“流行”よりも“お気に入り”に囲まれたい…自分らしくいられる「ブルックリン・スタイル」とは?

コラム

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ブルックリンの街並み

最近“ブルックリン・スタイル”という言葉をよく見かけませんか? ブルックリンはニューヨークにある地区の1つ。年越しカウントダウンなどで有名なタイムズスクエアのあるマンハッタンからイースト・リバーを渡った先に位置するブルックリンのライフスタイルが今、クールだと注目されているんです。ビンテージ、モダン両方のテイストをうまくミックスさせ、気楽で自由な個性を活かしたブルックリンの生活“ブルックリン・スタイル”に触れられる新作映画が今夏、2作公開となります。

■ブルックリン・スタイルを地で行く20代カップル

7月22日公開の『ヤング・アダルト・ニューヨーク』に登場するのは、若い感性を持ちながらビンテージにこだわり“ブルックリン・スタイル”を実践している20代のカップル。古いモノをおしゃれに取り入れてアートに根付いた生活を送っています。倦怠期を迎えていた40代のカップルは彼らと出会い、ジェネレーションギャップに驚きながら大きく感化されていきます。

まずは小規模ながらも自分たちの楽しみや幸せを追求し、コミュニティを大事に生活している登場人物たち。人生の本当の価値や成功について問いかけてくる作品です。

■ビンテージデザインのお手本に

移民としてやってきた土地・ブルックリンと故郷・アイルランドの間で揺れ動く女性の葛藤を描いたのが、7月1日公開の『ブルックリン』。時は50年代、姉の勧めもあり単身やってきた内気な少女が、最初はホームシックに陥りながらもやがて恋を経験し、洗練された女性へと変貌を遂げていきます。

自分が生まれ育った土地を飛び出したからこそ発見できた“自分らしさ”。主人公は、各国から移民が集まって来た地域・ブルックリンで過ごすことで、自分のルーツに捉われない感性を取り戻せたのかもしれません。もともと工場や倉庫が多かったブルックリンの古い建物がリノベーションされて、モダンとビンテージがミックスされていった“ブルックリン・スタイル”。そのビンテージなデザインが残る街並みやファッションも楽しめる作品です。

■ブルックリンに注目が集まった理由とは?

ブルックリン地区に注目が集まりはじめたのは10年ほど前。マンハッタンの家賃が高騰し続ける中、アーティストたちが過ごしやすい環境を求めて移り住んできました。筆者も留学経験があるのですが、当時ニューヨークで学校の寮を出て探しに探し回って気に入った場所がブルックリンの“ウィリアムズバーグ”エリアでした。マンハッタンで9.11米同時多発テロの大惨事が起こったこともあり、ニューヨークのシティガイド誌『タイムアウト NY』などのメディアが、ブルックリンを取りあげることが多くなったという側面もあります。

“ウィリアムズバーグ”エリアには、本や音楽、ファッションが欠かせないアーティストやデザイナーたちに合わせるように、オーナーの感性を活かしたショップやレストランが増えていきました。日本で言えば東京・代官山や下北沢のような雰囲気と言えばいいでしょうか。

近年日本でも、ブルックリンをイメージしたカフェ/ダイニングバー「ブルックリンパーラー」が全国で店舗を増やし、ブルックリン発祥のコーヒーショップ「ゴリラコーヒー」も昨年上陸、DEAN&DELUCAで販売されている「マストブラザーズチョコレート」など、ブルックリン発のカルチャーが、続々と日本にも上陸してきています。

“メジャーなモノより独自性のあるモノがカッコいい”“流行り廃りにとらわれない1点ものを選びたい”という人が増えてきましたが、そんな“お気に入り”を見つけようというのが“ブルックリン・スタイル”です。“本当に自分が好きなものって何だっけ?”なんてふと我に返ったとき、新旧問わずに自分が良いと思うものを取り入れる“ブルックリン・スタイル”を参考にすると、本来の自分が取り戻せるかもしれませんよ。

(文/岩木理恵@HEW)

記事制作 : dmenu映画