“デキる上司・鬼教師”イメージから一転!?天海祐希、『恋妻家宮本』で「あれは素の私」と告白

コラム

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文=鈴木元/Avanti Press

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『恋妻家宮本』1月28日より全国東宝系にてロードショー
(C)2017『恋妻家宮本』製作委員会

脚本家・遊川和彦が初監督作でのコラボを熱望

女優の天海祐希が、1月28日公開の『恋妻家宮本』に阿部寛とともに主演。映画出演は2013年の三谷幸喜監督作『清須会議』以来だが、これはゲスト的な趣が強く、主要なキャラクターとしては2009年の『アマルフィ 女神の報酬』以来8年ぶりとなる。

しかも、天海の連続ドラマにおけるキャリアに欠かせない日本テレビの「女王の教室」(2005年)、「演歌の女王」(2007年)などを手掛けた脚本家・遊川和彦氏の初監督作。しっかり者の妻・美代子という役どころに「私からはちょっと遠いところにいる(キャラクター)と思ったので、私でよろしいですかとうかがった」そうだが、遊川監督たっての希望を意気に感じての出演となった。

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『恋妻家宮本』1月28日より全国東宝系にてロードショー
(C)2017『恋妻家宮本』製作委員会

夫・陽平役の阿部とは、宝塚退団後の1996年、初のドラマ出演となったフジの「橋の雨」で共演。その3年後に映画『必殺!三味線屋・勇次』(1999年)でも現場を共にしているが、どちらも直接芝居を交わすシーンはほとんどなく、女優デビュー20年目にして初めてがっぷり四つに組んだ形だ。そんな『恋妻家宮本』は、息子が独り立ちし夫婦の時間をゆっくりと過ごそうと思った矢先に、美代子の判が押された離婚届が見つかったことから起こる顛末を描いたもの。

「佐清(すけきよ)、見せておやり」とばかりに!

天海といえば、新入社員が選ぶ「理想の上司ランキング」で7連覇中であることからも分かるように、前述の2作やフジの「BOSS」シリーズや「Chef~三ツ星の給食~」など常に先頭に立って周りを牽引する“デキる女”のイメージが専売特許。そんな天海が『恋妻家宮本』では、離婚届のことを言い出せず悶々とする夫を優しく見守り導いていく温かみのあるキャラクターで新境地を見せている。本人も「阿部さんが真ん中でどんと構えてくださるので、私はそれに寄り添えればと思っていました」と満足げに振り返る。

その中にあっても、酔いつぶれてソファで寝てしまうシーンの無防備な寝顔は「あれはそのまま素の私です」とあっさり認めるように、飾らないキャラも健在。阿部の前でパックをはがす場面にいたっては『犬神家の一族』の佐清(すけきよ)を彷彿とさせるインパクトで、「怖かったでしょ。あれはね、上からか下からかどっちにするって監督に言って、両方撮ったんです。そうしたら、両方とも怖いですねって」と屈託なく笑う。

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『恋妻家宮本』1月28日より全国東宝系にてロードショー
(C)2017『恋妻家宮本』製作委員会

スクリーンに帰って来たことを強く印象付けた天海の名演!

そういえば昨年は、1996年にテレビアニメの放送がスタートした“同期デビュー”の「名探偵コナン」の劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』でゲスト声優を務め大喜び。その完成披露試写会の舞台あいさつで、一緒に登壇したベテラン声優の古谷徹と池田秀一に「良かれと思う声で、私を口説いて」と、「機動戦士ガンダム」のアムロ(古谷徹)とシャア(池田秀一)の声をおねだりする自由奔放さが印象的だった。

話はそれたが、『恋妻家宮本』での天海の演技は、スクリーンに帰って来たことを強く印象付けるものだ。本人も「ひとつの脚本とじっくり向き合えるのは楽しかった」と居心地の良さを感じたようだ。3月11日公開の広瀬すず主演の『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』では十八番(!?)である鬼教師として存在感を放っているという。2017年は“映画女優”天海祐希から目が離せそうにない。

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記事制作 : Avanti Press(外部サイト)