竹内涼真も続投宣言!? “東京コミコン”次回開催への期待

コラム

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『スパイダーマン』のポーズをとるスタン・リー(左)と竹内涼真(右)
『スパイダーマン』のポーズをとるスタン・リー(左)と竹内涼真(右)

文=久美雪/Avanti Press

日本で初めて開催されたコミコン“東京コミックコンベンション2016(略称:東京コミコン)”が12月4日(日)に閉幕し、コミコンの歴史に新たな1ページが刻まれることになった。初めての日本開催ということもあり、どのような状況になるのか懸念されたが、開けてみればアメコミファンが多数来場。初日のステージに登壇した『アイアンマン』『スパイダーマン』『X-メン』など数多くの人気コミックの原作を手掛けたアメコミ界の神様スタン・リーも、「アメリカのコミコンとそっくり同じ、美しい東京に来ていることを知らなければ、アメリカにいるかのよう」と形容するなど、杞憂に終わった。

閉幕直後で気が早いが、こうなると第2回開催への期待も高まる。ファンの長年の夢であった「東京コミコン」が開催されたのだ。第1回で終わらせてほしくない。今回、第1回東京コミコン親善大使を務めた竹内涼真も「(今後も)ぼくがやります!」と続投を宣言。スタン・リーも「(今後の東京コミコンは)おそらくアメリカと同様に大きく発展していくと思います」と期待を寄せている。では、次回開催に向けて、“東京コミコン”が取るべき道とはなんだろうか。

“シリコンバレー・コミコン”の流れをくむ“東京コミコン”

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ここで一度整理したおきたい。実はひとくちにコミコンといってもその種類は多い。一般的にコミコンと称されるのは米サンディエゴで開催される“コミコン・インターナショナル“といっていいだろう。そのほか、近年来場者数がサンディエゴを上回っている“ニューヨーク・コミコン”といったものもあり、運営母体もそれぞれ異なっている。では、東京コミコンはどの系統なのかというと、“シリコンバレー・コミコン”の流れをくんだコミコンとなる。

シリコンバレー・コミコンは、アップルの共同創業者スティーブ・ウォズニアックとスタン・リーが協業し、今年3月に初めて開催された。既に第2回も決定しており、2017年4月21日の開催を予定している。シリコンバレー・コミコンが既存コミコンと異なる点は、ポップカルチャーとテクノロジーの融合を掲げている点だ。まさに両氏が協業する意味があるというもの。

今回の東京コミコンでこのテーマを最も体現していたのが、宇宙開発研究開発機構(JAXA)の後援と出展ではないだろうか。JAXAのブースで出展理由を聞いたところ、「小惑星探査機『はやぶさ』に関する映画が多く製作されたという背景もあります。しかし、映画のなかだけではなく、現実のテクノロジーに関しても知っていただきたく出展いたしました。また今回、コスプレイベントがあると伺い、宇宙服を体験できるスペースを設けてみました」と参加を楽しんでいる様子。その言葉に、テクノロジー側からポップカルチャーへと歩み寄る姿勢を垣間見た。

今後の東京コミコンに期待する道

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少し回り道をしてしまったが、ここに今後の東京コミコンの道があるのではないだろうか。ポップカルチャーとテクノロジーの融合ということであれば、“アメコミ色の強いコミケ”と“ポップカルチャーに寄り添ったCEATEC JAPAN(最先端IT・エレクトロニクスの総合展示会)”を合わせたイベントという形も考えられる。これを実現できれば、競合イベントとして想定される東京ゲームショウともコミケとも異なる、新たな場としての訴求が期待できるだろう。

そしてもう1点。アメコミの2大巨頭といえば、マーベルコミックスとDCコミックスだ。DCコミックスはワーナー・ブラザース傘下であるため今回出展していたが、ウォルト・ディズニー・カンパニー傘下のマーベルの出展はなかった。ディズニーは今回の東京コミコンでもコスプレ率が高かった『スター・ウォーズ』シリーズの権利を持つルーカスフィルムも傘下に持つ。ディズニーの参加は今後の東京コミコンの鍵を握るといってもいい。

とはいえ、今回幕張メッセに神様スタン・リーが降臨して東京コミコンが開催された。これだけでもエポックメイキングであることは確かだ。惜しむらくは、ポップカルチャーとテクノロジーの融合をうたうのであれば、その顔ともいえる、スタン・リーとウォズニアック両氏の登壇を拝みたかった。

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記事制作 : Avanti Press(外部サイト)