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(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会

羽海野チカ原作の人気漫画『3月のライオン』。このたび実写映画として前編の公開を3月18日、後編の公開を4月22日に控えていますが、中でも注目を集めているのが主人公の天才高校生棋士を演じる神木隆之介のビジュアル再現率の高さです。

しかし、神木隆之介の黒縁メガネ姿に見覚えがあるという方もいるのではないでしょうか。実は過去にもメガネかけて出演している作品が複数あり、その役柄はすべてバラバラ。そこで今回は、黒縁メガネをかけた神木隆之介の演技が光る過去作品をご紹介します。

地味な映画部男子を演じた『桐島、部活やめるってよ』(2012年)

ある放課後、学校のスターである「桐島」がバレー部をやめるという知らせが舞い込みます。するとバレー部員はもちろん、桐島と同様、校内のヒエラルキー上層部に位置する生徒たちは戸惑います。そして、下層部の生徒や他部活の生徒など直接的に桐島とは関係のない生徒たちまで巻き込んで、校内の人間関係が静かに変わっていく……という作品。

その中で神木隆之介は、映画部の前田を演じています。運動もできないまさに「映画オタク」ですが、桐島の不在によって動揺する野球部のイケメン男子・菊池(東出昌大)とは違い、常に8ミリカメラを持って自分が撮りたいゾンビ映画のことだけを追い続け、最後は物語の核を担う重要な役。自信のなさそうな佇まいや時折黒縁メガネをずり上げる仕草が、地味な映画男子を見事に表現しています。

秀才で漫画に情熱を捧げる『バクマン。』(2015年)

佐藤健とW主演を務めた本作。神木隆之介は、勉強ができて文才もあるけれど、絵心がない高校生・シュージンを演じています。授業中にサイコー(佐藤健)が落書きしている様子を見て、その絵の上手さに着目。2人でタッグを組み漫画家を目指すという青春ストーリーです。漫画家を目指すうちに芽生える2人の友情はもちろん、ストーリーの中で出会う漫画仲間との関係にも胸が熱くなります。

公開前は「シュージンとサイコーのキャスティングが逆では?」という声もあったという本作。ところが、素直なリアクションをしたり、作画担当のサイコーを一歩引いて支えたりするシュージン役は、どこか弟のような雰囲気を持つ神木隆之介にマッチ。アイディアがひらめくと、その黒縁メガネのレンズにストーリー展開が次から次へと写しだされるという演出にも注目です。

チャラい坂本龍馬を演じる「サムライせんせい」(2015年)

ぶっ飛んだ設定の人気漫画をドラマ化した本作。幕末期に投獄の身であった武市半平太が、ふと目覚めるとそこは150年後、平成の日本だった……錦戸亮演じる武市半平太が、カルチャーギャップに悩みながらも現代日本で暮らすというストーリーです。

作中では、半平太が真面目で融通が利かない性格なのに対し、神木隆之介が演じるのは、すっかり現代になじんだ坂本龍馬。ジャーナリストとして働き、「マジ」「超」「アバウト」といった若者言葉を使いこなすチャラさを持つ反面、時折見せる殺陣の腕前や半平太との熱い友情に坂本龍馬の風格を漂わせます。 また、本作での黒縁メガネは、おしゃれな現代人としての龍馬を演出するのにも一役買っています。

『3月のライオン』で演じる天才棋士は、これらとはまた違う役どころ。同じ黒縁メガネでも、見事に役を演じ分ける神木隆之介の演技力の高さを見比べてみるのも映画の楽しいかもしれません。メガネの向こうにどんな演技が光るのか、劇場で確かめてみてはいかがでしょう。

(鈴木春菜@YOSCA)