【小野大輔&神谷浩史インタビュー】アフレコは不安でいっぱいだった!?『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』

コラム

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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章2017年2月25日(土)より、
全国15館にて2週間限定劇場上映

2012年から2014年に渡り、劇場上映&TV放映された『宇宙戦艦ヤマト2199』。その続編となる完全新作シリーズ『宇宙戦艦ヤマト 2202愛の戦士たち』が2月25日(土)より、全国15館にて全七章構成で2週間限定劇場上映される。

1978年に公開され、一大ブームを巻き起こした劇場用映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』を新たな解釈と装いで現代に甦らせた本作には、ガミラス星人の青年・キーマンがオリジナルキャラクターとして登場することでも話題に。前作に引き続き、主人公の古代進を演じる声優・小野大輔と、キーマン役に抜擢された神谷浩史が、作品の魅力について語ってくれた。

リアルタイム世代だけでなく、若い世代の心をつかむ「普遍の物語」

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Q:前作『宇宙戦艦ヤマト2199』の劇場上映およびTV放映された際、どのような手応えを得られましたか?

小野大輔(以下、小野):日本のSFアニメの金字塔であり、そして誰もが知っている普遍的な作品である『宇宙戦艦ヤマト』リメイク作の主人公を演じるということで、多方面からのプレッシャーを必要以上に感じていたと思います。ただ、劇場、そしてTVファンの皆様に観ていただいた時に、多くの方が「『ヤマトが好き』という想いをすごく伝えてくださったんです。

昭和時代から「ヤマト」が好きな方々が「おもしろい!」って言ってくださるのはもちろん、オリジナルを知らない若い世代の方々も「『ヤマト』って面白い」「この作品から『ヤマト』を知りました」という方もいらっしゃって、そこですごく手応えを感じました。昭和時代の「ヤマト」をそのままリメイクするのではなく、現代に則したストーリーと技術によって、新しい「ヤマト」を生み出し、次の世代に伝えていきたいという思いのもと、『宇宙戦艦ヤマト2199』は発進したと思うので、それが演者としてすごく嬉しかったですね。

Q:『宇宙戦艦ヤマト2199』のどんな部分が、若い世代の心をつかんだと思われますか?

小野:さっき言ったことと逆説的になるかもしれないんですけど、普遍の絆や愛、そして友情を描いているからだと思います。だから、若い人「に」受けている訳じゃなくて、若い人「にも」受けている。たとえば今年産まれたばかりの赤ちゃんにも、アニメを観る年齢になったら観ていただきたいなと思うんですよね。そのくらい老若男女問わず、皆が楽しめる作品だからこそ、今、若い方にも観ていただけるんじゃないかなと思います。

『桃太郎』のように「誰もが知っているお話」に到達した「宇宙戦艦ヤマト」

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Q:普遍的という意味ではギリシャ悲劇やシェークスピアのような作品と同じなのかもしれませんね。

小野:描き手が変わったとしても、「ヤマト」が持っている魂とか精神性を忘れなければ、「ヤマト」ってずっと続いていくんじゃないかなと感じています。

Q:神谷さんは「ヤマト」が『2199』としてリブートするという話を耳にされた時、どのようなご感想を抱かれましたか?

神谷浩史(以下、神谷):小野君が言ったように、「ヤマト」は日本のアニメを語るうえでまず最初に名前が出てくるであろう、誰もが知っているタイトルなのは間違いないと思うんですよ。ただ、今、圧倒的に「観たことがない」という方が多くなってきているのも事実だと思うんですよね。

でも、『桃太郎』という昔話を、きちんと読んだことがなくとも、「犬と猿とキジを連れて鬼退治に行くんでしょ?」って皆さん知っているじゃないですか。そういう場所に「ヤマト」は到達したんだなって思ったんですよね。「ヤマト」の主題歌のワンコーラスを知っていれば、作品の本筋はみんな理解しているに等しいですしね。そういう意味で、「ヤマト」という作品は、60〜70年という日本のアニメーションの歴史を経て、ひとつの物語が古典や昔話と同義に昇華したのかもしれないな、と思いましたね。

オリジナルキャラクターがその名の通り“キーマン”に

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Q:神谷さんが今回演じられるのは、ガミラス星人の謎めいた青年・キーマンというオリジナルキャラクターですが、彼を演じる際にどのような意気込みで臨まれましたか?

神谷:キーマンは第二話からの登場なんですが、どういう人物なのか全くわからない状態でアフレコに臨みました。現場で監督の方からご指示いただけると思っていたのですが、普通にアフレコが始まりまして「……嘘だろ」と(笑)。

ちゃんとその後、羽原信義監督とシリーズ構成を担当されている福井晴敏さんからキーマンに関するご説明をうかがって「なるほど、そういう解釈で演じればいいんだな」と理解しました。名前がキーマンというキャラクターですから、その名の通り、作品のキーマンになるんじゃないかという期待をして現場に臨んだんですけど、最初になんの説明もされないってことはそんなこともないんだな……っていう(笑)不安の中でのスタートでしたね。ですが、この先、彼がストーリーの鍵を握る存在になりそうだなという手応え、そして予感はありますし、そうなったらいいなとは思っています。

Q:『2202』をご覧になるファンの方へメッセージをお願いします。

小野:旧作からずっと「ヤマト」を愛し続けていらっしゃるファンの皆様にはもちろん、この作品から「ヤマト」を知るという新しい世代の方々にも、必ず楽しんでいただける普遍のテーマを描いた作品であると思っています。「ヤマト」では、いろんな愛が描かれているのですが、この作品に関しては「ヤマト愛」という言葉に集約できると思っています。

スタッフ・キャスト一同が「ヤマト愛」を注ぎ込んだ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』が、昔からずっと旅を続けている「ヤマト」という船を新しい世代に繋いでいくような作品になるといいなと思いますし、この「愛」があればそれも可能だと思っています。ぜひ、皆の「ヤマト愛」を感じていただければ嬉しいなと思っています。ぜひ、一緒にこの船に乗ってください!

神谷:この作品を観て欲しい理由はいっぱいあるんですけど、多分、この作品を作る上で、恐ろしいいろんなハードルがありながらも「それでもやります!」と決意したスタッフが作っているという以上は中途半端なものは絶対できないはずなんです。なので、今後出てくるキーマンのセリフを借りて、インタビューを締めさせていただきます。「とにかく観ろ、いいから!」

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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章
2017年2月25日(土)より、全国15館にて2週間限定劇場上映
劇場にて特別限定版Blu-ray先行発売
シリーズ全七章劇場上映決定
(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

(取材・文/中村実香・サンクレイオ翼)

記事制作 : サンクレイオ翼