出演作でたどる柴咲コウ、大河への道のり おんな城主は一夜にしてならず!?

コラム

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『メゾン・ド・ヒミコ』 価格:¥2,381+税
発売元:アスミック・エース株式会社 販売元:株式会社KADOKAWA-(C)2005『メゾン・ド・ヒミコ』製作委員会

昨年12月18日に最終回を迎えたNHK大河ドラマ「真田丸」。ロス状態から抜け出せない方もいれば、1月8日から放送がスタートした第56弾「おんな城主 直虎」に期待を寄せる方もいると思います。

同作の主演・柴咲コウが演じるのが、戦乱の世に次々と当主を亡くしたことから男勝りの名で遠州井伊谷の領主を務めた女性・井伊直虎です。男女の役割が逆転したパラレルな江戸時代を舞台にした映画『大奥』(2010年)でも男たちを従える女将軍・徳川吉宗に扮した彼女ならではの役柄といえるでしょう。

宮﨑あおい、上野樹里、綾瀬はるかといった歴代大河主演女優と較べキャリアも長く、まさに待望の登板。デビューから約20年、幅広い作品で積み重ねた経験が、ここで盛大に開花しそうです。

『バトル・ロワイヤル』(2000年)……女優として注目を集めるきっかけに

1998年にデビューして間もなく化粧品「ポンズ・ダブルホワイト」のCMで注目を集め始めた柴咲は、42人の中学生が殺し合う『バトル・ロワイヤル』(2000年)に出演。

約6,000人のオーディションから抜擢された彼女は、生きるためには手段を選ばない残忍な女生徒・相馬光子を熱演し、藤原竜也、栗山千明、安藤政信らに負けず劣らずの存在感を放ちます。続く2001年には『GO』でアイデンティティーに悩む在日コリアンの高校生(窪塚洋介)と交際するヒロイン役でも高評価を獲得。幅広い役柄を演じられる若手として認知され始めます。

『黄泉がえり』(2002年)……演技と歌唱、ダブルで存在感を発揮

2003年公開の草彅剛&竹内結子の共演作『黄泉がえり』(2002年)では、恋人を亡くしたシンガーRUIに扮し助演。幻想的な歌唱シーンでクライマックスを盛り上げると同時に、RUI名義で主題歌「月のしずく」をリリースし、累計出荷枚数90万枚の大ヒットを記録しました。これを機に音楽活動も本格化、「かたち あるもの」「影」などのヒット曲を連発しています。

翌年の『着信アリ』(2004年)では本格ホラーの主演に挑戦。携帯電話を媒介に、浸透していく死の呪いに恐怖しながらも立ち向かうヒロインの強さと弱さを体現してみせました。こちらもヒットを記録、『リング』(1998年)、『仄暗い水の底から』(2002年)と並ぶJホラーとして認められ、『ワン・ミス・コール』(2008年)としてハリウッド・リメイクされるまでに。

『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)……大作に欠かせない存在へ

名実ともに実力派スターとなった柴咲は、『GO』の行定勲監督と再び組み、ラブロマンス『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)、草彅剛と再び顔を合わせたディザスター『日本沈没』(2006年)、妻夫木聡共演のアクション・ファンタジー『どろろ』(2007年)のヒロインを務め、邦画大作に欠かせない顔になりました。

その一方、幼いころに別れたゲイの父と再会する娘に扮した『メゾン・ド・ヒミコ』(2005年)、故郷で小さなレストランを開く女性を演じた『食堂かたつむり』(2010年)など、どこか肩の力を抜いたナチュラルな作品でも並行して活躍。振り幅の広さを十二分に生かして活躍していきます。

『47RONIN』(2013年)……ついにハリウッドへも進出

そして2013年、「忠臣蔵」をファンタジーにアレンジした大作『47RONIN』(2013年)でハリウッド映画出演を果たします。彼女は『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006年)にも顔を出していますが、その際はカメオ出演で“渋谷の街角に貼られているポスターの写真”という扱いでした。そのリベンジ……というわけではありませんが、同作ではキアヌ・リーブスに愛されるヒロインを力演してエキゾチックな存在感を世界の観客に示しました。

柴咲の女優としての軌跡も、大河ドラマになってもおかしくないほどの“一代記”がありますね。それゆえに今回の抜擢は感無量だと言えます。実力派女優としての力量をどのように発揮してくれるのか、一年間にわたって見守っていきたいですね。

(文/星メテオ・サンクレイオ翼)

記事制作 : サンクレイオ翼