宮沢りえ、余命2カ月の肝っ玉母ちゃんを熱演!衝撃のラストを早く見て欲しい

コラム

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余命2カ月と宣告され、「やるべきこと」のために奔走する母と、残された人々が紡いでゆく愛を、宮沢りえ、オダギリジョー、松坂桃李ら豪華キャストを迎えて描いた『湯を沸かすほどの熱い愛』。死にゆく母と家族を巡る普遍的な物語をベースとしながらも、想像を超えるラストがインパクト大!な異色の感動作なんです。

銭湯「幸の湯」を舞台に繰り広げられる、切なくもあったかい家族の物語

角田光代の原作を吉田大八監督が映画化した『紙の月』で、日本アカデミー賞最優秀女優賞をはじめ、数々の賞を総なめにし、名実ともに日本を代表する実力派女優の座に上り詰めた宮沢りえ。舞台『おのれナポレオン』では、急病で降板した天海祐希の代役を、わずか2日あまりで完璧に務め上げて話題になりましたが、その男気あふれる女優魂が、本作でも存分に発揮されているんです。

物語の舞台は、父・一浩(オダギリジョー)がふらっと出て行ったまま戻らず、1年近く休業状態となっている銭湯「幸の湯」。パートで家計を支えながら、娘・安澄(杉咲花)と2人で暮らす母・双葉(宮沢りえ)は、突如「余命2カ月」と宣告され、戸惑いながらも「死ぬまでにやっておくべきこと」をリストアップ。夫を連れ戻して銭湯を再開させ、気の優しい娘に自立を促し、娘と共に車で「ある人」を訪ねる旅に出ます。その道中、ヒッチハイク中の青年・拓海(松坂桃李)と出会い、彼に目標を与え、自身も長年封印していた辛い記憶と向き合うことに……。

宮沢りえ、オダギリジョーら豪華キャストが紡ぎ出す、驚きの愛のカタチ

本作で宮沢が演じる母・双葉は、横領に手を染め、ひたすらに自身の欲望を貫いていく『紙の月』の主人公・梨花とはある種対極ともいえる存在である肝っ玉母ちゃん。周囲の人すべてを包みこむやさしさと強さを併せ持つ、魅力あふれるキャラクターです。病魔に侵され、時に弱さを覗かせながらも、最後まで誰かのために生きようと突っ走る、「ごく普通のお母ちゃん」像をナチュラルに体現しています。

一方、頼りないのにお人よしで憎めない父・一浩には、『オーバーフェンス』で見せたハードな一面を一切感じさせないオダギリジョーが見事にはまりました。また、双葉の母性によって生きる目的を見出す青年・拓海を、舞台『娼年』の激しい濡れ場で新境地を開拓した松坂桃李が好演。さらに、母・双葉の深い愛情に気づき、自らの弱さを克服して人生に立ち向かっていく娘・安澄を、ドラマやCMで活躍する杉咲花が貫禄すら感じさせる圧倒的な力で演じています。

タイトルにもなっている『湯を沸かすほどの熱い愛』とはいったいどんな愛なのか。“余命もの”と聞いて想像していたものとはまったく違うラストのインパクトは絶大。意外という言葉では言い尽くせない、深い愛を感じさせるあの驚きは、このキャストだから何倍にも増幅されるのでしょう。衝撃のラストをぜひ劇場で確かめてみてください。

(映画ライター・渡邊玲子@HEW)

10月29日(土)全国ロードショー
配給:クロックワークス
コピーライト:(c)「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会

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記事制作 : HEW

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