今も受け継がれる“世界のクロサワ”DNA!『七人の侍』の凄さに迫る

コラム

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今も受け継がれる“世界のクロサワ”DNA!黒澤明のすごさに迫る

1月27日(金)に公開される『マグニフィセント・セブン』は、黒澤明監督による『七人の侍』と、同作をハリウッドリメイクした『荒野の七人』を原案とする西部劇。 黒澤明は、ジョージ・ルーカスなど世界中の巨匠に影響を与え“世界のクロサワ”といわれるほど高い評価を得ていることは有名なお話です。

黒澤明作品が、なぜ世界中で評価され今もなお愛され続けるのか、その魅力をご紹介します!

日本映画の金字塔『七人の侍』から『マグニフィセント・セブン』に受け継がれたものとは⁉

『七人の侍』は1954年に公開された時代劇。戦国時代の野武士による襲撃を恐れた農民が、村を守るために7人の武士を用心棒として雇い、ともに戦うというストーリーです。

現代では120分前後の映画作品が多い中、『七人の侍』は、本人が編集した短縮版で160分、完全版で207分(間に5分の休憩あり!)とかなりの超大作。しかし、個性的な7人の際立ったキャラクター性や、現代では危険すぎてCG無しでの再現は不可能といわれるアクションなど、多彩なエンターテインメント性を持ち、あっという間に感じます!

『マグニフィセント・セブン』では、アメリカ南北戦争後の西部開拓時代の町を舞台に、用心棒として雇われたワケありのアウトロー7人が町を狙う冷酷非道な資本家に闘いを挑みます。

自らの誇りと意地、仲間との友情、そして「義」のために、個性的なキャラクターたちが協力していく……という、原案となった『七人の侍』のスピリッツがここに受け継がれています。

“黒澤天皇”と呼ばれた監督のものすごいこだわり!!

完璧主義者であり、スタッフから「天皇」と呼ばれた黒澤明。『七人の侍』でもそのこだわりは遺憾なく発揮されました。まず、制作費は当時の平均の約7倍である2億1000万円、関わったスタッフの総数は33000人、使用された馬の頭数は3300頭、撮影期間は約1年という長期に及び、空前のスケールで制作されました。

さらに、撮影場所にあった電柱がジャマだったのでどかす、エキストラの農民の存在感を確かなものにするためにしばらくその格好で生活させるなど、徹底したこだわりでリアリティを実現しています。また、黒澤明映画では「白黒映画でもよく映えるよう、雨に墨汁を混ぜる」という演出方法が有名です。『七人の侍』ではさらに、映画史上最大と言われるほどの(墨汁入り)豪雨の中での合戦シーンを撮影し、観る人を圧倒しました。

日本娯楽映画の原点にして頂点!

黒澤明が『七人の侍』で描いたチームワークの面白さや、「武士道」と言われる侍の精神は、世界中に大きな影響を与え、今もなおエンターテインメントの基本として語り継がれています。

現代においても国内・海外を問わずオールタイム・ベストランキングにノミネートされ、日本映画界に燦然と輝く作品『七人の侍』。一度も観たことがないという人は、あらかじめ鑑賞し“世界のクロサワ”遺伝子をとりいれてみると、『マグニフィセント・セブン』の楽しみがもっと広がるかもしれませんよ。

文/車田リョースケ@プロダクションベイジュ

記事制作 : プロダクションベイジュ

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