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子供と動物は泣ける映画の定番とはいいますが、小さな主人公が一途に奮闘する姿は、誰もが持っていた純粋さを思い出させてくれますよね。そんな無垢な子どもたちの言動に心が洗われる作品を紹介します。たまの休みは家でゆっくりしながら、おもいっきり号泣するのもいいもんですよ。

小さな兄妹が1足の運動靴をめぐって必死に奔走する『運動靴と赤い金魚』(1999)

イランの一般家庭で両親と共につつましく暮らしていた兄・アリと妹・ザーラ。修理されたザーラの靴をアリが出先でうっかり失くしてしまったことから、2人が1足の靴をめぐって懸命に知恵と工夫を凝らす生活がはじまります。

簡単に新しい靴を買えない貧しい家庭のため、親にも打ち明けられなかった2人。仕方なく、アリが持っている1足の靴を午前と午後に分けて2人で交代で履くことに。学校へ通学するのも至難の業です。そんなある日、マラソン大会が開かれることになり、3等の商品が運動靴であることが発表されます。妹の靴を失くしてしまった責任を感じて、アリはなんとかマラソン大会で3位になろうとするものの、結果は運動靴をもらえない順位に終わります。

なかなか思い通りにならない現実を突き付けられながらも、他人を恨むことなく、助けが必要な人には手を差し伸べる優しさを持っている小さな兄妹。“靴を失くした”“マラソン大会に出る”という一つ一つの出来事も、子どもたちにとっては一大事です。家族のためにできる限りのことを精一杯尽くそうとする姿に涙が止まりません。

知的障害の父親と幼い娘の親子の絆を描いた感動作『アイ・アム・サム』(2001)

今や立派な大人の女性になった女優のダコタ・ファニング。まだ幼い顔つきが残る7歳のときに出演した同作では、ショーン・ペン演じる知的障害を持った父親の知能を追い抜いてしまう娘役を演じています。

ダコタは、レストランで駄々をこねる父親をおとなしく見守り、父が読めない言葉は自分も読めないふりをするなど、常に大人びた目線で父親を気遣います。施設に奪われてしまった我が子を必死に取り返そうとするショーン・ペンの姿と、幼いながらも大人になる必要にせまられ、なんとか父と暮そうとするダコタの健気な姿は、涙なしには見られません。今作の演技でダコタは一躍“天才子役”と呼ばれるようになりましたね。

神童ヴァイオリニストと父の深い愛情『北京ヴァイオリン』(2002)

母の形見のヴァイオリンを手に、田舎町の父子家庭で育った少年。息子により良いヴァイオリン指導を受けさせようと都会に引っ越し、父親は仕事に精を出します。有名なヴァイオリン指導者を見つけ、息子の出生の秘密を打ち明けて弟子にしてもらうと、自分の役目は終えたと言わんばかりに父親は息子の元を去ろうとします。

息子の成功を心から願って身を引く父親と、父を喜ばせるためにヴァイオリンを弾いてきた息子。ずっと一緒に過ごしてきた父が自分の元を去ってしまうことを知った息子は、音楽家として成功への道が開けたにも関わらず、それを捨てて父を追いかけます。

北京駅で父の姿を見つけ、気づいてもらうために雑踏も気にせず、父に対するありったけの愛情を込めて猛烈にヴァイオリンを弾きこなす演奏シーンは、「映画で今までにないほどボロボロに泣いた……」という声も多い号泣ポイント。実際にヴァイオリン奏者でもある息子役のタン・ユンが一心不乱にヴァイオリンを弾きこなす姿に、涙腺が崩壊させられること必至です。

ここで紹介した映画を見るときは、必ずハンカチを用意すること! もし読んだだけですでに泣きそうだなんて人がいたら、タオルを用意した方がいいかもしれません……。

(文/岩木理恵@HEW)

早速泣いてみる?

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