篠田麻里子は“炎上”、宮迫は“絶賛”!? 芸能人が演じた「洋画の吹替」事件簿

コラム

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(C)2016MARVEL

常識を覆す超感覚ファンタジック・アクション映画『ドクター・ストレンジ』が1月27日に公開。『ドクター・ストレンジ』は、シリーズ累計興収1兆円を突破した『アベンジャーズ』のマーベル・スタジオより誕生した、新たなミステリアスヒーロー。神の手を失った天才外科医が、魔術の力で甦り、魔術の戦いに巻き込まれていくスト―リーで、時間と空間の概念を超えた神秘の映像世界は見所満載です。

そして、同時に話題になっているのが女優の松下奈緒の洋画吹き替え初挑戦! 洋画での芸能人の吹き替えは珍しいことではありませんが、世間では「吹き替えはプロの声優に演じて欲しい」という声が多く、吹き替え版で芸能人キャストが発表されるたびにネットが荒れる事態となっています。しかし、その一方で、実際に芸能人の吹き替え版を観た人からは「意外と良かった」「上手かった」「気づかないくらい自然にハマっていた」などと好意的に受け止められるケースも。そこで今回は、良くも悪くも話題になった「芸能人が吹き替えを担当した洋画」を大特集。一挙8作品を紹介します。

玉木宏の『ジュラシック・ワールド』は高評価

2015年公開となった『ジュラシックパーク』シリーズ第四弾。主役のオーウェン・グラディの吹き替えをしたのは、俳優の玉木宏でした。素の自分を主張しすぎることがない声質のせいか評判は上々。「いい意味で聞いていて(玉木の)顔が浮かんでこない」「プロの声優だと思っていたら玉木宏」「イケメンボイスすぎる!」など、とくに女性たちから好意的な意見が寄せられたようです。あまりの上手さに、イケメンボイスの代名詞的声優・森川智之だと勘違いしていた観客もいたとか。

宮迫博之(雨上がり決死隊)のアベンジャーズは意外にマッチ!

2012年に公開された『アベンジャーズ』の実写映画版には、アイアンマンやキャプテン・アメリカなど、マーベルの人気キャラクターが続々登場。しかし、メインキャスト3人の吹き替えに芸能人が起用され、一時炎上モードに……。ブラック・ウィドウの米倉涼子、ニック・フューリーの竹中直人は「浮いている」と批判意見が多数だったのですが、ホークアイを吹き替えた雨上がり決死隊の宮迫博之に対しては「宮迫とは思えない」「唯一違和感がない」など意外な高評価。珍しく「ほかの吹き替えも聞いてみたい」という声が挙がりました。

剛力彩芽は『プロメテウス』で炎上騒ぎに

『プロメテウス』が公開されたのは2012年。主人公・エリザベスショウの吹き替えをしたのは、女優の剛力彩芽でした。折しもこれは剛力彩芽が「事務所ゴリ押し女優」という不名誉な肩書でネット上を賑わしていた時期。何をしたって叩かれる状態にあった彼女が、声優初挑戦でハリウッド大作映画の主役を演じればどうなるかは想像できたでしょう……。案の定ネット上では「人選ミス」「もうやめてくれ!」などバッシングの嵐。しかし、この後も剛力バブルはまだ続き、『X-MEN:フューチャー&パスト』でも吹き替えに挑戦して再び炎上騒ぎとなりました。

DAIGOの『WANTED』には酷評が殺到…

マーク・ミラーの同名グラフィックノベルの映画化として2008年に公開。主人公・ウェスリー・ギブソンの声吹き替えたのは、「ウィッシュ!」「KSK」でお馴染みのタレント・DAIGOでした。公開と同時に「どこからどう聞いてもただのDAIGO」と酷評が殺到。さらにテレビ放映時にはツイッターで心無い暴言が飛び交う実況が展開されました。「吹き替えが下手くそすぎる」「DAIGOマジひどいな」などなど……。これを見たDAIGO本人もたいそうショックを受け、「とりあえずちょっと旅にでるので、ぼくを探さないでください……」という悲しい呟きを残していました。

“切腹すべき”って酷過ぎ? 篠田麻里子の『TIME/タイム』

2011年に公開となった「時間が通貨」になった近未来が舞台のSFスリラー映画。ヒロインのシルヴィアの声を担当したのは、当時AKB48メンバーとして人気絶頂だった「マリコ様」こと篠田麻里子。この時の演技があまりにも棒読みだと批判が殺到。さらに『コージ苑』や『かってにシロクマ』などで知られるマンガ家の相原コージが、「キャスティングした奴は切腹すべき」とツイッターで呟いたためAKBファンから総攻撃を食らう二次炎上も勃発しました。

オリエンタルラジオの『TAXi 4』に非難ごうごう

2007年に公開された人気シリーズの第四弾。これまで担当していたプロの声優ではなく、当時大人気だったオリエンタルラジオの2人を吹き替えに起用して話題を集めました。その出来栄えに、元々のシリーズのファンから非難ごうごう。ヒロインの眞鍋かをり、サブキャラの高田純次らとの噛み合わない演技も批判の的になったとか。「ある意味シリーズ史上ナンバー1の内容w」とまで称された本作ですが、その後発売されたDVDには、オリエンタルラジオバージョンのほかにプロの声優による吹き替えも収録されたそうです。

納得のハマり役! 風間杜夫の『X-ファイル』

日本における海外ドラマブームの草分け的な作品である『X-ファイル』シリーズ。主役の フォックス・モルダーの吹き替えを担当した風間杜夫は、「モルダーといえば彼の声を連想する」「モルダーは風間以外は考えられない」と称されるほどのハマり役となりました。2016年には13年ぶりに『X-ファイル』最新作が公開されましたが、もちろんこちらでも続投。20年前と変わらぬ安定感抜群の演技には、シリーズファンも大喜びだったようです。

芸能人吹き替えの概念を変えた!? 若村麻由美の「アリー・myラブ」

1997年から2002年まで、5シーズンにわたって放送されたコメディドラマシリーズ。主役のアリー・マクビールの吹替えを担当したのは、女優の若村麻由美でした。彼女の吹き替えはとても細やかで美しく、主演のキャリスタ・フロックハートが本当に日本語で演じているようにすら見えると大評判に。ネット上では海外ドラマファンからも「日本語版の方が演技が上手く感じる」「これを見ると芸能人吹き替えの概念が変わる」と高く評価されています。

批判があっても定着した人も!…萬田久子の「デスパレードな妻たち」

2004年から2012年にかけてアメリカで放送された大人気ドラマシリーズ。日本では2005年から放送が開始されましたが、主人公・スーザンの吹き替えをつとめたのが女優の萬田久子。放送開始当初から「ヘタすぎ」「棒読み」など批判の的になっていました。娘の誕生日会を開くシーンでは、英語版ではキレイな歌声を披露しているスーザンが、日本語版では急に音痴になったという意見も……。とはいえ、萬田久子はその後もずっと吹き替えを担当。8年後の最終回の頃には、視聴者にもすっかり「スーザンといえば萬田久子」が定着したようです。

「芸能人吹き替えはアリかナシか?」この議論は、今でもあちこちで繰り広げられているようですね。しかし、結局のところ吹き替えの質が良ければ、誰が演じても文句はでないわけで。実力を加味した上で起用されれば問題ない、というのが本音なのかもしれません。

(文/もちづき千代子@H14)

記事制作 : H14