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チョン・ウソン主演の韓国映画『私を忘れないで』が、7月25日より公開されました。『私の頭の中の消しゴム』で、記憶障害の妻を支える一途なチョン・ウソンに胸キュンしてから早11年。奇しくも「記憶」がテーマの新作のポイントと、一度ハマると抜け出せない、めくるめく韓国純愛ストーリーの魅力を再検証!

失った記憶よりも「今」と「絆」を大切にするチョン・ウソンにしびれる!

「僕が君の記憶で、君の心になるから……!」
チョン・ウソンの彫刻のような精悍なマスクと甘いまなざし、切実な心情を表現する演技が女性たちの胸を打ち、韓国映画としては空前の大ヒットとなった映画『私の頭の中の消しゴム』(2005年/以下、日本での公開・放送年)。若年性アルツハイマーに侵され、日々、記憶が失われていく妻と、やがて自分も忘れられてしまうことを覚悟しながら献身的に支える夫とのラブストーリーは、何度観ても泣ける名作です。

そのチョン・ウソンが制作にも携わっている、7月25日公開の映画『私を忘れないで』。チョン・ウソンが交通事故で過去10年間の記憶を失ったまま新しい恋に落ち、少しずつ明らかになってくる「記憶」に翻弄されます。恋人もまた、彼の欠けた記憶が埋められていくたびに、今の幸せが崩れていく不安を抱きます。

「記憶」は韓国純愛ストーリーに欠かせないエッセンス

いつだってロマンスは記憶に翻弄されるもの。日本でも話題を呼んだ、数々の韓国ラブロマンス作品をちょっと振り返ってみましょう。

まずは「冬ソナ現象」「ヨン様ブーム」で韓流の火付け役となったドラマ『冬のソナタ』(2004年)。
ペ・ヨンジュン演じるミニョンと、チェ・ジウ演じるユジンの恋。ミニョンがじつは、ユジンがかつて恋したチュンサンその人だったという事実は、今も語り継がれる衝撃的展開。チュンサンは記憶を失い、まったくの別人・ミニョンに仕立てられていたというのです。ところが、同一人物とわかってハッピーエンドなんてあり得ないのが韓国ドラマ。ここから二転三転、まだまだ運命の歯車は回ります。

『美しき日々』『天国の階段』(ともに2004年)で記憶を失うのは、ヒロインのチェ・ジウ。とくに『天国~』では、ライバルのやっかみによる故意の交通事故が原因で記憶を失い、別人として生きる事に……。しかし、再び事故にあったことで記憶を取り戻し、大きな幸福を手にしたのです。

『美しき日々』でブレイク、ヨン様と双璧をなす人気を誇ったイ・ビョンホン。彼の主演映画、その名も『純愛中毒』(2004年)は、さらに複雑。同時刻に別の場所で事故に遭った兄の記憶がイ・ビョンホンに宿り、兄嫁への想いに苦しむのです。イ・ビョンホンの繊細なまなざしと涙に、私たちの胸も痛みます。

いつでも登場人物の幸せを阻む「記憶」。でも、ハードルはそれだけではありません!

「血縁」「不慮の事故」「身分違いの恋」…スパイスたっぷり

『私の頭の中の消しゴム』では、妻は社長令嬢、チョン・ウソンは工場勤務の青年でした。逆パターンも多く、最近のドラマ作品では『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』(2012年)ではトップスターとB級アイドル、『運命のように君を愛してる』(2015年)は財閥御曹司と一般庶民のヒロイン。韓国にはどれだけ令嬢と御曹司がいるの!? と思うほどに恋の障害として定番ともいえる「身分違い」。 韓流ブーム初期の作品では、ほかにも「出生の秘密」「難病」などのエッセンスが重要なセオリーでした。
大仰な要素がもりだくさんでありつつも、日本でも多くの女性たちのハートをつかんだのは、主軸は“若者たちの青春ストーリー”だからでしょう。感情移入ポイントはぶれないのです。

『私を忘れないで』は、チョン・ウソンの消えた記憶に隠された秘密も見どころです。
この波乱万丈と奇想天外がイイ……! 刺激がほしい夏には、韓国純愛ストーリーの激流に翻弄されてみませんか?

(文・三浦順子@H14)

<作品情報>

『私を忘れないで』
監督:イ・ユンジュン
出演:チョン・ウソン/キム・ハヌル/ぺ・ソンウ/チャン・ヨンナム
2016年/韓国/106分
配給:CJ Entertainment Japan