフレンドリーな環境で、常にハッピーでいられるように心掛けました。そういうことを考えることに関して、とても勉強になったし、私自身も成長したと思います。今後女優としては、留美ちゃんみたいな行動力のある男前女子を演じてみたいと思いました(笑)。

取材・文:くれい響 写真:尾藤能暢

記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)

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