ヤバ過ぎ魔女、声を失った情婦、最狂の女海賊…。振り幅大きいエヴァ・グリーン出演遍歴

コラム

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MISS PEREGRINE'S HOME FOR PECULIAR CHILDREN
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』2017年2月3日(金)全国ロードショー-
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』2017年2月3日(金)全国ロードショー-(C)2016 Twentieth Centur(C)2016 Twentieth Century Fox

ティム・バートン監督によるベストセラー小説の映画化『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(2月3日公開)で、タイトルロールのミス・ペレグリンに扮したフランス人女優エヴァ・グリーン。奇妙な能力を持つこどもたちの住む屋敷を守る女主人を妖艶に演じています。

黒髪に碧眼、濃いめのルージュがトレードマークのエヴァは、ダニエル・クレイグ主演の007シリーズ第一弾『007/カジノ・ロワイアル』(2006年)でボンドガールに抜擢され世界的にブレイク。女優以外にもアルマーニやクリスチャン・ディオールの広告塔を務めるなど、エキゾチックなセクシー美女として多方面で活躍しています。

そんな誰もが羨む美貌と美ボディながら、私生活ではタイトな服装を嫌い、身だしなみには無頓着でオフの日はメイクもしないそう。また、「可憐なヒロインではなく、チャレンジングで激しい役に惹かれる」という言葉通り、様々な役柄にチャレンジしているようです。掘れば掘る程出てくる彼女の魅力を、作品と一緒にご紹介していきます。

好きな男を200年生き埋めに!! ヤバ過ぎ魔女役

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『ダーク・シャドウ』-ブルーレイ ¥2,381+税/DVD ¥1,429 +税
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『シザーハンズ』(1990年)や『ビートルジュース』(1988年)を観て育ち、ティム・バートン監督の長年のファンと公言するエヴァが念願叶って、初めて監督の作品に出演した『ダーク・シャドウ』(2012年)。ヴァンパイアに姿を変え200年間の眠りから目覚めたコリンズ家の元当主バーナバス(ジョニー・デップ)が、没落した家の再興に奮闘するというブラック・コメディです。そして、フられた怨みから200年間彼を生き埋めにするというヤバ過ぎる魔女アンジェリークを、エヴァが演じました。

跳んだりはねたり叩き付けられたりという、アクロバティックな驚愕のラブシーンを披露するなど、 妖しいながらもどこかコメディチックなエヴァが楽しめます。

過酷な西部時代を生き抜いた“もの言わぬ”強き女性役

妻子を殺され復讐に燃える主人公(マッツ・ミケルセン)と共に、ヒロイン(エヴァ)が銃を携え決死の復讐劇に身を投じる北欧発の西部劇『悪党に粛清を』(2014年)。この映画でエヴァは、壮絶な過去を持ち、声を失った情婦マデリン役を熱演します。セリフの無い役でありながら、その圧倒的な演技力によって心に秘めた怒りを映し出しています。

実はエヴァは「西部劇に出るのが夢だった」そうで、この役にかける意気込みもハンパではありません。彼女は過去の名作西部劇を観てイメージを膨らませたり、前述の、有名ブランドでの経験で培われたファッションセンスで、デザイナーと協力して“マデリンの想い“を表現した衣装を作るなど、入念な準備を重ねて撮影に臨んだそうです。

R指定!! 血に飢えた最狂の女海賊!!

100万のペルシア軍勢にたった300人で戦いを挑んだスパルタ兵の戦いを描いた映画『300 スリーハンドレット』(2007年)の続編『300 スリーハンドレッド 帝国の進撃』(2014年)は、前作をしのぐ過激な暴力描写からR18+指定となった衝撃の歴史アクションエンタテインメント。エヴァは史上最古の女海賊として歴史に名を連ねる、残酷で非情なペルシアの女性指揮官アルテミシアに扮しています。

屈強なペルシア兵を従え、血まみれの肉弾戦に果敢に挑んでいく恐ろしくも美しい女傑を体現したエヴァの圧倒的な迫力は、数か月にわたり毎日計4時間行ったというトレーニングと剣術の稽古の賜物。彼女の狂気をはらんだ迫真の演技からあふれ出す強烈なカリスマ性は必見です。

五感喪失!! それでも愛は失わない感染学者

パニック映画『パーフェクト・センス』(2011年)は、感染すると五感を喪失するという原因不明の病気がまん延する世界の恋物語。この感染症の研究者スーザン(エヴァ)は、ユアン扮するレストランのコックとして働くマイケル(ユアン・マクレガー)と、徐々に失われていく五感に戸惑いながらも愛を深めていきます。この作品でエヴァは「真の愛とは何か?」と観客に問いかけるような繊細な演技を披露。五感を失い、意思を通わせることが難しくなっていく中でも力強く生きる、芯の強い女性を演じています。

過激なアクションから恋愛ドラマまで幅広い役柄を演じ分ける実力派女優のエヴァ。その役柄で共通するのは、自らの意思で歩んでいく芯の強さを持った、自立した女性ということ。まさにそれは常にチャレンジ精神を失わずに力強く歩んでいく彼女自身の姿と重なります。この機会に彼女の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

(文/足立美由紀・サンクレイオ翼)

記事制作 : サンクレイオ翼