数学好きの気持ちがわかる!? 数学オリンピックの裏側を描いた「僕と世界の方程式」

コラム

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数学好き&理系必見!数学オリンピックの裏側を描いた「僕と世界の方程式」
(c) ORIGIN PICTURES (X&Y PROD) LIMITED/THE BRITISH FILM INSTITUTE / BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2014

世界中の秀才が数学力を競い合う「国際数学オリンピック」。高校生以下の学生が一堂に会し、6つの難問に挑みます。1月28日(土)に公開される『僕と世界の方程式』の主人公は、そんな数学オリンピックに挑戦するイギリスの天才少年。自閉症スペクトラムという発達障害を抱え、人間関係に悩みながらも数学の問題に向き合います。解けない時の悔しさや、難問を前にしたときの焦り、正解を見つけた瞬間の感動など、数学好きの気持ちがわかってくるはず!

数学好きな少年の“初めての恋”

他人とのコミュニケーションが苦手で、数字と図形だけが友だちだった天才少年ネイサン。高校では賑やかな友人の輪に入ることができず一人で弁当を食べ、声をかけられても上手く会話をすることができません。そんなネイサンが、ある日、数学オリンピックの選抜メンバーに選ばれます。

イギリス中から集まった優秀な学生とともに向かったのは、台湾の合宿所。最大のライバルである中国チームと合同でトレーニングを行い、学力を高めます。そこでネイサンがパートナーを組んだのが、中国チームの聡明な美少女チャン・メイ。「彼女といると、頭がいつもと違う動きをする……」と、初めて味わう恋愛感情に戸惑いながらも、ネイサンはメイとともに知識を吸収していきます。

そしていよいよ、国際数学オリンピック本番当日。合宿を終えたイギリスチームは数学の聖地であるイギリスのケンブリッジ大学に向かいますが、開催直前にある問題が起きてしまいます。人生最初で最大の試練を、ネイサンはどうやって切り抜けるのでしょうか。

数学好き&理系必見!数学オリンピックの裏側を描いた「僕と世界の方程式」
(c) ORIGIN PICTURES (X&Y PROD) LIMITED/THE BRITISH FILM INSTITUTE / BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2014

本当に出題された!数学オリンピックの珍問題

数学オリンピックといえば、暗号のような意味不明の問題が出題されるイメージがありませんか? 実は、シンガポール&アジアの数学オリンピック(SASMO)では14~15歳向けにこんな問題が出題されたんです。

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「アルバートとバーナードは、シェリルと友達になった。2人は彼女の誕生日がいつか知りたい。
シェリルは、誕生日の可能性のある10の日付を2人に教えた。
5月15日、5月16日、5月19日、6月17日、6月18日、7月14日、7月16日、8月14日、8月15日、8月17日
それからシェリルは、アルバートに彼女の誕生日の「月」だけを、バーナードに「日」だけを別々に伝えた。
その後、アルバートとバーナードの2人がこんな会話を交わした。
アルバート:僕はシェリルの誕生日がいつか分からないけれど、バーナードも分からないということは分かった。
バーナード:最初はシェリルの誕生日がいつか分からなかっけど、今分かったよ。
アルバート:それなら、僕もシェリルの誕生日がいつか分かった。
では、シェリルの誕生日はいつ?」

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「シェリルの誕生日」と呼ばれるこの問題は、多くの人がFacebookやTwitterで共有し、話題を呼びました。

まずはアルバートの立場に立って、「最初はシェリルの誕生日がいつかわからなかったけど」というバーナードの言葉から、5月19日と6月18日を除外します。19日は5月、18日は6月にしかないからです。このように、アルバートとバーナード、それぞれの立場に立って考えると答えにたどり着きます。

ちなみに、答えは7月16日。数学オリンピックでは図形や数式を用いた問題がよく出題されていますが、時にはユーモアのある問題も出題されているんですね。

数学好き&理系必見!数学オリンピックの裏側を描いた「僕と世界の方程式」
(c) ORIGIN PICTURES (X&Y PROD) LIMITED/THE BRITISH FILM INSTITUTE / BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2014

数学好きな人や理系出身者なら思わず「その気持ちわかる!」と言いたくなってしまうようなシーンが魅力的なこの映画。文系出身者や、数学が苦手な人も、理系の思考回路を理解するのに役立つかもしれません。この冬は、『僕と世界の方程式』で数学の魅力に触れてみませんか?

数学好き&理系必見!数学オリンピックの裏側を描いた「僕と世界の方程式」

文/華井由利奈@プロダクションベイジュ

記事制作 : プロダクションベイジュ

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