『相棒』だけじゃない!熱い「名コンビ刑事」モノといえば…

コラム

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相棒_500s
『相棒-劇場版Ⅳ-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』2月11日(土)より公開-
(C)2017「相棒-劇場版IV-」パートナーズ

いまや国民的シリーズとなった「相棒」。その人気の要因といえば、タイトルにもなっているように警視庁特命係係長である警部・杉下右京(水谷豊)とその相棒との絶妙なコンビネーションにあるといえます。2月11日に公開される劇場版最新作『相棒-劇場版Ⅳ-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』でも、冷静沈着でありながらも真相究明には手段を選ばないワイルドな面を秘めた反町隆史演じる四代目相棒・冠城亘と頭脳明晰な右京が“あうんの呼吸”で東京をパニックに陥れる国際犯罪組織に立ち向かっています。

振り返ってみると、本シリーズのような“相棒もの”が日本では数多く作られており、「相棒」と並ぶ人気シリーズ、そして杉下右京&冠城亘に負けずとも劣らない名コンビがいました。

『あぶない刑事』:キザでワイルドなタカ&ユージ

真っ先に挙げないわけにいかないのが、「あぶない刑事」でしょう。1986年にテレビ・ドラマとしてスタートし、シリーズ2作にスペシャル・ドラマ、1987年から2016年にかけて7本もの劇場版が公開と、30年にわたって圧倒的人気と支持を誇りました。

このシリーズの相棒といえば、タカ&ユージこと鷹山敏樹(舘ひろし)と大下勇次(柴田恭兵)ですね。“相棒もの”というと正反対なコンビが主人公であることが多いですが、どちらも言動はキザでファッションもキラキラのギラギラ、ところかまわずに銃をぶっ放すというワイルド派。そんなふたりが軽口を叩き合いながら、悪を叩き潰してしまうさまは痛快無比の一言です。常に“いい男”探しに奔走している少年課巡査・真山薫(浅野温子)、セクシー熟女の少年課長・松村優子(木の実ナナ)、タカたちにこき使われる巡査・町田透(仲村トオル)など個性豊かなキャラクターも魅力で、シリーズを重ねるごとに階級や立場が変わっていくのも見どころでした。最終作と銘打たれた『さらば あぶない刑事』(2016年)では鷹山敏樹と大下勇次が定年退職間近という設定でしたが、それを感じさせない暴れぶりを見せてファンを沸かせました。

『踊る大捜査線』:所属も階級も段違いな青島と室井

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『踊る大捜査線1』 発売元:フジテレビ映像企画部 販売元:ポニーキャニオン
価格:DVD¥3,980(本体)+税-(C)フジテレビ

90年代を代表する“相棒もの”として挙げたいのが、1997年にスタートした「踊る大捜査線」です。刑事ドラマを見て刑事に憧れ、サラリーマンから警察官に転職して晴れて湾岸警察署の刑事となった主人公・青島俊作(織田裕二)。そんな主人公の相棒となるのが、警視庁キャリアという所属も階級も段違いにハイレベルである室井慎次(柳葉敏郎)ではないでしょうか。

青島の相棒というと、ついついコンビを組んでいる老刑事・和久平八郎(いかりや長介)を思い浮かべてしまいます。ですが、彼は若い青島に刑事の心得や捜査のコツなどを叩き込んでくれる師匠的な存在。そう考えると、このふたりに関しては相棒というよりも師弟と言ったほうがいいかもしれません。

自分たちの管轄となる事件を地道に捜査するものの警視庁が乗り込んで、強引に事件を引き上げて手柄まで横取りするという完全な縦社会である警察組織。そんな状況下で、縄張り争いや上下の関係を取っ払い、組織一丸となって犯罪から市民を守るべきだという想いを共有しながら、キャリアとノンキャリアそれぞれの利点を活かして数々の難事件に挑むふたりを“相棒”と呼ぶに相応しいのではないでしょうか。警視庁を揺るがす副総監誘拐や最新監視カメラシステムを無効化するような狡猾を極めた連続殺人などを解決しながら、友情と絆を強固なものにしていく姿がシリーズの妙味にもなっていました。

『十津川警部』:約40年の歴史。十津川警部と部下の亀井

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「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ DVDコレクション Vol.01 終着駅殺人事件」(東京ニュース通信社発行)

2時間サスペンスの“相棒もの”だと、人気作家・西村京太郎の小説が原作の『十津川警部』シリーズが外せません。1979年のスタート以降、各テレビ局に跨って制作されているという同ジャンル史上最長寿の作品。その人気を担っているのが、捜査一課の十津川警部と部下の亀井の“相棒”です。

冷静沈着で捜査は足で稼ぐという十津川に義理と人情に篤い亀井と、派手さのないふたりですが、お互いの信頼度と親密度は約40年もの歴史を誇るだけに“相棒もの”トップ・クラス。亀井の淹れたインスタントコーヒーが最も美味いと語る十津川、そんな彼に夜食としてラーメンを作ってやる亀井と、なんだか“BL”ちっくなやりとりにニンマリしてしまいます。また、TBS版で長期に渡りコンビとして十津川・亀井を演じていた渡瀬恒彦・伊東四郎が新シリーズで内藤剛志・石丸譲二郎に、テレビ朝日版で約30年にわたって亀井を演じ続けた愛川欽也が高田純次に交代になり、高橋英樹とコンビを組むなど、長寿シリーズゆえに新作が制作されるたびに、ふたりを誰が演じるかとファンの間で話題を呼ぶのも納得できます。

お互いの立場や利害など関係なく、共に命を張って悪への戦いに挑む。そうした“相棒”たちの存在は、時代を越えていつまでも私たちの胸を熱くさせてくれます。紹介した“相棒”たちが長きにわたって愛されているのも、それに尽きるといっていいでしょう。

(文/星メテオ・サンクレイオ翼)

記事制作 : サンクレイオ翼