アカデミー賞授賞式直前! 物議を呼んだスピーチ&珍騒動を振り返る

コラム

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刻々と迫る第89回アカデミー賞授賞式。おそらくご存知の通り、ハリウッドには新生トランプ米大統領に反旗を翻す民主党寄りのスターは多いので、授賞式のスピーチではどんな発言が飛び出すやら!? と、いまからメディアは大注目。事実、先だって開催されたゴールデン・グローブ賞授賞式では、メリル・ストリープが大統領就任直前のトランプ氏を痛烈批判して話題になったばかりだし……。

政治的発言で物議を呼んだ受賞者たち

わずか1分足らずのスピーチに思いの丈を叫ぶ出席者は、過去にもいた。強烈だったのは、2003年の授賞式。『ボーリング・フォー・コロンバイン』(2002年)でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したマイケル・ムーア監督の「恥を知れ、ミスター・ブッシュ!」。

当時、イラク戦争を始めたばかりのブッシュ大統領に向かって吠え、会場にはブーイングの嵐が巻き起こった。というのも、アカデミー賞は基本的には“政治思想や価値観の違う人たちも、純粋に映画への愛を語り、功績をたたえるためにある”というルールを破ったからだろう。

そしてそれ以降、政治的な発言をしないように改めてキツいお達しが出ていたそう。ところが、10数年後の2015年には『6歳のボクが、大人になるまで。』(2014年)で助演女優賞を獲得したパトリシア・アークエットが、「女性にも平等な権利が与えるべきです」と訴え、満場の喝采を浴びている。

スピーチへのテコ入れ、からの異常事態

この反応の違いは、近年、受賞者たちが感謝する人の名前を羅列するだけの退屈なスピーチにみんなうんざりしていたこともあったから。そこで、2016年からはノミネートされた時点であらかじめ感謝したい人物のリストを提出し、受賞した場合はリストをそのままテロップとして画面に表示して、スピーチの充実を図ったのだ。

ところが、そんなテコ入れとの因果は不確かだけど、昨年は黒人俳優が1人もノミネートされなかったことに抗議してウィル・スミス&ジェイダ・ピンケット夫妻をはじめとする多くの俳優たちが式のボイコットを表明するなど授賞式前から大騒ぎ。しかも司会者は黒人のコメディアン、クリス・ロックとなれば彼自身のコメントも注目の的に。

結果、ウィル・スミスをギャグのネタにしつつも「我々が欲しいのは機会です。黒人俳優が求めているのはみんなと同じ機会、それだけです」とオトナのコメントで締めくくり。『レヴェナント 蘇えりし者』(2015年)で念願のアカデミー賞主演男優賞受賞したレオナルド・ディカプリオも自然保護を訴えたメッセージを披露して、世界中を感動させていた。

ピザの宅配、どさくさまぎれのディープキスなど珍事態も

もちろん、政治や社会問題が絡まなくても珍場面や珍スピーチはたくさんある。たとえば授賞式の司会を何度も務めたウーピー・ゴールドバーグが放送禁止用語を連発して笑いとヒンシュクを買ったり、2014年の司会者エレン・デジュネレスは会場にデリバリーピザを注文し、ブラッド・ピットやマーティン・スコセッシ監督に振る舞ったり。

また、『戦場のピアニスト』(2003年)で主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディが喜びを爆発させてスピーチそっちのけでプレゼンターのハル・ベリーにディープキスをして会場も大興奮。キスと言えば、2000年に『17歳のカルテ』(1999年)で助演女優賞を獲得したアンジェリーナ・ジョリーも実の兄と熱烈なキスを交わし、不適切な関係を疑われたっけ……。

というわけで、世界中が注目するアカデミー賞授賞式はどんなスターでも舞い上がる“事件”の宝庫。今年も、何が起こるかお楽しみは尽きません!

(文/金子裕子・サンクレイオ翼)

記事制作 : サンクレイオ翼

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