『インフェルノ』公開前に見ておきたい、ロン・ハワード×トム・ハンクスの傑作3選

コラム

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『インフェルノ』は2016年10月28日より全国でロードショー

ベストセラー作家、ダン・ブラウン著の「ラングドン教授」シリーズを映画化した『インフェルノ』が10月28日(金)、ついに公開されます。前2作に続きメガホンをとるのは、クールなカメラワークで人間の心の機微をサスペンスフルに撮るロン・ハワード監督。盟友トム・ハンクスが人間味と知性を併せ持つハーバード大学の宗教象形学者ロバート・ラングドンに三度扮し、謎解きに挑みます。 2人はこれまで何度もタッグを組み、いずれの作品も大ヒットを記録したヒットメーカーです。今回は、そんなハワード×ハンクスのコラボレーションの凄さを再確認できる最強タッグ作3本をご紹介します。

1:人魚姫の伝説を基にした『スプラッシュ』(1984年)

幼いころ海で人魚に助けられた青年アレンが、20年後にその人魚と運命的な恋に落ちるラブ・ファンタジーです。再会のファーストコンタクトとなる海辺で、人間に姿を変えた人魚が突然アレンにキスするシーンは本当にロマンティック。人魚とは夢にも思わず一人感激する彼の背後で、大きな尾ひれがパシャンと海面をはじくショットは心に残る名シーンとなりました。

かつてハワードは、ジョージ・ルーカスの『アメリカン・グラフィティ』にも出演し、役者としてハリウッドのTV界を中心に活躍していました。そして監督3作目である本作を、そのイメージから脱却しようとしていた大事な時期に手がけています。当初は出資会社が見つからず苦労したようですが、設立したばかりのディズニーの大人向け実写映画部門タッチストーン・ピクチャーズ(当時はタッチストーン・フィルム)とのコラボがまとまるという幸運もあり、記念すべきスタジオ1作目となりました。そして、アレンを演じた若きハンクスにとっての出世作でもあります。

2:宇宙映画ラッシュの先駆け『アポロ13』(1995年)

1970年のアメリカ。月への有人宇宙飛行を目的としたアポロ計画において、月面着陸時、事故から生還を遂げた乗組員たちの奇跡の実話を描いたSFドラマです。ハンクスは絶望的な状況でも生きる望みを失わず、人智を尽くすベテラン宇宙飛行士を演じています。

『スプラッシュ』から11年、その間にハワードは数々のヒット作を手がける中堅監督としての地位を確立し、ハンクスは『フィラデルフィア』(1993年)、『フォレスト・ガンプ 一期一会』(94)で2度のアカデミー賞主演男優賞を獲得しました。まさに波に乗る2人が再タッグを遂げた本作で、ハワードは自身初の監督賞となる第34回ゴールデングローブ賞(1996年)最優秀監督賞の栄冠に輝きます。

3:謎解きが世界中で話題を集めた『ダ・ヴィンチ・コード』(2006年)

「ラングドン教授」シリーズの記念すべき第1作であるアクション・ミステリーです。ルーブル美術館など実在のスポットを舞台に、ハンクスと『アメリ』のオドレイ・トトゥの新鮮なコンビが、ダ・ヴィンチの名画に隠された謎を追う展開はスリルとミステリーに満ち溢れています。

続く2作目『天使と悪魔』(2009年)ではガリレオの遺した暗号に挑むのですが、こちらは「これまで納得できる続編の脚本に出会えなかった」というハワード&ハンクスにとっても、彼らのキャリア初となる続編作品でした(※ハンクスが主人公・ウッディの声優を務めた『トイ・ストーリー』を除く。また、ハンクスは『フォレスト・ガンプ』の続編ですら「脚本に新味がない」として断ったという逸話があります)。結果、世界興行収入4億8590万ドルをたたき出すスマッシュヒットとなりました。

こんなヒット請負人のコンビが放つシリーズ最新作『インフェルノ』。人類を滅亡の危機から救う、ダンテの叙事詩「神曲<地獄編=インフェルノ>」に潜むメッセージとは? ご紹介したハワード監督の過去の傑作に心躍らせながら、ラングドン教授の活躍を待ち焦がれてみるのも良いのではないでしょうか。

(文=足立美由紀・サンクレイオ翼)

記事制作 : サンクレイオ翼

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