あの名作、本当はオチが違う!?世代を超えて再リメイクされた映画3選

コラム

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Denzel Washington

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

近年、ますますリメイク熱が高まっているハリウッド映画界。2016年も『ゴーストバスターズ』や『ベン・ハー』(日本劇場未公開)、ディズニーの名作アニメを実写リメイクした『ジャングル・ブック』などが話題になりました。 そんな“リメイク映画”の中には、世代を超えて何度も映像化されている作品があります。

黒澤明の名作が半世紀を経て復活!『マグニフィセント・セブン』(2017年)

1月27日公開の『マグニフィセント・セブン』。黒沢明監督の『七人の侍』(1954年)を西部劇にリメイクした『荒野の七人』(1960年)の再リメイク作品で、賞金稼ぎ、ギャンブラー、暗殺者といった“ワケあり”のアウトロー7人が、家族を殺された市民の依頼を受けて、町を牛耳る悪漢に戦いに挑むアクション大作です。

『荒野の七人』は、スティーブ・マックィーンやチャールズ・ブロンソンといった、のちのハリウッドスターの出世作として知られていますが、本作にも、デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホンといった、まさにマグニフィセント(豪華、壮大)なキャストが集結。ワイルドで男臭い魅力に溢れた7人、その姿は並んで歩いているだけでも格好いい! 監督が『トレーニングデイ』や『エンド・オブ・ホワイトハウス』『イコライザー』といったタフな映画を撮ってきた、アントワーン・フークアだけに、“男”の描き方はお手の物。21世紀のアウトロー像が楽しめます。軍隊級の人数を誇る悪人相手に、それぞれの専用武器を手に暴れまわるアクションシーンも必見! ストーリーの流れに過去2作品との大きな変化はないものの、差別意識が根強く残る19世紀後半のアメリカという時代設定において、アウトロー集団のリーダーをアフリカ系アメリカ人であるデンゼル・ワシントンが演じているのは現代的なアレンジといえるかも。2017年、要注目の再リメイク映画です。

時代に合わせてモンスターが変化!『アイ・アム・レジェンド』(2007年)

ウィルスで人類が滅亡した世界で唯一生き残った男の奮闘を描く、ウィル・スミス主演のSF映画。ウィルスに感染してモンスター化(ゾンビと吸血鬼のハイブリッド的なもの)した“元”人類や、荒廃化した無人のニューヨークなど、CGを駆使した映像美も話題となりました。 オリジナルはリチャード・マシスン原作の小説を映画化した『地球最後の男』(1964年)で、その後、『地球最後の男オメガマン』(1971年)、『アイ・アム・レジェンド』(2007年)と二度に渡ってリメイク。 「世界にウィルスが蔓延」「たったひとりの生存者」という導入部は同じですが、ウィルスに感染した人類は、吸血鬼、ミュータントのカルト集団、人類を捕食する謎の生物……と、作品ごとに異なっています。初代の吸血鬼は“集団でゆっくり歩きながら主人公を襲う”というスタイル(ゾンビシリーズで有名なジョージ・A・ロメロは、このアイデアに大きく影響されたという)。しかし3代目はちょっと目を離したら見失うくらいのスピードで襲ってきます。時代に合わせてパワーアップした感じでしょうか。 そして最大の違いは……ズバリ、オチ! 『アイ・アム・レジェンド』での、ストーリーそのものが大きく変わってしまう改変に、旧作のファンからは否定的な声も少なくなかったとか。もっとも、撮影当初は旧作になぞらえたエンディングを用意していたらしいのですが、いろいろあって急遽、劇場公開版に挿し替えたようです。ちなみに、この未公開エンディングはDVDの特典映像で観ることができます。

トム・クルーズ主演で再々リメイクが決定!『ハムナプトラ』(1999年)

ブレンダン・フレイザー主演で1999年に公開された映画『ハムナプトラ』は、のちに2本の続編と4本のスピンオフを生み出した人気シリーズ。本作もまた、『ミイラ再生』(1932年)から『ミイラの幽霊』(1959年)を経て、再リメイクされた作品です。 原題はいずれも『The Mummy』(ザ・マミー)なので正統派リメイクと言えますが、前2作がホラー映画にカテゴライズされるのに対して、こちらはアドベンチャー要素が強くなっているのが特徴。まあ、大柄で愛嬌のあるルックスのブレンダン・フレイザーには、閉鎖的なシリアスさよりアクションいっぱいの冒険活劇がよく似合うかも。 この『ハムナプトラ』(ザ・マミー)ですが、2017年にトム・クルーズ主演での再々リメイクが決定しています。共演はラッセル・クロウ。公開されたトレーラーにはコウモリの大群に襲われて爆発する軍用機と、安置所で蘇るトムの姿が……。前作までとはまるで違うテイストに仕上がっているようで、こちらも楽しみです。

他にも、『死霊のえじき』(1985年、2008年)や、『華麗なる賭け』(1968年、1999年)といった作品の再リメイクが持ち上がっています。オリジナルが面白いからこそのリメイク。「昔の作品は少しとっつきにくくて……」という方にも、旬の俳優や最新の映像美で過去の名作に触れられる絶好の機会。あとでオリジナルと見比べてみるのも楽しいかも。

(文/三好キスケ@H14)

記事制作 : H14

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