今年7月に能年玲奈から改名した女優・のんが主人公の声優を務めたアニメ映画『この世界の片隅に』の公開開始が11月12日に迫っています。しばらく表舞台を離れていた彼女ですが、10月17日に動画配信サービス「LINE LIVE」で動画を生配信し、10月20日放送のラジオ番組「荻上チキ・Session-22」に出演するなど、ついに自ら語り始めました。

戦争モノの作品は避けていた

10月17日に生配信された動画「のんちゃんねる」では、紙製の簡単なセットの裏から明るく登場。人形劇を突然始めたり、クイズコーナーが始まったり、相変わらずふわふわしていましたが、「生涯現役でいたい」と意味深長な目標を掲げる一幕もありました。番組は第1回ということで、今後も配信を続けていくそうです。

また10月20日放送の「荻上チキ・Session-22」には、『この世界の片隅に』を手がけた片渕須直監督と一緒にゲスト出演。実はこれまで戦争をテーマとした作品への出演は避けていたことを告白しました。のんは「自分がやる理由があまり想像できなかったというか。コメディで知ってもらったので、人を笑顔にすることを大切にしなければというふうに思っていた」とその理由を説明したうえで、同映画は戦争の中での日常を描いている部分が新鮮だったと語りました。

NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でブレークした際は、しゃべるスピードの遅さなどをバラエティでイジられっぱなしで、ちょっと無理をしているような印象もありました。ですが、「のんちゃんねる」はのん1人だけの出演。また「荻上チキ・Session-22」もパーソナリティの評論家・荻上チキ氏はのんの話し方をからかうようなことはせず、どちらも自分のペースで思いを語ることができた様子でした。

のんが朝のNHKに帰ってきた!

のんファンが大盛り上がりしたのが、10月19日放送のNHK「おはよう日本」です。同番組では、『この世界の片隅に』が特集されたのですが、その中でのんへのインタビューも行われました。のんは「すごく日常とか普通の暮らしを大切に描いている作品だと思うんですけど、戦争というのが振ってきて、だからこそ毎日を生活することが素晴らしいと思える。とてもいいテーマだなと思いました」と作品をアピールしました。

のんのインタビューは、時間にして1分程度のものでした。それでも片淵監督は「ほんのちょっとの時間だけ、のんちゃんをNHKの朝の時間に返してあげられたのが僕の誇り」とツイートしており、「あまちゃん」で大ブレークするも事務所独立騒動からファンにとって寂しい状況になってしまったのんが、久々に“朝のNHK”に姿を現すという嬉しい事件となりました。朝7時代という早い時間ではありましたが、「世界の片隅」というワードがTwitterのトレンド入りを果たし、今ものん人気が根強いことを感じさせました。

『この世界の片隅に』は開催中の「第29回東京国際映画祭」で特別招待作品として一足早く上映されていますが、絶賛の声が続々と上がっています。また、世界14カ国で公開されることが決定済み。厳しい状況が続くのんですが、『この世界の片隅に』によって再び女優として活躍できることを祈ります。

(文/原田美紗@HEW)