細田守監督の大ヒット映画『バケモノの子』が、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」にて7月22日テレビ初放送されることが決定しました。

ファンは今から「絶対録画する!」

昨年7月に公開された『バケモノの子』は、細田監督の長編オリジナルアニメの4作目。物語の舞台は、皆さんご存知の東京・渋谷と、バケモノたちが住む“渋天街(じゅうてんがい)”。人間の少年・九太(声:宮崎あおい/染谷将太)は、渋天街で一二を争う強さを持つバケモノ・熊徹(声:役所広司)の弟子となり、奇妙な共同生活と修行の日々のなかで、ふたりの間に本当の親子のような絆が芽生え始める――。

見慣れた渋谷の街と、エキゾチックな渋天街の景色が交錯する映像の新鮮さ。そしてヒロイン・楓の声優を広瀬すずが担当するなど、人気の役者たちを贅沢に起用したキャスティング。誰もがワクワクする異世界の大冒険を描いたストーリーは、大評判となり、興行収入は58億円を突破。同監督最大のヒット作といわれています。

今回の「金曜ロードSHOW!」での初放送決定にも大喜びするファンが多く、ネット上では、今から「絶対録画する!」といった声が上がっています。

細田監督の映画は夏の風物詩?

なんとなく「夏といえばジブリ」のイメージがありますが、もしかしたら今の10代にとっては同じくらい、「夏といえば細田守」なのかも?Twitterで検索すると、若いアニメファンらしきTwitterユーザーが「夏になると細田守が見たくなる」とツイートしているのが、いくつもヒットします。

細田監督は2006年の『時をかける少女』に始まり、2009年に『サマーウォーズ』、2012年に『おおかみこどもの雨と雪』、そして2015年に『バケモノの子』と夏にオリジナルアニメを発表しています。ですが、それ以上に細田監督の“夏”のイメージを強めているのは、彼の作品で描かれる印象的な夏の風景の数々かも。風景描写に力を入れる細田監督ですが、とくに『時をかける少女』と『サマーウォーズ』は、夏が物語の舞台なだけあって、劇中の抜けるような青空が心に残ります。

古き良き家族の形を描いた作品たち

注目すべきは、この「夏といえば細田監督」というイメージが、どうもアニメファンの間だけで共有されているものではないらしい、ということです。これまでどの作品でもヒットを飛ばし、数々の作品を受賞し、細田監督の名前はアニメファン以外にも認知されています。ヒット映画が放送される「金曜ロードSHOW!」で作品が放送されるということが、そのなによりの証拠でしょう。

一体なぜ細田作品は、アニメファン以外からも支持されるのか?それは、ネット上の仮想世界などアニメならではの映像表現を取り入れながらも、物語の根幹にあるのは“家族の絆”などの普遍的なテーマだからではないでしょうか。洗練された映像表現の一方、細田監督は、やや保守的といってもいいほどに、“古き良き”家族礼賛のメッセージを発信しています。

子供たちのために身を粉にする母親に、ざっくばらんで賑やかな田舎の大家族。物語のテーマに深く共感するのは、若いアニメファンよりも、むしろその父親・母親世代なのではないでしょうか?だからこそ細田監督の作品は、親子で楽しめる作品として評価されています。

「金曜ロードSHOW!」での『バケモノの子』の放送日は7月22日となっております。放送の際は家族と一緒に見てみても、いいかもしれませんね。

(文/原田美紗@HEW)

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