わずか4カ月半で制作!? 『ルパン三世カリオストロの城』がもっと楽しくなる裏ネタまとめ

コラム

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原作:モンキー・パンチ (C)TMS

アニメ「ルパン三世」の劇場用長編第2弾として1979年に公開された『ルパン三世 カリオストロの城』。宮﨑駿監督の映画初監督作品としても知られ、その緻密な描写、世界観、アクションシーン、そして原作やテレビシリーズとはまたひと味違ったルパンたちの格好良さが話題になり、40年近く経た今なお、世界中に熱狂的なファンを生み続けている不朽の名作です。そんな同作が最新体感システム『MX4D』版として、1月20日から全国の劇場で特別公開されています。 近年、日本の劇場にも取り入れられるようになった4Dシステム。簡単にいうと3Dのワンランク上で、シートの稼働、振動、風、ストロボなど、映画のシーンに合わせた特殊効果で臨場感を演出してくれるシステムです。その最高峰が『MX4D』! 『ルパン三世 カリオストロの城』の、後世に多くのフォロワーを生んだ迫力満点のカーチェイスやアクションシーン、作品を彩る雄大な大地をリアルに体感できるとあっては、この『MX4D』版、見逃すわけにはいかないでしょう! そこで、同作にまつわる、ちょっとしたトリビアを紹介(※ライター調べ)。知っておけば、さらに楽しめること間違いなし!

映画史上に残る名作は、わずか4カ月半で制作された!

製作期間の短さでも有名な本作。宮﨑駿と言えば、今でこそ日本が世界に誇るアニメ界の巨匠として知られていますが、このときはまだ監督デビュー前。予算もスタッフも十分ではなく、与えられた時間は、わずか4カ月半(2013年:宮﨑駿引退記者会見より)。これには関係者も「日本の長編アニメ史上の最短記録では」と驚いたとか。劇中で銭形警部がカップラーメンをすすりながら任務にあたっているシーンがありますが、当時の制作現場もラーメンをすすりながらの不眠不休作業だったそうです。ちなみに、宮﨑駿作品は食事シーンが魅力的なことでも有名ですが、本作に登場する“ミートボールスパゲティ”は、再現レシピが続出するほど人気の一品。ルパンと次元の豪快な頬張りっぷりに、お腹が空いてしまうこと必至の名シーンです。

カリオストロのアイディアは小学生時代に思いついた!?

宮﨑駿監督によると“カリオストロの城は小学生のときからやりたかったこと”とのこと(単行本『ジブリの森とポニョの海 宮崎駿と「崖の上のポニョ」』インタビューより)。監督を任された1979年当時は38歳。じつに約30年もの間あたためていたアイディアだったのです。自身がメガホンを取るなど「ここぞ!」というときのために、とっておいたのかもしれません。“構想30年”なので、アイディアも盛り沢山。しかしここで前項の“スケジュール問題”が発生。オートジャイロの空中戦や時計塔のアクションシーンといったアイディアはお蔵入り、クライマックスの展開も大幅カット。これを振り返って「妥協を知って精神的敗北感に打ちのめされた」と語っていますが……、それでいてこのクオリティは凄すぎます!

実はオープニングに登場していた、石川五ェ門

いつもルパンの側にいる次元大介とは違い、単独行動や途中合流も多い石川五ェ門。本作でも初登場シーンはだいぶストーリーが進んでから……と思いきや、実はオープニングからしっかり登場しています。カジノを襲ったルパンと次元の逃走シーンから始まる本作。車で逃走する際に、その後部座席に、お札に埋もれた五ェ門の“頭”と“斬鉄剣”の一部が……。DVDの特典ディスクの絵コンテにもしっかり“五ェ門”と明記されています。初見でコレに気づいた方って、いるでしょうか? また、この逃走の際に追手の車に事前の細工がされていましたが、これもきっと五ェ門でしょう。しっかり仕事していますね!

ヨーロッパの小国になぜか埼玉県警のパトカー

ルパンを追って、ヨーロッパにあるカリオストロ公国までやってきた銭形警部。乗ってきた車は、なんと埼玉県警のパトカー! プレートもしっかり埼玉ナンバーです。銭形警部は埼玉県出身で、埼玉県の派出所勤務が警官としての出発点(TVスペシャル「ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!」より)とされています。強い埼玉愛を感じますね。きっと引き連れてきた部下も埼玉警察の面々でしょう。しかもこのパトカー、終盤のシーンで左ハンドルであることが判明します。もしかして海外製のパトカーを埼玉県で登録したのかも!?

稀代の詐欺師!カリオストロ伯爵は実在した!

本作でルパンたちと敵対するカリオストロ伯爵。ヒロインのクラリスとの政略結婚を画策し、公国を手に入れようと企んでいる冷酷非道な男です。この“カリオストロ伯爵”なる人物、じつは歴史上に実在していました。本名はジュゼッペ・バルサーモ。医師・錬金術師・占星術師など、様々な肩書きを使って、美人妻といっしょに各地で詐欺行為をはたらいていたとか。もっとも義賊的な一面も持ち合わせており、大衆人気は高かったようです。どちらかというとルパン(と峰不二子)に近いイメージですね。彼と本作のカリオストロ伯爵の関係性は不明ですが、小説『アルセーヌ・ルパン』シリーズにおける、ルパンの最初の冒険は“カリオストロ伯爵夫人”との財宝争いの物語でした。

他にも『ルパン三世 カリオストロの城』には「カリオストロ城で働く男はみんな中年」「時代は1968年」といった設定があるとか(日本テレビ公式ツイッターより)。『ルパン三世 カリオストロの城』は1月20日よりTOHOシネマズ他全国17のMX4Dスクリーンで上映中! ここで紹介した裏ネタを思い出しつつ、楽しんではいかが?

『ルパン三世 カリオストロの城』は1月20日よりTOHOシネマズ他全国17のMX4Dスクリーンで上映中! ここで紹介した裏ネタを思い出しつつ、楽しんではいかが?

(文/三好キスケ@H14)

記事制作 : H14