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思わず“おじさん”も涙!? 病気という壁を乗り越える高校生の姿『きょうのキラ君』

コラム

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2017年、なんとも心温まる映画が登場です。2月25日公開の『きょうのキラ君』(監督:川村泰祐)は、女子中高生の間で人気を博し累計150万部を突破した大ヒット少女漫画が原作の映画。なんとこの映画、女子中高生だけでなくおじさんも感動してしまう映画なんです。中年男性も鼻をすすりながら試写会場を後にする光景が印象的でした――。

子供の幸せを願う親世代の愛

少女漫画が原作ではありますが、感動する気持ちに年齢・性別は関係ありません。どんな層の人にも響く温かさがあります。その理由は、恋愛の“愛”だけでなく、友達への愛、家族への愛と、いろんな愛の形が描かれているからなんです。

病気を抱えている主人公・キラ君(中川大志)の周りには、さまざまな愛があふれています。もちろん、ヒロインのニノ(飯豊まりえ)からの愛もそうですが、他に注目したいのが友人である矢部(葉山奨之)との友情。矢部はニノに負けないほどキラ君のことが大好きです。病気のことを知ってからキラ君と面と向かって話す機会がなかった矢部でしたが、ついに本音でぶつかり合う2人のやり取り、特にあふれ出した矢部のキラ君に対する思いは涙を誘います。

また、病気の息子を思う、キラ君のお父さん。そして、ニノに幸せになってほしいと心から願う、ニノのお父さんとお母さん。そうした家族の愛がこの映画では描かれています。中でもニノのお父さんの愛。自分の意見は本当に正しいのか悩む姿には、娘を持つお父さんなら共感してしまうはず。若者の恋愛模様に加えて、子供たちの幸せを純粋に願う親たちの愛が描かれているところが、層を問わずに感動を届ける理由なのでしょう。

一途なキラ君にキュン!

とはいえ、やはり主軸となるのはキラ君とニノのラブストーリー。病気という壁を乗り越えていこうとする2人の健気な姿に涙してしまうこと間違いなしです。また、公開前から話題となっているのが“カーテンの刑”。カーテンに包まれた死角の中でキラ君がニノにキスするシーンです。

こうしたキュンとできるシーンがふんだんに盛り込まれ、物語前半はその要素が強め。ニノと付き合い始めてからのキラ君はというと、もうニノしか見えていない! ニノにもらった手編みのマフラーを肌身離さず巻いていたり、ニノと同級生が話しているだけで嫉妬してしまったりと、観ているこちらがにやけてしまうほどです。前半はキュンキュンして、後半は感動の涙を流してしまう。号泣してキュンとできる“号キュン”ムービーとなっています。

〔Alexandors〕川上の初演技は…?

主題歌を担当するのは、これまた中高生に大人気のバンド〔Alexandors〕。作詞作曲を担当したボーカルの川上洋平は、原作を読んで「大切な人に対しての包み隠さない愛情」というテーマを読み取り、この曲を作ったそうです。そんな川上、なんと映画の中にも登場しています。これが初演技ということですが、なんとも流暢な英語を披露していますよ。

また、原作でも大人気のキャラクターである“話せる鳥”の先生。幼いころから孤独だったニノの唯一の友達です。そんな先生の声を担当するのは、お笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄。雰囲気が違うので、注意して聞かないと高橋の声だとわからないかも? 耳をすませることをオススメします。

見終えた後、何とも温かい気持ちに包まれる『きょうのキラ君』。映画の余韻に浸りながら原作漫画を読んでみるのもいいかもしれません。

(文/竹内琴子@HEW)

記事制作 : HEW

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