「直虎」放送間近!悪女から猛女まで…歴代NHK“女大河”を振り返る

コラム

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2017年の大河ドラマは「おんな城主 直虎」。NHKドラマ初出演の柴咲コウが、井伊家の女当主・直虎を演じることで注目を集めています。戦国や幕末の男性が活躍するイメージが強い中で、実は1960年代を皮切りに多数放送されてきた“女大河”。なかには架空の人物が主役の作品や、幕末モノで最高視聴率を記録したヒット作も。最新作の見どころとともに、女大河の歴史を振り返ってご紹介します。

柴咲コウ姫の勇姿に期待!「おんな城主 直虎」

戦の度に当主を殺されてきた遠江国の井伊家。第22代当主の直盛の娘・おとわは「直虎」を名乗り、3つの大名(駿河の今川、甲斐の武田、三河の徳川)がせめぎ合う乱世に立ち向かっていきます。井伊家の人物を主要に描くのは、第1作「花の生涯」以来実に54年ぶり。資源も武力も乏しい遠江で、女性の直虎が知恵を絞って国を治めていく過程が見ものです。前田吟が井伊家の曽祖父を務めるほか、菜々緒や三浦春馬、菅田将暉など旬の豪華俳優陣が出演します。

女大河の源流は“3人×架空“の日常の物語!?

時代をグンと遡ると行き当たるのは、第5作目の「三姉妹」(1967)。こちらが初の女大河にして初めて架空の人物を主役に据えた、当時としては異色といえる作品です。岡田茉莉子・藤村志保・栗原小巻が旗本の美しい三姉妹を演じました。徳川幕府崩壊から明治までの動乱期を、無名の人々や女性の視点で描写した意欲作です。

70年代で女性が主人公となったのは、石坂浩二&岩下志麻W主演による「草燃える」(1979)。源頼朝&北条政子の人生を辿り、尼将軍として政治を動かした政子の情熱的な姿が描き出されました。

お局様が流行語に! 80年代は橋田フィーバー

「おんな太閤記」(1981年)の平均32.2%(ビデオリサーチ調べ)など、脚本家・橋田壽賀子が手掛けた3作品が高視聴率を記録。同作では佐久間良子が豊臣秀吉の正室・ねねを好演。秀吉周辺の女性といえば側室の茶々が有名どころでしたが、以降は巷でねねを主体としたドラマや小説が多く登場するように。三田佳子主演の「いのち」(1986年)では、第二次世界大戦後の医療に情熱を注ぐ、架空の女医の姿が描かれました。「お局様」という流行語を生み出したのが大原麗子主演の「春日局」(1989年)。“猛女”の印象が強い春日局ですが、同作には徳川家光の乳母として献身に振舞う姿も覗かせています。

悪女に妹キャラ、さまざまな女性が彩る近年

応仁の乱の原因を作り“稀代の悪女“、“守銭奴”と呼ばれた足利義政の正室・日野富子。「花の乱」(1994年)では三田佳子がそのしたたかな姿を演じ切りました。唐沢寿明&松嶋菜々子「利家とまつ〜加賀百万石物語〜」(2002年)、仲間由紀恵&上川隆也「功名が辻」(2006年)のW主演作が続き、2000年代は女大河の勢いが盛んになってきます。

平均24.5%と幕末題材の大河で最高視聴率を、地元の鹿児島で最高41.9%を叩き出した「篤姫」(2008年)。宮﨑あおいが徳川幕府最後の御台所として、夫婦の絆と大奥を守り抜く姿を熱演しました。「江~姫たちの戦国~」(2011年)では朝井長政の三女・江の幼少期~晩年すべてを上野樹里が、「八重の桜」(2013年)では新島襄の妻・八重の勇猛果敢な姿を綾瀬はるかが好演。「花燃ゆ」(2015年)では井上真央が吉田松陰の妹・文に扮し、伊勢谷友介らイケメン門下生たちを懸命に支える妹キャラで親しまれました。

裏舞台での意外な活躍や、マニアックな人物に光が当てられることも醍醐味の女大河。2017年は直虎の女傑ぶりがどのように描かれるのか楽しみですね。

(文/藤岡千夏@H14)

大河ドラマ「おんな城主 直虎」
2017年1月8日(日)放送スタート
NHK総合 毎週日曜日 午後8時~8時45分
※初回60分拡大版

記事制作 : H14