大ヒット映画シリーズ『ゴーストバスターズ』のメインキャストを全員女性にリブートした27年ぶりの最新作が8月19日に全国公開されますが、日本の女性お笑い芸人たちがゴーストバスターズに扮し、レイ・パーカー・ジュニアが歌ったオリジナル版のテーマソングをカバーして歌い踊った日本語吹替版MVが本国アメリカでも話題になりました。

海外では無名の女芸人がウケた理由は…?

その4人とは、和製ビヨンセこと渡辺直美を筆頭に、日本が誇る歌姫(?)水谷千重子こと友近、和製ホイットニー・ヒューストン(??)の鬼奴、そしてパワーはヘビー級、見た目の迫力はハリウッド級のしずちゃんという最強の布陣。日本では人気者でも海外ではほとんど知られていないはずの彼女たちですから、MVの評判に4人のネームバリューはほとんど影響していないでしょう。

4人が並んだシルエットはまさに本家とクリソツ……なのに、あれ?なんか違くない?日本人?しかもなんだか妙にセクシーなダンスしていて超ウケる……てか歌クソ上手いし!ダサくてめっちゃオモロイ!と喝采されたのは、純粋にそのキャラクターの良さがウケてのこと。“本家”と雰囲気が通じる部分があるため、日本の映画ファンもよく盛り上がる話題「この映画があの国でリメイクされたらキャストはどうなる?」のような楽しみがあったのかもしれません。

また、このMVが海外でウケた大きな理由は、やはりオリジナル版のテーマソングにあったと言えるでしょう。ゴーストバスターズといえば、なんといってもあの曲。今作ではフォール・アウト・ボーイがロックにアレンジしていますが、もちろんそちらもカッコイイんですけど、ゴーストバスターズを楽しみにしているファンの中には、やはり80年代丸出しのあの感じを求めている人も少なくない様子。映画ファンなら誰でも知っている名曲ですし、ついつい口ずさみたくなる“懐メロ”ですからね。

それを東洋の女芸人たちがコミカルに再現したわけですが、人々によく知られたオリジナル版のテーマソングを使ったことで“あのゴーストバスターズ”感が強まり、さらにそれを彼女たちが演じたことで今回のリブート版が女性たちを主人公にしたものだということがより鮮明になったわけで、PRとして大成功だったと言えるでしょう。なんと今作でメガホンをとったポール・フェイグ監督までもがツイッターで「とても嬉しいし、面白い!」と彼女たちによるMVを絶賛していました。

“ネットで拡散”狙った宣伝方法

最近では今作のように映画宣伝自体が話題となるケースも増えています。たとえば『デッドプール』。巨大な主人公デッドプールが荷台に寝そべるアドトラックを走らせたり、各地のシネコンごとにご当地ネタを盛り込んだポスターを用意するなどして大好評となりました。これは面白いと話題になったというだけで終わらず、ネットで拡散されることで大きな宣伝効果をあげました。

「なんでこの映画のPRに全然関係ないこの芸能人を起用するの?」「シリアスな映画なのにPRイベントはおちゃらけた感じ……」など“とりあえず有名芸能人を呼んでコスプレやらちょっとしたゲームやらをさせておけばいいだろう”とでも言うような宣伝は映画ファンの間で悪名高いものの(普段映画を見ない層にも届くというメリットがあるため一口に批判することはできませんが……)、まだまだ旧態依然の宣伝があるのも事実。関係者の皆様、もっとネットを上手に利用して、ニッチであっても誰かに確実に刺さる手法を取る方が、結果的には大きな効果が得られるのかもしれませんよー。

(文/花@HEW)

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