謝罪騒動に発展したタイトルも!? 原題と邦題が違いすぎる映画

コラム

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(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation, Demolition Movie, LLC and TSG Entertainment Finance LLC. All Rights Reserved.

2月18日公開の『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』。ウォール街のエリート銀行員デイヴィス(ジェイク・ギレンホール)は、ある日突然、妻を交通事故で喪います。しかし、全く悲しみを感じていない自分に気がついて愕然とした彼は、身の回りのあらゆるものを壊し始めます。 そんな中、シングルマザーのカレン(ナオミ・ワッツ)とその息子クリス(ジュダ・ルイス)に出会ったデイヴィスは、二人との交流の中で自らの感情を取り戻していくのでした。果たして彼は人間として再生できるのでしょうか?

さて、この映画で話題になっているのは「原題と邦題が違いすぎる」ということ。原題は『Demolition』で、直訳すると「破壊」もしくは「分解」なのです。今回は、このように原題と邦題が違いすぎる映画をご紹介したいと思います。

イメージのギャップが激しいタイトルといえば…

筆者が最初に「はっ?」と思ったのは、『荒野の決闘』(1946年)です。大学生当時、『真昼の決闘』(1946年)を観ていたく感心し、「次も決闘だ!」という 理由で『荒野の決闘』を借りたのですが……冒頭、ドーン! と出てきたタイトルが『MY DARLING CLEMENTINE』――「いとしのクレメンタイン」とはまた、実に西部劇らしからぬ題名ですよね。

SF・ホラー系のぶっとびタイトル!

続いて「えっ?」と思う作品といえば、『遊星からの物体X』(1982年)です。原題は『The Thing』、訳すと「それ」とか「怪物」とかになるのでしょうか。さすがに単語一つでは愛想がないので「遊星からの」を付けた気持ちはわかります。「物体」もわかります。だけど、「X」ってなんじゃい! と思った筆者を、誰が責められましょう。

SF・ホラー系では他にも『The Return of the Living Dead(生ける死者の再来)』が『バタリアン』(1985年)になったり、『Army of Darkness(邪悪の軍団)』が『キャプテン・スーパーマーケット』(1993年)になったりしています。かの『スター・ウォーズ』も、最初は『惑星大戦争』という邦題で公開される予定だったんだとか。個人的に一番強烈だったのは、昔のTVアニメ版「The Fantastic four(ファンタスティック・フォー)」が「宇宙忍者ゴームズ」というタイトルで放送されていたことでしょうか。

有名作品も、実は色々違っている?

メジャーどころでは『愛と青春の旅だち』(1982年)の原題が『An Officer and Gentleman(士官と紳士)』というのが有名ですね。派手さに欠ける原題と、体がカユくなる邦題。これは痛み分けといったところ。もうひとつ有名どころで、『ランボー』(1982年)の原題が『First Blood(最初の出血) 』というのもみなさんご存知かと思います。こちら、二作目からは原題の方にも「Rambo」が付くようになりました。邦題が原題に影響を与えた、実に珍しい例と言えるでしょう。

「史上最低の邦題」とも言われた『バス男』

そして、最近一番話題になったのは何と言っても『バス男』(2004年。日本では劇場未公開でDVDのみ2006年1月に発売)です。当時は『電車男』が流行していた時期なので、それにあやかって付けた邦題なのは間違いありません。だって、原題は『Napoleon Dynamite(ナポレオン・ダイナマイト)』で、主人公の名前なのですから。ちなみにもう一つ言っておくと、バスはストーリーに何の関係もありません。さて、「史上最低の邦題」とまで言われたこの作品、ついには7年半後の2013年8月に「……時代に便乗してこんな邦題をつけてしまい大変申し訳ございませんでした」という謝罪文付きでDVDが再発売されたのでした。

このように作品のイメージをガラッと変えることさえあるのが、邦題の怖いところです。だからといって、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)や『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002年)など、日本人には今ひとつ意味が分かりにくいタイトルをそのまま使うパターンは、個人的にはどうかと思いますが。

こうして見てくると、やはり原題と邦題にギャップがある映画には興味をそそられますよね。『Demolition』と『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』のあいだのギャップもかなりのものなので、どちらのタイトルが作品に合っているか、実際に劇場で確かめてみてはいかがでしょうか。

(文/ハーバー南@H14)

記事制作 : H14