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父親がゲイと知り、自分もそうかもしれないと悩む銀。母親からの虐待に耐えつつ、その恋人に関係を迫られ居場所をなくしていく成美。複雑な環境に生きる2人は、東京を目指して逃避行の旅に出る……。『INNOCENT15』は、15歳の少年少女が大人へと移り変わる心境を切なくリアルに描いた物語。インディーズ映画の登竜門といえる田辺・弁慶映画祭で注目を集め、2016年12月には新宿・名古屋で期間限定上映されました。

「15歳」というとまだ幼いようで、ふいに大人の世界に手が届くようでもある微妙な年齢。しかし、ときに大人顔負けの活躍をみせるツワモノも実社会に存在するのです。今回は、非凡な人生を歩むさまざまな15歳をご紹介!

15歳でポルノクイーンに! トレイシー・ローズ

少女時代に義父から性的虐待を受け、ポルノ雑誌のモデル仕事を斡旋されたトレイシー。15歳にして男性誌「ペントハウス」のグラビアを飾り、出演作『アナザー・プッシュ/人魚交愛』がポルノ・ムービー・オブ・ザ・イヤーに輝くなど、アメリカのポルノ業界で一世を風靡しました。しかし、年齢詐称がばれて18歳の時に業界を引退。

「守ってくれる人もいなくて、自ら自分の道を選ぶことで強くなれたような気がした」。のちに自叙伝を刊行した際、ポルノ出演に挑んだ15歳当時の心境を語っています。その後は女優として再起を図り、一般の映画やテレビで活躍。現在は家出少女たちを保護する施設の運営もしています。

史上最年少! 卓球メダルの伊藤美誠&Jリーグ出場の久保建英

「みうみま」の愛称で親しまれる平野美宇とのダブルスでも活躍中の伊藤。15歳で、年間最も躍進した選手に贈られる国際卓球連盟の「ブレークスルー・スター」を受賞しました。リオ五輪では福原愛、石川佳純とともに女子団体に出場して銅メダルを獲得。15歳300日でのメダル獲得は、卓球競技史上最年少記録です。幼少期から「20歳を迎える2020年の五輪で金メダルを取る」ことを目標にしており、東京五輪ではさらなる成長ぶりに期待できそうです。

2016年、15歳でFC東京U-18に飛び級昇格した久保。日本クラブユースサッカー選手権大会では中学生初の得点王に輝きました。11月にはJ3リーグのAC長野パルセイロ戦に出場。「神童」と呼ばれた森本貴幸(当時東京ヴェルディ所属)が保持するJリーグ史上最年少出場記録を塗り替えました。さらに12月のアルゼンチン遠征でU-19日本代表に仲間入り。飛び級続きの久保には、まさに大人の階段を2、3段飛ばしで上っていくかのような勢いを感じます。

女子高生社長の椎木里佳&クリエイターの吉田拓巳

「可愛すぎる女子高生社長」として話題になった椎木は、中学3年生で株式会社AMFを設立。総勢80名の女子中高生からなる「JCJK調査隊」を統括し、10代ならではのリアルな声を反映したコンサル、マーケティング、アプリ開発などを行なっています。学業もしっかり両立し、現在は慶應義塾大学に在学。2016年には経済誌「Forbes Asia」の「30歳以下の世界が注目すべき30人」の1人に選ばれています。

同じく15歳で起業した株式会社セブンセンスの吉田拓巳。小学生の頃から活動するVJ(ビデオジョッキー)としての顔ももち、ライブの演出、飲食店や商品のプロデュースなど、クリエイティブな事業を展開しています。10代のネット疑似選挙サイト「Teens Opinion」は、大手企業会長や坂本龍一など著名人からも評価され、広告大賞を受賞しました。

子どもと大人の狭間にいるからこそ、発揮できる力や感じられるものがあるはず。「15歳」の生み出すエネルギーは、ときに世界を大きく揺り動かしています。

(文/藤岡千夏@H14)