王道の特撮から“セクシー・アクション”まで!「今年のキーマン」坂本浩一監督が支持されるスゴイ理由

コラム

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公開中-「エグゼイド&ゴースト」製作委員会 (C)石森プロ・ テレビ朝日・ADK・東映

公開中の『仮面ライダー平成ジェネレーションズDr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』も好調な「仮面ライダーエグゼイド」。

2016年最後の放送・第12話では、仮面ライダーレーザー=九条貴利矢(小野塚勇人)が、暗躍する仮面ライダーゲンム=檀黎斗(岩永徹也)に倒される衝撃の事件で幕を閉じ、仮面ライダーエグゼイド=宝生永夢(飯島寛騎)に待ち受ける波乱を示唆。否応なく今後に注目が集まります。

そんな右肩上がりで盛り上がる「仮面ライダーエグゼイド」で、今回の映画と本編3・4話を演出した坂本浩一監督が、2017年の特撮界を盛り上げる存在として注目を集めています。

グローバル&多彩に活躍! 坂本監督はキャリアがスゴイ!

現在46歳の坂本監督は、10代でジャッキー・チェンに憧れアクションスターを志し、高校へ通いながら俳優・倉田保昭が立ち上げた倉田アクションクラブへ入門。

高校卒業後にアメリカのカレッジで学びながら、アンジェリーナ・ジョリーの『サイボーグⅡ』(1993年)『リーサル・ウェポン4』(1998年)といった映画やTVドラマなどに出演、またはスタント&アクション・コーディネーターとして活動していました。

転機が訪れたのは1995年。東映のスーパー戦隊シリーズ「恐竜戦隊ジュウレンジャー」をアメリカ向けにローカライズしたTVドラマ「パワーレンジャー」にスタッフとして参加します。

アクション演出の手腕が評価され、シリーズを重ねる毎にセカンド・ユニット監督、本編監督へ昇り詰め、やがてストーリー構成や共同プロデューサーを務めるに至ります。同シリーズには2009年まで携わり日本へ一時帰国。ここから監督の躍進が本格的に始まります。

ウルトラマンから仮面ライダーまで! 坂本監督の作品リスペクトがスゴイ!

帰国した坂本監督は、まず「ウルトラ」シリーズの劇場版『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(2009年)を手掛けます。

当時、シリーズの方向性を模索していた円谷プロダクションは、同作に坂本監督をむかえ、ワイヤーアクション演出を取り入れました。映画はウルトラ戦士VS凶悪宇宙人の『スター・ウォーズ』的なスペース・オペラとして昇華され、シリーズは文字通り新たな可能性を見出します。

この時、監督は昭和50年代に漫画家・内山まもるが描いたスピンオフ・コミック「ザ・ウルトラマン」の世界観を映画に注ぎ込み、ファンの心を鷲掴みしました。

ヒーロー描写にもこだわる監督は、公開中の「仮面ライダー平成ジェネレーションズ~」でもゴースト以前の歴代ライダーの“その後”を垣間見せる描写を、ウィザード=操真晴人役の白石隼也やドライブ=泊進之介役の竹内涼真ら実際のライダー俳優OBを迎えて描き出し、こちらもファンから熱い喝采を受けています。

ワイヤー全開! 打撃炸裂! バイク疾走! 坂本演出はアクションがスゴイ!

そして坂本監督、最大の持ち味がアクション演出! ワイヤーアクションではヒーローのみならずバイクまで飛ばしてバトルシーンをド派手に見せ、敬愛するブルース・リーの生み出した武道“ジークンドー”を取り入れ、拳や蹴りによる打撃描写にも並々ならぬこだわりで、ファンを常に驚かせ、飽きさせない演出で魅了します。

また、いわゆるスーツアクターのみならず、変身前の俳優にもアクションを実践させる機会も多く、中でも女優によるアクションでは、へそ出しスタイルのコスチュームや生脚によるフェティッシュな蹴りなど画的なこだわりも、特に男性ファンから支持を集めています。

そんな坂本演出全開で撮影された桐山漣&菅田将暉『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』(2010年)は先述のような描写はもちろん、松岡充、八代みなせ、須藤元気らゲスト出演の敵キャラクター一人一人にもドラマを感じさせる丁寧な描写でスマッシュヒットを記録。

後年の作品の評価と共に特撮ファンの間では「坂本監督が撮るなら期待できる!」という合い言葉的な評価が広がるきっかけとなっています。

アニメの実写化&東映版『アベンジャーズ』! 2017年の坂本作品がスゴイ!

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『破裏拳ポリマー』2017年5月公開予定-(C)2017「破裏拳ポリマー」製作委員会

では、なぜ坂本監督が2017年のキーマンなのか? それは2017年公開の監督の新作映画に理由があります。

まずタツノコプロ創立55周年記念作として5月に公開される『破裏拳ポリマー』。1970年代に一世を風靡したカンフー・ブームに制作されたアニメの実写化で、肉弾アクションを駆使して悪を討つ変身ヒーロー・ポリマー=鎧武士をイケメン俳優・溝端淳平が演じます。

ちなみにポリマーは“顔が判別できる”ヒーローなので、変身後のアクションも溝畑が体当たりでカンフーアクションを披露。柳ゆり菜、原幹恵、山田裕貴といった坂本作品&東映特撮でおなじみの面々がガッチリ脇を固めます。

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『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』2017年6月公開予定-
(C)2017 東映ビデオ・バンダイ・東映AG・日本コロムビア・東映

そして6月公開の『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』では、そのタイトルが示す通り、宇宙刑事ギャバンと特捜戦隊デカレンジャーという“宇宙×警察”モチーフのヒーローが本格共演! 本作は東映特撮における『アベンジャーズ』的なヒーロー共闘を描く新シリーズの第1弾となるそうです。

同作には初代ギャバン役の大葉健二、2代目ギャバン役の石垣佑磨、そしてデカレンジャーを演じたさいねい龍二、林剛史、伊藤陽佑、木下あゆ美、菊地美香、吉田友一も誰一人欠けることなく出演。往年の東映特撮ファン垂涎の展開が期待されます。

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『ガールズ・イン・トラブル スペース・スクワッド エピソードゼロ』2017年6月公開予定-
(C)2017 東映ビデオ・バンダイ・東映AG・日本コロムビア・東映

また木下、菊地ほか女性キャストを集めて描かれる『ガールズ・イン・トラブル スペース・スクワッド エピソードゼロ』も同時公開。こちらはセクシーなヒロイン・アクションが炸裂すること間違いなしです。

これらの作品はまだ全容が明かされていませんが、監督が支持される理由と照らし合わせれば、ファンが期待を寄せるのも納得できるのではないでしょうか? ちなみに2017年は坂本監督が海外で携わってきた『パワーレンジャー』の完全新作劇場版も7月に日本公開されます。この流れも何か運命的なものを感じざるを得ません。

(文/狩野洋・サンクレイオ翼)

記事制作 : サンクレイオ翼