【ブルボンヌ新作批評21】『シン・ゴジラ』とリブートG対決!ウーマン・パワー炸裂の良作アクション『ゴーストバスターズ』

コラム

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 1984年、アタシがまだピチピチの中学生男子の頃に、お正月映画の「3G決戦」というのが盛り上がりました。『ゴジラ(84年版)』『グレムリン』『ゴーストバスターズ』という頭文字Gの大作が同時期に公開されたんです。そして、30年以上が過ぎた今、シワシワの中年女装になったアタシが、再び同時期に『ゴジラ』と『ゴーストバスターズ』のリブートを楽しむことになるなんて。

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 しかもオリジナルのストーリーを引き継ぐ続編ではなく、ゴジラやゴーストの登場前に設定がリセットされた物語を、時代に合わせた大胆な改変で描きなおしたという点までシンクロ。『シン・ゴジラ』のアニメとネット演出を取り込んだそれは、すでに多方面で絶賛(オネエ界は余ユリコねえさんに大ウケ!)されている見事なゴジラ再誕となったわけですが、新『ゴーストバスターズ』は30年で世界的に進んだ「ウーマン・パワー」を軸にしたリニューアルとなりました。そりゃ、野郎3人のバスターズが科学者中心の女性4人に変わったわけで、わっかりやすいわよね。

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 ところがこの改変、アメリカでは「想い出の映画がフェミニズムに乗っ取られた」なんて声も続出。とくに可哀想なのが黒人デブ女性パティ役のコメディエンヌ、レスリー・ジョーンズで、彼女は保守系サイト運営者に煽動された心ない誹謗中傷の嵐に、一時SNSをやめるハメになりました。人気アクション大作の主人公が女になるだけで、これだけ拒否反応が出ること自体が、根強い差別のある証拠なわけよね。まだまだ王道の男ヒーローたちのアクション映画が大半なんだし、世の中の変化に合わせて、強い女たちの映画が増えていいじゃん!と、日本女子レスリングの皆さんに惚れ惚れしながら思うわけです。

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 なんてマジメな背景もご紹介しましたけど、映画そのものは本当に楽しく仕上がってます。なんたって監督は『Weeds~ママの秘密』や『ブライズメイズ』など、ウーマン・コメディの名手ポール・フェイグ。素粒子物理学や原子力技術者ら年増リケジョたちの痛かわいい会話も、オシャレ抜きのSEX AND THE CITYみたいでテンポ良し。そしてゴースト・アクション部分はCG進化のおかげもあって、オリジナル以上の豪華な映像とテンションです。シリーズお約束の、巨大ラスボスも「ついにアイツが来た」状態で納得の締め。グループ鑑賞にもデート(とくに彼女が強いカップル)にもオススメしちゃうわ。

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 そ、し、て、アタシ的に一番推したいポイントは、受付兼秘書のケヴィン!男アクションなら間違いなくセクシー女優がおバカに演じそうなポジションに、あの『マイティ・ソ―』のイケマッチョ、クリス・ヘムズワースたんが収まってるんですよ。この意地悪なくらいの男女逆転構図は、痛快なメッセージでもありますけど、もうただ純粋にありがたいの!こういうヘムたんが見たかった、とババア胸キュンしっぱなし。可愛い~ガタイいい~オシャレ~そしてアホな笑顔~、という強くなってしまった女たちの好物そのものな彼が、屈託のない笑顔で癒してくれるの。オマケシーンでは、着衣の『マジック・マイク』ばりのダンスを大サービス!思わず試写室で歓喜の声を挙げる恥ずかしいオネエおじさんになっちゃったわ。このシーンのためだけにBlu-rayを購入して何度もリピート再生しそうよ。

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 ウーマン・パワーの社会的メッセージも背景にしつつ、フツーにアクション大作として観ても十分に楽しく、さらにヘムズワースたんのサービスシーンたっぷりの『ゴーストバスターズ』。『シン・ゴジラ』も素晴らしかったけど、こっちのGのリブートも要チェックですからね~!

『ゴーストバスターズ』
全国大好評公開中!
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

記事制作 : ブルボンヌtwitter(外部サイト)

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