就活難も影響? 就職活動がテーマの作品相次ぐ

コラム

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この時期になってくると、慣れないスーツに身を包む若者達をよく目にする。そう、就職活動を行う大学生たちだ。「就職難」と言われ久しい昨今、「新卒就職率」なんて言葉もよく耳にする。ブラック企業や過酷就労の問題がたびたび世間を賑わせ、将来への不安を抱える就活生たちが多くいる中で、最近“就活”をテーマにした作品が相次いでいる。長いこと社会人をやっている人にとっては「懐かしい」と思うような内容も、就活生にとっては身につまされる内容となっているようだ。

自分たちはいったい「何者」なのだろう

2016年10月公開の映画『何者』は、22歳の若者5人が就職活動を通して自分が「何者」なのか模索する様子を描いた作品。就職活動に対して疑問や不安を抱えながらも海外ボランティアやサークル活動、SNS、人脈作りなど様々な手段を駆使して就職活動に取り組む中で、彼らの人間関係に変化が表れる。やがて内定者が出たことをきっかけに抑えられていたねたみや本音が露わになっていく、というストーリー。

リアルな就活の仕組みやSNS事情も描いていることから、ネット上では 「就職活動こわすぎる」 「Twitter辞めたい」 「今、就活してなくてよかった」 という声も上がっており、就活生に生々しいダメージを与えるような作品となっていた。

インターンを通して成長する姿を描く

2016年11月公開の映画『インターン』は、優柔不断で自分に自信の無いヒロインが、学生向けのビジネス実践型プログラム「インターンシップ」を通して成長していく姿を描いた作品。大学3年生の晴香は、親友・真希の誘いで、ある会社のインターンシップの説明会に行く。その帰り道、車にはねられそうになるが、説明会に行った会社の代表取締役・牧野に助けられる。牧野は、晴香の代わりとなって死ぬことになるが、そこに死神が現れる。晴香の未来を変えることで、牧野と晴香が助かると教えられた牧野は、麻希に憑依して晴香をサポートし就職へと導く。

現代の就職活動では当たり前になりつつある“インターン”にフォーカスを当て、難しいテーマながら、憑依などファンタジーな要素を盛り込みコミカルに描いた映画。笑える内容の中で、就活の苦難をどう乗り越えるか、真剣に考えさせられる映画だ。

家族全員で就活も、内容が重すぎる!?

現在放送中のドラマ「就活家族~きっと、うまくいく~」(テレビ朝日系)は、大手企業の人事部長である父と、国語教師の妻、メーカー勤務の娘、大学4年で就職活動中の息子という普通の生活が、ふとしたことがキッカケで壊れ、家族全員が就職活動する物語。企業における人間関係の軋轢や、就活生向けの悪徳就活塾など、就活のダークな部分が垣間見えるドラマとなっている。

まだ放送が始まったばかりにも関わらず、ネット上では 「内容が重すぎる」 「就活の闇が見える」 「これから就活迎える私にとって地獄」 といった声が多数上がるなど話題になっており、これからどんな展開になっていくのか楽しみなドラマだ。

どの作品も、就職活動を難しい問題として扱っており、シビアに描かれる就活に「目を背けたくなる」という就活生の声もネット上では多く見られる。しかし、これらの作品をただ“不安を煽るもの”と片付けてしまうのは早急だろう。劇中描かれるのは、現実の厳しさだけでなく、若者が就活戦線に真剣に取り組む姿勢や葛藤する姿。今の時代に生きる彼らが何を考えているかを知り、そして当事者にとっては自分たちにどう生かすか考えることができるのではないだろうか。就活生たちの成功を願うばかりだ。

(文/齋藤徹@HEW)

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記事制作 : dmenu映画

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