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「あなたは犬派、それとも猫派?」。こんな質問、日常でよく耳にしますよね。それぞれ飼ったことのある動物を推す人も多く、なかには「自分は鳥派」「金魚派」なんて答える人もいるかもしれません。ペットとして一緒に時間を過ごすと、どんな動物も可愛く思えてくるものです。8月11日公開のユニバーサル・スタジオ&イルミネーション最新作『ペット』は、飼い主が留守中の犬猫、インコやハムスターの姿を愛らしく描いた作品。今回はそんな、身近な存在であるペットがテーマのおすすめ映画をご紹介します。

まさに十匹十色!個性的な動物の振舞いに心癒される

『PETBOX』(2006年)は、6人の監督が手掛けたオムニバス。『解夏』(2003年)の磯村一路監督によるラブコメディ『トカゲ飛んだ?』や、キャイ〜ン天野ひろゆき監督の遺産騒動を描いた『一億の猫』など、ユニークな短編が勢ぞろい。金魚やヤモリ、ウサギなど、実にさまざまなペットが登場する作品集です。

オウムが主役の映画が『ポーリー』(1998)。人間の言葉を理解して喋るポーリーが、吃音を気にして喋れない少女マリーの話し相手となる物語です。また、一般には家畜のイメージの強い子ブタが主人に可愛がられ、牧羊ブタを目指す『ベイブ』(1995・米)もおすすめ。同作は、動物が実際に喋っているようなアニマトロニクスの効果も大いに評価されました。

人の心情に寄り添う犬猫の姿に思わず涙…

死後半年の中年男性と、その隣に死後ひと月の犬の遺体が発見された─。『星守る犬』(2011)は、西田敏行演じる男性と愛犬の旅の軌跡を辿るロードムービーです。『ハリーとトント』(1974)もペットと旅をする映画ですが、こちらの相棒は猫。アパートを追い出された老人ハリーが、愛猫トントを連れて息子たちのもとを訪ね歩いていきます。

犬猫と人々の暮らしを切り取った作品のなかには、実話がもとになったものもたくさんあります。大島弓子のエッセイ漫画原作の、病に葛藤する漫画家と子猫が共同生活を送る『グーグーだって猫である』(2008)、学校で12年間飼われていた犬と高校生の青春記『さよなら、クロ』(2003)など。ペットの生死とそれを見つめる人間の心模様がリアルで、胸に響きます。

社会問題を背景に、ペットを飼う責任と命の重みを認識

『犬に名前をつける日』(2015)は、小林聡美主演のドキュメンタリードラマ。動物愛護センターなどを取材で巡り、多数の命が殺処分される実情と保護団体の取り組みを伝えています。

CGなしで250頭もの犬が街を駆けるシーンが鮮烈な、『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』(2014)。雑種犬に重税を課す法律ができたというフィクションですが、反乱の意志をもって走る250頭は、なんと実際の施設の保護犬たち。撮影後に里親を募り、出演した犬はすべてもらわれていったそうです。

8月6日より公開中の『ハルをさがして』は、東日本大震災後の夏休みに、被災地に残された愛犬ハルを探す旅に出る物語。惨事を題材にしながらも、4人の中学生の姿がみずみずしく、観る人を優しい気持ちにさせてくれます。

コメディから社会派ドラマまで、人と動物の絆について考えさせられるペット映画。
公開中の『ペット』(『ミニオンズ アルバイト大作戦』同時上映)は、主役犬の声をバナナマンの二人が担当し、子どもから大人まで楽しめるアニメーション映画となっています。家族そろって、普段見れないペットの“留守中の姿”を映画館でのぞいてみては。家にペットを残してきた人は、帰ったらめいっぱい撫でてあげましょう!

(文/藤岡千夏@H14)