12月の5つ星映画5作品はこれだ!

コラム

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ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』を成功させたギャレス・エドワーズ監督による『スター・ウォーズ』シリーズの新作スピンオフがついに公開! 盲目の老人が強盗の若者を狩る話題作のほか、自殺を図るたびに邪魔が入るスウェーデン発のヒューマンドラマ、七月隆文の小説が原作の福士蒼汰&小松菜奈主演作、『百円の恋』脚本家・足立紳の初監督作をピックアップ。これが今年最後を飾る12月の5つ星映画5作品だ!

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

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(C) 2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

史上最もカッコいいベイダー卿が観られます!

ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』のギャレス・エドワーズ監督が、『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』につながる物語を紡いだシリーズ初のスピンオフ。銀河を脅かす帝国軍が開発した究極兵器デス・スターの設計図を盗み出す決死のミッションに、たった数名で挑んだチーム“ローグ・ワン”の戦いを描く。フォースもライトセーバーも持たず、反乱軍でさえないはみだし者たちが、数で勝る帝国軍を翻弄(ほんろう)する展開は実に痛快。個性あふれるメンバーの中でも、少し生意気な新ドロイドK-2SOとドニー・イェン演じる盲目の戦士チアルートの魅力に、ノックダウンされる。シリーズ史上最も激しく、リアリティーたっぷりのバトルを描くクライマックスも感涙必至の出来栄え。『エピソードIV』の感動をまた一つ上のランクへと引き上げる、完璧な橋渡しを見事に成し遂げ、初めて『スター・ウォーズ』を観たときの興奮を思い出させてくれるシリーズベストの一本が完成した。ちなみに、大きな話題を呼んでいるダース・ベイダーの登場シーンでは、史上最もカッコよく、恐ろしいベイダー卿が観られることを保証します!(編集部・入倉功一)

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は12月16日より公開

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『ドント・ブリーズ』

Stephen Lang

音がしたら即殺す、盲目老人の無双ぶりにアドレナリン出っ放し!

盲目の老人宅に強盗に入った若者3人組が、実はめちゃくちゃ強くて音に敏感なその老人に反撃される恐怖を描いた本作は、「こんなの待っていた!」と言うほかないホラー/スリラーの超良作。『アバター』のスティーヴン・ラング演じる老人が屋内に強盗がいることを察知するや最初にやることは、まさかの「出入り口を塞ぐ」こと。通常の“家侵入物”とは反対に「侵入者の方が追い詰められていく」というストーリーが象徴しているように、フェデ・アルバレス監督(リメイク版『死霊のはらわた』)は常に予想の斜め上をいく展開を用意しており、アドレナリンは出っ放しで、なぜか笑いまで出てきてしまうというおまけ付きだ。典型的な「いい人」は一人も出てこないため、どこまでその登場人物に感情移入できるか、観る者のモラルが試されるという面白さもある。凄惨な描写そのものではなく主人公たちが置かれたシチュエーションで怖がらせるタイプの作品なので、血が苦手な人もぜひ!(編集部・市川遥)

映画『ドント・ブリーズ』は12月16日より公開

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『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

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(C) 2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会

恋する二人は美しすぎ!だけど切ない運命のラブストーリー

今風のルックスで女性ファンを虜にする福士蒼汰と、蠱惑(こわく)的な魅力を漂わせ、同世代の女優の中でも一線を画すオーラを放つ小松菜奈のダブル主演。美男美女が出てくる「よくある純愛モノでしょ」と思ったら大間違い! 意味深なタイトルから、事前にさまざまな想像をふくらませられるように、本作で恋する二人はある特別な運命のもとにある。かなりファンタジー性の強い展開にもかかわらず、驚きよりもなぜか納得させられてしまうのは、物語の核心に行き着くまで、意図的に演出された違和感を覚えるシークエンス。「だからか!」と受け止めつつも、胸が苦しくなるような切ない物語には、涙せずにいられない。『僕等がいた』シリーズや『アオハライド』など、ラブストーリーの映像化に定評のある三木孝浩監督が丁寧に映し出した、キラキラとした二人の恋の一コマ一コマと、back number による主題歌「ハッピーエンド」の美しいマッチも見どころ。作品を観た後は、この曲を聴くだけで泣いてしまうかも……。(編集部・小山美咲)

映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は12月17日より公開

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『幸せなひとりぼっち』

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(C) Tre Vanner Produktion AB. All rights reserved.

死にきれないおじいさんに笑って泣く!

本国スウェーデンでは国民の5人に1人が観たという大ヒット作。一見「近所に居たらやだなー」と思うような口うるさくてへんくつなおじいさんが、愛する妻に先立たれて、長年勤めた仕事も突如クビになり、何度も自殺を試みる。けれど、そのたびに隣人や他人が何かをやらかし、結果おじいさんは人助けをするハメに。毎回ブチ切れながらも心根の優しさが垣間見えるというキャラクターのコントラストが秀逸で、孤独や死が題材ながらもつい笑い声が出てしまう。いつもどなり散らしているおじいさんが人と交流することで徐々に心を開いていくさまは温もりたっぷりで、特に素直な言葉を吐くシーンは胸にジーンと余韻が広がり泣けてくる。また、おじいさんが悲しみを抱えている分、若き日の妻との回想シーンが一層美しい。人生を終えようとするおじいさんに訪れた新たな“やっかいごと”から繰り広げられるヒューマンドラマに、死と人生の喜びを突き付けられる。(編集部・小松芙未)

映画『幸せなひとりぼっち』は12月17日より公開

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『14の夜』

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(C) 2016「14の夜」製作委員会

気まずくて居心地の悪い10代前半の「あるある」な瞬間

主人公は、『桐島、部活やめるってよ』で東出昌大が演じた帰宅部の高校生のように、体育会系でも文化系でもない“宙ぶらりん”なポジションのグループにいる14歳の中学生タカシ(犬飼直紀)。家では飲酒運転で停職となり威厳を失った父親(光石研)のカッコ悪さにイライラさせられ、町を歩けば金田(健太郎)ら地元のヤンキーグループに絡まれ、仲間とエッチなビデオを観ることだけが楽しみ。そんなごく普通の少年が過ごす一夜が、とてつもなく大きな冒険のように感じられるのが不思議だ。地元で唯一のレンタルビデオ店へ憧れのAV女優がサイン会にやって来るという噂を聞き夜中に家を抜け出す計画、姉が婚約者を連れて来た日に父親がタカシの隠し持っていたAVを観ていたことが発覚した瞬間、パシリ的な存在だった仲間が自分にだけ見せた“秘密の顔”……。普段は「性」への好奇心でいっぱいだけど、いざ足を踏み入れてみると実に居心地の悪いオトナの世界。そんな10代前半の「あるある」な瞬間が切り取られている。『百円の恋』で高い評価を受けた脚本家・足立紳が初メガホンを取り、80年代を舞台に気まずくてはがゆい等身大の青春群像を作り上げた。(編集部・石井百合子)

映画『14の夜』は12月24日より公開

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記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)