5月から公開され、大ヒット中の映画『世界から猫が消えたなら』。その主題歌「ひずみ」でデビューした17歳の女性シンガー・HARUHIの正体は、同楽曲の作詞作曲を手掛けた音楽プロデューサー・小林武史と音楽ユニットMy Little Loverのシンガー・akko元夫妻の娘だということが『週刊女性』(6月21日号)で明かされました。

コネ疑惑をかけられるも実際は…


余命いくばくもない青年が悪魔と取引をし、「大切なもの」と引き換えに1日ずつ延びていく命を葛藤しながら生きるファンタジックなヒューマンストーリーが、たくさんの人の涙を誘った『せか猫』。同時に、主題歌を歌う謎の新人シンガーが一体何者なのかと話題になりました。

HARUHIが同映画の音楽を手掛ける小林の娘だと報じられると、一部では「コネ」だと批判する声もあがりました。しかしもともとは原作者の川村元気が数年前にHARUHIのデモテープを聴いて衝撃を受けてラブコールを送ったという逸材のシンガーなんです。なによりも、映画の世界観に合う透明感あふれる歌声と、徐々にこみ上げてくるエモーショナルな表現力は、批判や疑惑を一蹴するのに説得力は十分。彼女のデビュー曲となった「ひずみ」は全国42局のラジオ・CS局でパワープレイにも選ばれ、iTunesのJ-POPチャートで1位を獲得するなど反響を呼びました。

オフィシャルサイトのプロフィールによると、HARUHIは1999年2月にアメリカ・ロサンゼルスで生まれ、歌手を志したのは12歳の時。学校でミュージカルの主役に抜擢されたことがきっかけとなり数ヶ月間の練習に励みました。そして13歳から楽曲制作を開始し、ルーツ・ミュージックからオルタナティブ・ロックまで、膨大な幅の音楽を吸収。その後、ライブやレコーディングで、ミュージシャン達とのコラボレーションを重ねることで歌唱表現力や楽曲制作力、即興性を含む柔軟さを身につけていったといいます。

どこかビョークを思わせる曲も?


「ひずみ」のミュージックビデオでも、その表現力の豊かさに触れることができます。「HARUHIのパフォーマンスを観た時、そのクオリティの高さに驚きました」と語るのは同MVを手掛けた永井聡監督。MVはHARUHIのライブ感、楽曲の持つスケール感を大切に制作したといいます。雨が降り出しそうなグレートーンの海と空をバックに波打ち際を歩くシーンから始まるこのMVは、どこかノスタルジックな印象。シリアスな表情と体全体から導き出すように歌う彼女の姿からは、聽く者の心を揺さぶる衝動がひしひしと伝わってきます。

でも、彼女のミュージシャンとしての幅広さをより実感できるのは、シングル「ひずみ」に収録されたカップリング曲「Empty Motion」と「The Lion is Calling Me」の2曲。自身で作詞・作曲を手がけていて、「Empty Motion」ではParamoreやEvanescenceなどに通じそうなUSロックサウンド、「The Lion is Calling Me」ではどこかビョークを思わせたりもします。そうした彼女が培ってきた多様な音楽的センスが、ネイティブの英詞でより自由に表現されているようです。

ところで、デビュー間もない今は彼女のキャラクターや素顔を垣間見る機会は多くはありませんが、その点では「ひずみ」MVのエンディングは必見。本編ではシリアスで大人びた姿を見せていたHARUHI。永井監督が、「とはいえ彼女は10代の女の子。歌っていない時は明るい人懐っこい子なので、最後のシーンは絶対に入れたかった」と、あえて収録したカット後のシーン。歌い終えてホッとしたのか、「ヨシッ!」と表情を崩して笑う彼女の姿は超キュートですよー。

(文/花@HEW)

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カップリングの「あたたかい光」は明光義塾のCMソングに起用された。

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