「〈物語〉シリーズ」って何?というあなたに…『傷物語』からはじめる“怪異”の世界

コラム

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「〈物語〉シリーズ」って何?というあなたに…『傷物語』からはじめる“怪異”の世界
(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

2015年に新垣結衣主演で放映され話題となったドラマ『掟上今日子の備忘録』。その原作者、西尾維新の大人気小説「〈物語〉シリーズ」は、TVアニメやドラマCD、スマホアプリなど様々なメディア展開を行い一大ムーブメント巻き起こしています。そんな「〈物語〉シリーズ」初の劇場作品として映画『傷物語』が、全国の劇場で公開されています。

『傷物語』は2016年1月より劇場三部作として公開され、第一部となる『傷物語〈Ⅰ 鉄血篇〉』は、週末興行収入ランキング初登場3位を記録し、動員60万人、興行収入8億円を超える大ヒット! さらに第二部『傷物語〈Ⅱ 熱血篇〉』も、初日を含む3日間に14万人以上を動員し大きな話題となりました。そして2017年1月6日(金)、『傷物語〈Ⅲ 冷血篇〉』が全国ロードショーとなり、物語は遂に完結します。

「〈物語〉シリーズ」は、街に現れた吸血鬼を助けたことがきっかけで吸血鬼もどきの人間となってしまった主人公の阿良々木暦(声:神谷浩史)が、“怪異”に憑かれた少女たちと出会い、彼女たちと関わっていく物語です。

 

『傷物語』は、「〈物語〉シリーズ」の中で最も過去の話となる『化物語』の前日譚が描かれるので、今まで「〈物語〉シリーズ」を観ていなかった人でも、楽しむことのできる内容となっています。

「〈物語〉シリーズ」って何?というあなたに…『傷物語』からはじめる“怪異”の世界
(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

 

すべてはここから始まった。出会いの物語、ついに完結。

『傷物語〈Ⅰ 鉄血篇〉』は、暦が高校2年の春休みの初めに、四肢を失い瀕死状態の吸血鬼・キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード(声:坂本真綾)と衝撃的な出会いを果たすところから始まる。自らの命と引き換えにキスショットを助けた暦であったが、キスショットの眷属となってしまう。

『傷物語〈Ⅱ 熱血篇〉』では、吸血鬼となった暦は人間に戻るため、キスショットの四肢を奪った3人のヴァンパイア・ハンター、ドラマツルギー(声:江原正士)、エピソード(声:入野自由)、ギロチンカッター(声:大塚芳忠)から四肢を奪い返すことになる。

暦は、かつて「怪異の王」とまで呼ばれた最強の吸血鬼の力と怪異の専門家・忍野メメ(声:櫻井孝宏)の助力も得て、3人のハンターから四肢を集めることに成功。
すべては、普通の人間に戻るため……。

「〈物語〉シリーズ」って何?というあなたに…『傷物語』からはじめる“怪異”の世界
(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

そして〈Ⅲ 冷血篇〉では、暦はキスショットを元の姿に戻したために、吸血鬼の恐るべき本質を知ることになる。自らが招いた取り返しのつかない事態を悔やみ、困惑する暦。 後悔にさいなまれる暦の前に現れたのは、暦の「友人」羽川翼だった。彼女が暦に告げた、ある提案とは……。

「〈物語〉シリーズ」って何?というあなたに…『傷物語』からはじめる“怪異”の世界
(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

と、ここまでが公開前に明かされている情報となります。作品などで中心となるキービジュアルの一つが羽川翼であることから彼女が暦に告げた提案が、本編においてとても重要な鍵となることは間違いなさそう。

そしてもう一つのキービジュアルとなる、キスショットの目から流れる涙。これはいったいどういうことなのでしょうか。元の姿に戻ったはずの彼女が、なぜ涙を流すのか。 彼女が暦に語った話とは? 決して癒えることのない傷を背負った者たちの物語とは、果たしてどんな物語なのか。

「〈物語〉シリーズ」って何?というあなたに…『傷物語』からはじめる“怪異”の世界
涙を流すキスショット・アセロラ・オリオン・ハートアンダーブレード(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

 

「〈物語〉シリーズ」最大の魅力とは?

「〈物語〉シリーズ」は、西尾維新によって書かれた2006年に講談社BOXより発刊された『化物語』から、2017年1月13日(金)発売予定の最新刊『結物語』で22巻に達する小説シリーズです。2009年には西尾維新アニメプロジェクトと題しTVアニメやスマホアプリ、劇場版アニメなどのメディアミックスが行われています。

西尾維新は、「オリコン年間本ランキング作家別」で2012・2014年と1位を獲得。

蟹に行き遭った少女、蝸牛に迷った少女、猿に願った少女、蛇に憑かれた少女、猫に魅せられた少女など、“怪異”に憑かれた少女たちと暦との間で繰り広げられる会話劇が大きな特徴となっています。

各「物語」によってそれぞれのキャラクターにスポットが当てられ、「銅四十グラム、亜鉛二十五グラム、ニッケル十五グラム、照れ隠し五グラムに悪意九十七キロで、私の暴言は錬成されているわ」(戦場ヶ原ひたぎ)といった、独特な言い回しや言葉遊びなどで深くキャラクターが掘り下げられていくので、それぞれのセリフに注目してみると、さらにキャラクターの魅力が増すのではないのではないでしょうか。

 

超豪華スタッフ&制作陣によるアニメ化で2000年代を代表する作品に

小説シリーズから人気を博していた本シリーズすが、その人気を不動のものとした要因としてアニメ化について触れないわけにはいかないでしょう。

2009年にTVアニメ『化物語』を、監督・新房昭之×制作・シャフト(主な代表作『魔法少女まどか☆マギカ』)がタッグを組み製作。先鋭的な演出と原作の文体を忠実に再現した台詞まわしで大きな話題を集めました。その後、アニメ『化物語』のBlu-ray、DVDが発売されると、テレビアニメ作品としての初動売上記録を次々と更新し、「〈物語〉シリーズ」のBlu-ray、DVD累計出荷枚数230万枚を突破するという異例の記録を打ち立てています。

昨年発売された、主題歌集CD「歌物語」はオリコン週間CDアルバムランキングで1位を獲得しゴールドディスクにも認定されるなど、アニメ業界以外にも大きな旋風を巻き起こしたのです。

そんな多くのファンを魅了してやまない「〈物語〉シリーズ」のはじまりの物語、劇場版『傷物語』にぜひご注目ください。

「〈物語〉シリーズ」って何?というあなたに…『傷物語』からはじめる“怪異”の世界
(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

文/白米玄米麦芽米@プロダクションベイジュ

記事制作 : プロダクションベイジュ