同級生の前で下着姿に!朝ドラ女優・杉咲花が『湯を沸かすほどの熱い愛』で、新境地を開拓!

インタビュー

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映画『紙の月』(2014年)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得。名実ともに日本を代表する女優となった宮沢りえが脚本を読んで「心が沸かされた」と出演を決めたのが、死にゆく母の大きな愛を体現した主演最新作『湯を沸かすほどの熱い愛』。監督は、自主制作映画『チチを撮りに』が、ベルリン国際映画祭ほか国内外10以上の映画祭で絶賛された中野量太。“死にゆく母と、残される家族の愛と絆”をテーマにした本作は、予想外の展開とラストでも話題を呼んでいます。宮沢りえが演じる母親・双葉の娘・安澄に扮したのは、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」でファンを増やした、杉咲花さん。いま、もっとも注目の実力派若手女優である彼女にお話を伺いました。

Q:本作へのオファーをいただいたとき、どう感じましたか?

中野量太監督が私を選んでくださったことが、嬉しかったです。台本を読んだ後は、“安澄を演じることが出来るんだ!”“この作品に関わることが出来るんだ!”という楽しい気持ちでいっぱいになりました。それと同時に、安澄を演じ切ることへの不安もありました。

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Q:安澄と、宮沢りえさん演じる母親・双葉が向かい合うシーンはとても印象的でした。宮沢さんの印象はいかがでしたか?

撮影前に、監督が“親子になって欲しい”とおっしゃったんです。そこで、宮沢さん、片瀬鮎子役の伊東蒼ちゃんと私の3人でメールアドレスを交換して、毎日1枚の写真を送り合うことを始めて。さらに、敬語を止めて、私と蒼ちゃんは宮沢さんを“お母ちゃん”、宮沢さんは私たちを役の名前で呼ぶというルールを決めたんです。宮沢さんはとても優しい方で、“どれだけ撮影に時間がかかっても大丈夫だから”“私のことなんて気にしなくて良いよ”と、おっしゃってくださって。その瞬間、宮沢さんと共演する緊張感が消えていって。“きっと、親子になれる!”と確信しました。

Q:撮影が終わって寂しさを感じることはなかったですか?

それはなかったですね。鮎子は大阪に住んでいるんですけど、よく連絡を取っていて、私の家にもよく泊まりに来るんです。一緒に宮沢さんの舞台を観に行ったこともあります。今でも宮沢さんのことは“お母ちゃん”と呼んでいるので、家族の関係がなくなったという感覚は全くないですね。

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Q:実生活では妹さんはいらっしゃらないですよね?

はい。私はひとりっこです。

Q:自分が体験していないことを演じるとき、どのような工夫をされますか?

撮影に入る前、年下の子と仲良くなるには、どうすれば良いかなと考えました。メールで話をしたり、自分の変顔の写真を送ったりして、心の距離を縮めようとしました。

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Q:安澄という役柄についてどう思いましたか?

安澄は優しい子なんですけど、とっても弱くて。でもお母ちゃんのことが大好きで、お母ちゃんのためなら、いじめっ子に隠された制服だって、頑張って自分で取り返そうとするんです。

Q:あのシーンはかなりインパクトがありました。劇中、勝負下着が出てきたときは、まさかあのような使い方をされるとは思わなかったので。とはいえ、同級生たちで満席の教室で下着姿になるのは、かなり勇気が必要だったと思います。このシーンに抵抗はなかったですか?

全くなかったです。この映画に必要なシーンですし、個人的にとても好きなシーンなので、抵抗感はなかったです。

Q:さすがです!

いえいえ(笑)。

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Q:本作には宮沢りえさんのほかにも、お父ちゃん役にオダギリジョーさん、旅先で知り合った青年・拓海役に松坂桃李さんなど、芸達者な方々が揃っています。本作で共演を果たして、得たものは?

やはり、特に印象に残っているのは、お母ちゃんとの共演シーンですね。カメラが一台だったので、私の向きを撮ったら、次はお母ちゃんの向き、その後は引きとか、同じ演技を繰り返す必要があって。私の演技が監督からなかなかOKが出なくて、何度もテイクを重ねることがあったんです。そんなとき、お母ちゃんは、自分が映っていないシーンでも、本番と同じ芝居をしてくださいました。本番と同じ演技を繰り返すのは、簡単なことではありませんし、体力も消耗します。お母ちゃんのおかげで、私は何度も救われましたし、良いシーンになったと思っています。とても印象深い出来事でした。

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』は、10月29日 (土)より新宿バルト9ほか全国公開。
配給/クロックワークス
(C) 2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会
スタイリスト/武久真理江
ヘアメイク/須田理恵

取材・文/田嶋真理 写真/横村 彰

記事制作 : 田嶋真理

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