『海賊とよばれた男』綾瀬はるか インタビュー

インタビュー

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いつかは結婚したい!支えたいタイプ

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映画『海賊とよばれた男』は12月10日より全国公開

百田尚樹の人気小説を、岡田准一の主演で実写映画化した『海賊とよばれた男』。主人公・国岡鐡造の破天荒な生き様を描く本作で、鐡造の妻ユキを演じた綾瀬はるかが、撮影時のエピソードや自身の結婚観を語った。

男の生き様に感動

Q:岡田さんふんする国岡商店の経営者・国岡鐡造が、国内外の圧力に屈することなく石油事業を成し遂げていく様に感動しました。

わたしもすごく感動しました。あの時代にあんなすごいことをやってのけた人がいたということ、国岡鐡造さんという人の考え方、向上心、諦めない気持ちの強さに胸を打たれました。今回、岡田さんは20代から90代までを演じていらっしゃいますが、各年代が本当にハマっていてすごかったです。あと、映像化に関わった作り手の皆さんの心意気が伝わってきて、いち視聴者として感動してしまいました。

Q:演出を手掛けた山崎貴監督と岡田さんは、2015年の日本アカデミー賞で数々の賞に輝いた『永遠の0』でタッグを組んだ間柄。チーム感のある現場だったのでは?

そうですね。『永遠の0』『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『寄生獣』シリーズなど、ほかの山崎監督作品の主演を務めた方々もいらして、和やかな雰囲気がありつつも、男たちの集まりみたいな感じでした(笑)。わたしは撮影日数が4日くらいだったんです。皆さんは4か月くらい撮影されていたし、女性はわたしだけだったので、「お邪魔します」と、どこか恥ずかしい気持ちがありました。撮影現場に着いたら皆さんが椅子に座っていて、わたしも座ってお話ししようとしたんですけど、会話が続かなくて(笑)。

Q:どんなお話をしたんですか?

「岡田さん、撮影大変ですか?」「大変ですね」「それはお疲れさまです」……終了、みたいな(笑)。自分が男だったらもっと自然に会話に入れたのかもしれないので、皆さんがうらやましかったです。

大事な人のためにできること

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Q:愛する鐡造のために自分には何ができるのか考え、彼に相談もせずに別れを決断したユキという女性について、どんな思いを抱きましたか?

鐡造さんは国岡商店の店主でもあるし、子孫を残さなければならない。でも、ユキにはある問題があった。だから身を引いたんでしょうけど、突然いなくなるんです。しかも、いなくなる前に鐡造さんが「落ち着いたら温泉にでも行こう」って言ってくれて、「はい!」って答えたのにいなくなる。そうやってスッパリいなくなることが、鐡造さんのために本当に良かったのか、わからないですね。

Q:あんな形で奥さんに去られたら、一生忘れられなくなってしまいそうですよね。

ほんのちょっとだけ、ユキは悪い女性だなと思ってしまいました。だけど、本当にさみしい気持ちがあったのかもしれないし、埋められない溝みたいなものもあったのかな。ちゃんと話し合えたらよかったけど、鐡造さんなら「気にするな」って言うに決まっているから、何も言わずに身を引いてしまったのかもしれません。

Q:自分だったら、あんな自己犠牲的な行動がとれると思いますか?

ユキのように大事な人のベストな答えだと自分が感じたなら、そうすることがあるかもしれないとは思います。ただ、ユキの場合は本当にあの選択でよかったのかなって、考えてしまいます。難しい問題ですけど。

現代と昭和、自分の結婚観について

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Q:相手を自由に選べなかった反面、仲人的な人がいたからこそ結婚率も高かったユキの時代。現代は結婚率も下がり、自分で婚活をする人も増えています。綾瀬さんは今のほうが女性にとって幸せだと思います?

社会的に女性が働く場所が増えると、女性が結婚しないでも自立して生きていけるようになりますよね。ユキの時代は女性が家庭を守るのが当たり前で、それが自分の仕事だと思っていたでしょうから、結婚するのが当たり前だったでしょうし……。これも難しい問題ですね。ただ、例えば当時のようなお見合いでも、家族になることが目的なら、時を経ることで夫婦のきずなができたりもするでしょうから、それはそれで幸せだと思います。

Q:もしも結婚相手を選ぶなら、鐡造のような多忙だけれど社会的使命を全うせんとする人がいいですか? それとも、のんびり自由に生きる人?

鐡造さんみたいな仕事一直線の男性はカッコイイと思いますが、ユキみたいにさみしさが募っていくのもわかるし、自由過ぎてワガママな人もどうかと思うから、本当は適度がいいですよね(笑)。でも、社会の中で戦っていて、成し遂げたいことに向かっている人のほうが、やっぱりいいかな。

Q:そういう人を選ぶと、自分の苦労も多くなりそうですが……?

自分自身の欲求はあるでしょうけど、志を持っている人を支えたり応援したりしたいと、この映画を通じて思いました。

Q:ちなみに、結婚願望はありますか?

いつかはしたいです(笑)。

Q:男性が感動すること必至だけど、実は女性こそ観たら涙の愛の物語でもある本作。ぜひ見どころを教えてください。

社会で戦っている男性たちは、いろんな葛藤や苦労を抱えていて、それがどれだけ大変なのかがわかる作品です。カッコイイ男性陣の生き様が描かれているので、ぜひ観てほしいです。

取材・文:斉藤由紀子 写真:奥山智明

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記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)

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